トイレの男性から本当の自分が見えた
仕事を終えて更衣室に向かう途中、
昨日の吹雪の中での運転を思い出し、
出すものはあらかじめ出しておこうと
トイレに寄りました。
すると、そこには思いもよらない光景が
目に飛んできました。
なんと男性がトイレの真ん中で、
座り込んでいるではありませんか!
えっー???
一瞬、見てはいけないものを
見てしまったかのような感覚になりましたが、
すぐ我に返り声をかけました。
用を足して車椅子に乗ろうとした時に、
尻もちをついてしまい、
身動きが取れなくなったとのこと。
すぐさま車椅子を若干移動し、
作業スペースを確保、
男性の両脇から腕を回して、
抱きかかえるようにして体を持ち上げ、
車椅子に座っていただきました。
幸いどこも痛みはないということで、
事なきを得ました。
怪我などなくて本当に良かったー!
全くの想定外の出来事。
一瞬思考停止?になりましたが、
お声かけして状況を確認し、
しっかりと対処できたこと、
怪我なかったことにホッとしました。
呆然と固まっていた表情、
「ほんと、どうしようかと思いました」
とおっしゃっていた言葉が、
妙に頭の中に残っていて、
運転しながら想像していました。
こんな夜に一人でトイレに入って、
尻もちをついて、
「うわー、どうしようー!」
という感情が強すぎて、
真っ白になったんだろうなーと。
トイレには、
非常呼び出しボタンが設置してあるのですが、
気づいておられなかったのではないでしょうか。
遠い将来・・・とも限りませんが、
いつか自分も誰もいない寒いところで、
一人途方に暮れるような状況になるかも・・・
などというイメージが湧いてきました。
今回のケースに限らず、
そんな状況にならないように、
発生しうる状況を想定した準備を
整えておくことが重要なのだと
改めて感じたのと同時に、
そんな状況に陥ったとしても、
這いつくばってでもそこから抜け出し、
目的地へ行ける体力や、
あるものは何でも活用する思考力も必要。
でも、何よりも
「ここから出る!」
「目的地に行く!」
という気力が最も必要な力ではないか。
今の自分の状況を、
まさに予言しているようなイメージ。
いや、もう陥っている?
そんなことを考えている自分を、
真剣に受け止めなければなりません。