どんな情報でも簡単に収集できる時代へ
こんにちは、
たまに咳をした時に"Sorry I have the corona" と言って笑いを取っていたのですが、数日経ってもその咳が止まらず、がちのcoronaじゃないかと少し不安になってきているwakkiです (咳以外に症状はないので多分大丈夫)
このご時世、インターネットという媒体を通して、具体的にはニュースサイトやSNSを通じて、最新テクノロジーの事だったり、好きな女優の事だったり、コロナウイルスの事だったり、様々な情報を収集する人は数多くいると思います。
新しいトピックが日々増え続け、カオスな情報網を形成する現代の情報社会がどのように変化していくのか、情報収集に少しは敏感な方だと思っている僕が日々頭の中で思っている事を今回この記事に書き綴っていこうかなと思います。
日本での現代の情報収集の現状と課題
スマートニュース、Gunosy、Google news、NewsPicks などオンライン上には複数のニュースサイトが転がっている。朝電車に乗っているときに、ぱっとニュースアプリを開き、最近のトレンド情報を大まかにゲットする。ビジネス職のサラリーマンはこのルーティンを行っているように思える。
しかし、大きなメディアに取り上げられるような最新トレンド情報を仕入れるにはこれで良いが、もっと細かい情報を仕入れたい時はどうだろうか。
例えば、自分がめちゃくそサッカー好きで、サッカーのバルセロナの移籍情報を常に知っときたいとなったとき、ニュースアプリの「スポーツ」カテゴリを毎日ウォッチするだけじゃ、バルセロナの情報を仕入れるためには圧倒的に足りない。
同様に、僕は吉岡里帆がめちゃくそ好きで、「吉岡里帆がこのTVに出た」や「吉岡里帆が出演した映画がYoutube に期間限定で落ちている」などの情報を知りたいのだが、いくら最近人気が出てきた吉岡里帆でも、ニュースアプリの「エンタメ」カテゴリにはこのような情報が載っていない。
こういった、ニュースアプリでは抑えきれないような、ニッチなカテゴリの情報は収集に困難を要する。
では、ニッチなカテゴリの情報を収集したいと思っていて、一般人よりも少し多く情報収集に時間を割いている人は、どのようにそういった情報を収集しているのだろうか。
ここでは、(自分の職がそうという事もあるが、) ニッチな情報を取り扱う職でもある、エンジニアにフォーカスして考えてみる。
エンジニアの為の情報収集ツールとして主に、Stack overflow や teratail などの欲しい時に調べて情報を得る情報解決型のツールと、QiitaやTechFeed、はてブなどの最新情報が毎日更新され、常に追う必要がある情報ウォッチ型のツールの、2タイプに分けられる。
今回は、市場が飽和しきっていない後者の情報ウォッチ型のツールをさらにフォーカスしてみる。
エンジニアの情報収集で注目すべきなのが、どのようなコンテンツをどの媒体を通して見ているか、という事である。
これは以前、筑波大の情報系学生を対象に行った調査だが、
図から見て分かるように、ニュース以外の記事を見る人は94%にも上り、ニュースという出版社が出すコンテンツだけでなく、一般ユーザーが生み出すコンテンツ( User Generated Contents[UGC] ) をも情報収集の主軸に含まれつつある。
では、どのような媒体を通してそれらニュース以外の記事にたどり着くのだろうか?
調査によると、なんと56%のもの人がTwitter 等のSNSを通じて得ている事が分かる。
さらに、色んな人へと聞き込みをしてみると、
Twitter で自分の興味のある技術について良い情報を呟く人をフォローし、(ある人はリスト機能を使って) 有益な情報を有益な人から収集している傾向が見られる。
また、Twitterでの情報収集に加え、Qiitaトレンド や はてブ、Mediumなど、ニッチにカテゴリ分けされている(「Python」タグがあったりする)情報発信サイトを定期的にウォッチするというユーザーストーリーをもある。
しかし、Twitterでは欲しい情報以外のノイズが多すぎたり、Qiita等の情報発信サイトはカテゴリ分けのみしかない( 初心者 or 上級者への情報が入り混じっている )が故に自分に合った情報を中々見つける事が出来なかったりする。
つまり、自分が欲しいニッチな情報を、簡単にすぐに仕入れるのが難しくなっているのが現状である。
コミュニティを通じた情報収集へのシフト
その現状を解決するのが、コミュニティを通じた情報収集 だと考えている。
具体的には、ニッチなカテゴリ単位で形成されたコミュニティで情報を共有しあい、知識を得るという方向へのシフトである。
例えば、簡単な例でいうと、Netflix の独自ドラマというニッチな情報を知りたい時、「Netflix ドラマ おすすめ」とGoogle 検索するのではなく、
今見ているNetflixのドラマについて意気投合した友達たち同士でグループチャットを作り、最新のおすすめなNetflixのドラマをグループ内で共有しあって情報収集するという感じである。
エンジニアの例で言うと、今までQiita でPython のカテゴリのトレンドをウォッチしていたが、それがPython に関するslack やfacebook group などオープンなコミュニティでメンバーが共有した情報( そこにはQIitaの情報も含まれる可能性がある )を見て収集するというジャーニーにシフトする。
このニッチなコミュニティを通じた情報収集の良い所として、
1. 自分と同じような状況の人から有益な情報を簡単に仕入れられるということ
2. インフルエンサーを起点としたコミュニティが成り立ちやすいということ
3. 人から人への情報伝達の信頼度が極端に高いこと
がある。
(1) 初心者や上級者、言語の中でもフレームワーク別だったりなど、自分と同じ状態の人のみのコミュニティが発生されれば、そこで共有される情報は高確率で自分の欲しいものへと繋がる。(Twitter のリスト機能がそれに近い所はあるが。)
(2) また、Youtuberやインスタグラマーなどインフルエンサーになるためのハードルが現在とても高いが、そういったニッチなカテゴリでのコミュニティでは、自分がその中で一番知識あるものであれば、簡単にインフルエンサーになれる。
極端な例でいうと、1週間前にデビューしたてのアイドルが好きな人が自分含め10人おり、その中で自分が一番そのアイドルについて情報を持っていれば、そのコミュニティの中で自分はインフルエンサーになる事が出来る。
インフルエンサーがコミュニティにいれば、承認欲求の経済圏が回り、より情報共有が加速される未来がある。(実際に、コスメの口コミアプリ Lips は、コスメというニッチなカテゴリでプラットフォーム(コミュニティ)を形成し、その中でインフルエンサーを存在させている)
(3) さらに、時と場合によるが、機械が情報を教えてくれるよりも、人が情報を教えてくれた方が信頼度が高い時がある。
例えば、サンフランシスコでランチを探すとなった時、yelp(日本でいう食べログ)でレコメンドされたお店よりも、SFに30年くらい住んでいる日本人に教えてもらったお店の方が圧倒的に信頼度が高い。
このように、機械でのレコメンドに対して不確定特徴量が混じっている場合 (情報収集でいうと、コンテンツが間違ってるUGCやfakeニュースなど) は、人から教えてもらった方が信頼度が高い傾向がある。
このように、コミュニティを通じた情報収集は、どんな情報でもすぐに簡単に収集できる時代への一歩ではないかと思っている。
ちなみに、アメリカでは、既にdiscord, Reddit, slack, facebook group, Quora などでコミュニティ間での情報共有は日本と比べると激しく行われているように感じる。
最後に
僕は現在 「誰もが、どんな情報でも、気軽に、すぐに収集できる世界」というvision のもとFeedal というプロダクトを3人の仲間と共に開発をしているのですが、
ちょこっと検証をするため、Twitter bot を作っているので、良かったらウォッチしてくださると嬉しいです!
ちなみに、今後も少しずつ、進めているプロダクトについて公開していこうかな、と思うので宜しくお願いします!!