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謎の体に良い何かが入ったハチミツとハルヴァをみつけたかもしれない

ドバイ(とエジプト)に旅行で行ってきました。
ドバイと言えば
青木潤太朗先生/原作、森山慎先生/作画の「鍋に弾丸を受けながら」の

”謎の体に良い何かが入ったハチミツ”(第7話)
”ハルヴァ”(第7話)

ですね!鍋弾のファンである僕としてはこれらのアイテムを見つけなくてはなりません。

弊社の理念でもある3現主義(現地で現物を現実に)に則り、漫画の情報を頼りに頑張っていろいろ探してみました。どのように探したか、その記録を日記に残します。結果、謎のハチミツとハルヴァ、それらしきものを買うことができました。

ジュンタロー先生の行動範囲の想定

まずはジュンタロー先生の行動範囲を特定しましょう笑
ジュンタロー先生は5つ星ホテルから主にメトロに乗って移動していたことが推察されます。(ちなみに作画の中のメトロの描写から想像するに、どうやらジュンタロー先生はゴールド車両(グリーン車)に乗っていたと思われます。ドバイメトロは先頭車両がグリーン車、最後尾車両が女性と子供専用車両です。リッチ!)

グリーン車に乗るジュンタロー先生

また、この車両放送に「ユニオーン」とあります。ユニオン駅はドバイメトロの路線図のGreen Line とRed Lineが交差する駅です。乗車駅、降車駅とは限りませんが、印象に残っているということはよく通ったエリアと想定。

ドバイメトロ路線図

更に、ドバイ博物館に行っていること、「あえて観光客丸出しって服を着てきたのに客引き的なことをされないのも良いなあ」とあります。
このセリフはもう少し掘り下げる必要があります。ドバイは確かに、客引き的なことをされることは少ないですが、Sorkと呼ばれる市場のエリア(日本だと上野のアメ横)はめちゃくちゃ客引きをされます。ですので、ジュンタロー先生はSorkでは買い物をしておらず、Sork外の店で買い物をしたと考えられます。

このTシャツはどこで買ったのだろう・・・

更にジュンタロー先生は夜には釣りに行っています。この1コマの地図を参考にしつつ、Google mapで釣りができそうな位置を想定。

釣りエリア

これらの情報から、メトロと徒歩が主な移動であり、ユニオン駅、ドバイ博物館周辺で買い物をしたとすれば下のマップのエリアがジュンタロー先生が買い物をしたと想定されるエリアです。ジュンタロー先生が泊まっていた5つ星ホテルは特定できませんでした。

ジュンタロー先生買い物エリア(想定)

エリアが絞れた後で、次に調べるのは釣り具屋とお菓子屋さんです。釣り具屋はGoogle mapとストリートビューで探し回り、以下のお店が近いかな・・と思われます。実際にこの辺は歩きましたが、問屋街のようでした。
釣り具屋の見た目はとても近しいですが、残念ながら裏にハルヴァを販売しているお店はありませんでした。

作中に出てくる釣り具屋
それっぽいお店

めげずに、次は乾物屋を探します。スイーツとか、デザートとかではなく、dry fruitsで調べたら以下のような感じで出てきます。この中から、作中で出てきたようなナッツやフルーツ、スパイスが並んでいるお店を探します。

Dry fruits の検索結果
割とどのお店もこのような商品展示をしていた。

そして目星をつけた店を回り、ついに手に入れました。みなさんにも現地で冒険を楽しんでもらいたいため、購入した店は具体的に記載しませんが、上の検索結果のどれかです。まっじで観光客に興味がないゆるーい感じのお店でした。

ついにご対面

謎のハチミツとハルヴァです。釣り具屋の裏にあるお菓子屋さんが見つけられなかったため、乾物屋かつ、作中に出てくるハルヴァっぽいものも売っていそうなお店もGoogle mapとphotoで探していたため、同じお店でハルヴァも買うことができました。謎のハチミツは、購入したお店の、ハチミツが並んである棚に、いかにも怪しそうな見た目のものがあったため、直感でこれだ!と思い購入しました。購入する時、「モーニング、わんすぷーん」と言われました。おお!!!わんすぷーん!って言った!これだ!!
ハチミツは100AED(2024年11月)、日本円換算で4000円でした。作中のハチミツも3000円くらいとなっているため近い気がします。また、このお店はクレカが使えず、現金で支払いました。

謎のはちみつと、比較用のたばこ
(友人へのプレゼント用)
わんすぷーん!

更に、この商品は何て言うの?と聞き、発音されてもわかんないから、iPhoneのメモ帳にタイピングしてくれ、とお願いしたら「Majoon」とタイピングしてくれました。先行研究とも一致していそうです。

そしてハルヴァです。というか「多分ハルヴァ」です。作中の商品と似ているような気がします。

ハルヴァ(作中)
多分ハルヴァ(上)
多分ハルヴァ(横)

食べてみた

まずは謎のはちみつ、Majoonから。食感は、はちみつというよりハーブ粉末のペーストって感じでした。甘いですが、甘さよりもスパイスが強いです。はちみつを舐める、というより、少なめの水で固めたきなこを食べるような感覚でした。味はまあ、甘いスパイス粉末ペーストをそのまま食べている感じで、決して美味しくはないです笑。ただ、確かに食べた後、体がぽかぽかしてきて、じんわりと体があったかくなりました。冬のため、汗をびっしょりかく感じではなかったです。もちろんぐっすり眠れました。

ねっちょり

次に(多分)ハルヴァ。これは、めちゃくちゃ美味しい!原作にもある通り、食べると口の中で繊維がほどけ、すっと溶けます。お砂糖とナッツの風味がして、コクがあるお砂糖でした。サクッよりも繊細。めちゃくちゃ美味しい。(2回目)全部で5種類入っていましたが、どれも美味しかったです。バラの香りはしなかったので全く同じものではないかもしれません。

多分ハルヴァ1
多分ハルヴァ2
ほんとこれ

ちなみに中東のお菓子でKunāfah(クナーファ)というものもあります。これはこれで、食感大好きな方にはおすすめです。パリパリサクサクで、甘くておいしいです。どん兵衛の天ぷらが好きな人には強くおすすめします。

左ほぼくるみゆべし/右クナーファ

ちなみに、Majoonで適当にGoogle検索した結果、Majoonはユナ二医学といイスラム文化圏の伝統医学における経口製剤のようです。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1043466615300909
ユナニ医学 - Wikipedia

fixチョコレート(余談)

2024年、ドバイはドバイチョコレートが盛り上がっています。ピスタチオとパリパリした食感のクナーファが詰められたチョコレートで、ドバイの名物として今後もこのチョコレートは残りそうな気がします。ブームの発端となったのはFix Dessert Chocolate。

Fix Dessert Chocolate

それらの模倣品もめちゃくちゃ売っていました。Fex,Fox,Fax、さすがにパクリが過ぎる笑。


fex
fox
Fax

パクリではなく普通にピスタチオクナーファ・チョコレートとしていろんな種類のドバイチョコレートが売っていました。ショッピングモールとかで買えます。


ドバイチョコレート達

他にも

鍋に弾丸を受けながらのやってみたシリーズはこちら!
ぜひ読んでください!