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好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 #3
2017年3月に好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)と診断されるまでの経緯を綴っています。
咳の悪化
年が明けた2014年。咳症状はひどくなるばかり。
当時住んでいた築80年近いアパート(ここではざらにあるレンガ造り)は、冬は一定気温以下になると、セントラルヒーティングが自動的に入ります。
壁に埋め込まれた配管を伝っているので、冬の間寒い思いをすることは一切ありません。セーター着ていると暑区なるほどで、寒い思いをしないのはありがたいのですが、何せ80年もの。古い! ついでに音がうるさい〜!
ヒーター内部は取り外して掃除することも出来ず、おそらく80年分のダストも一緒にまきちらされているんだろうなと思いながら、築浅のアパートをこの街で見つけるのは至難のため、諦めていました。
自分でできることは空気清浄機を導入することくらい。SHARPのプラズマクラスター大容量空気清浄機を購入し、私がいる場所に常に移動させて、なるべくダストを吸わないようにしていました。
気晴らしやお買い物で外に出ても、寒さで呼吸が苦しくなることも多くて、ほぼ引きこもっていました。
ERに駆け込む
今でも覚えているのは、ESLのクラス分けテストに出かける準備をしていた朝のこと。どうしたわけか突然、呼吸が苦しくなり喉がヒューヒュー鳴り始めたのでした。苦しすぎてパニックになり、夫に紙袋を持ってきてもらい、その中で呼吸をするも、苦しさは変わらず。
夫に喘息専門医に連絡をとってもらいますが、朝早くて電話が繋がりません。
持っているインへイラーを吸入して、わらをもすがる思いでステロイドを1錠のんで、それでも息苦しくてたまらないので、それまで行ったことはないけれど、歩いて10分弱のところにある総合病院のERによたよたと駆け込みました。いつもは10分の距離が、歩くのもやっとでたどり着くまでに倍以上の時間がかかりました。
オットに受付をすませてもらって、待合椅子で待っていると、あれ? 呼吸が楽になっているかも……。息ができる!
ちょうどその時に、喘息専門医に電話がつながり、状況を話しました。喘息でそんなすぐに症状が治まることは少ないけど、ステロイドが効いたのかもと。
その当時加入していた医療保険ではERに行っただけで$200!かかるのです。もちろん検査代は別。
発作が治ったので、ERでの診察をキャンセルして家に帰りました。
ESLもテストを受けられずクラスには行けないし、また発作が起きたらどうしようと出かけられず、引きこもり度が増すばかりでした。
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