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「音楽」を「形」で届ける
4月2日にデジタルリリースした楽曲
「PODCAST LOVER(ユキノとモリグチ)」
僕があまりにツイートしたりするので、
もう胸焼けしてらっしゃる方も多いかと存じます。
<例によってその類の文章になりますので、
もういいよ!って方はこちらでさよなら!>
この楽曲を作った理由は、前回の記事のとおり。
僕は加熱すると止まらなくなる性格。
ポッドキャスト番組の企画モノ
↓
フル尺制作
↓
デジタル配信リリース
「よくやるよなぁ…」という周りの空気をよそに
フィジカルリリース希望のお声があれば、
そらきた!と飛び込む。
シティポップだよ?CDじゃないよね。
テープじゃない?
個人的に今イチバンアツいアイテム、
カセットテープ。
ただ、ここで問題も。
サブスクで、タダ同然で聴ける音を、
わざわざお金を出して、
わざわざテープで聴く方がいるとは思えない。
だけど自分の曲がテープにできるチャンス(勢い的に)
なんてこの先、多分ない。
在庫滞留も、赤字も覚悟で(ゴクリ)。
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出来上がったテープを手にした喜びはひとしお。
シゴト上で関わった作品ではなく、
自力で作りあげた作品がちゃんと形になった。
デジタル配信開始された時とは全く別の方向から
達成感と満足感の波がやってきた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/80434787/picture_pc_a390500ed72774ce3eb44dab6ab64788.png?width=1200)
感激したのは、
このテープを買ってくださる方がいたこと。
さらに驚くべきは、
その方々のほとんどがプレーヤーをお持ちでなかったこと。
だって時代は令和。
置くだけでもカワイイ!と、
雑貨のように飾ってくださる方。
このテープをきっかけに
プレーヤーやラジカセを探してくださる方。
「PODCAST LOVERが人生初のテープです。」
「これがきっかけでカセットカルチャーに触れました。」
ビニールを剥がす。
ケースを開ける。
テープをセットする。
メカが動きだす。
テープがシュルシュルと走っていく。
数秒間の無音後に音が流れ出す。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/80435024/picture_pc_96b8280ed602c69cee1a08f69625e41c.jpg?width=1200)
少し前までは確かにあった、
音を鳴らすまでの所作。
スマホの画面をタップして音を流すのと全く違う。
「音楽」を「形」にして届けるということ。
音楽を届けるという表面的なことだけではない。
その上下左右前後に存在する
フィジカルな体験も同時に届けることができた。
無駄に思える事象、事柄の中に、
尊い感覚や、求めていたモノが隠れているのかも。
PODCAST LOVERという楽曲を通して、
今、僕はそれを再認識しています。
ありがとう!ありがとう!
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