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世界一幸せな国デンマークの働き方とそのライフワークバランス。移住してみて感じたこと【仕事編】

こんにちは、最近3ヶ月ほど韓国に滞在していたのですが、全体的に日本食よりも韓国食の方が美味いと思い込み始め、日本人アイデンティティを若干失いつつあるwakki です。

デンマークの現地の企業でエンジニアとしてかれこれ2年程働いているのですが、世界一幸福と言われる国デンマークでの労働環境は他国と比べて非常に良い点が多いです。

今回は、主に組織やカルチャー、解雇の部分について、どなたかの参考になればと思い、noteにしたいと思います。
また下記は僕の会社での話であり、数人の知り合いや同僚と話していてバリデートした内容ではありますが、一般的なデンマークの企業とは異なる部分があるかもしれないことをご了承下さい。

生活編やスタートアップ編も書いてますので、興味ある方はこちらも合わせて一読頂ければ嬉しいです。


勤めている会社の情報

僕が勤めている会社はコペンハーゲンに本社があるAIのSaaS企業でして、全体で80人くらい、内デンマーク人3割その他国籍が7割程の内訳です。日本人はいなく、アジア人も僕含め数人しかいないので、日本・韓国は俺に任せろと言ったアイデンティティを確立して調子にのっております。
(どうしてこの企業に入ったかみたいなところは、以前UJAにて寄稿させて頂いたこちらの記事「日本の大学新卒でデンマークの企業に現地就職」で詳しく述べていますので、ご興味あればご参照ください)


条件でいうと、週37時間勤務、有給は年25日、給料は役員でなければ大体1000万円〜2000万円(?)くらいのレンジです。


とにかくパフォーマンス重視

労働環境の大きな一つの特徴として、とにかくパフォーマンスが重視されます。
それは採用時からもそうで、僕は実質新卒でジョインしたんですが新人研修等も一切なし、募集要項を満たす人のみを採用し即戦力として活躍してもらう、みたいな風潮でした。

そして、数ヶ月間の試用期間を得て本採用という流れになるのですが、エンジニア等はパフォーマンスのバランスは取れるものの営業チームは大変厳しい世界みたいでして、先日仲良くなったばかりの営業チームの同僚が試用期間を通過できず、次の日には姿を消してしまったという事例が多く発生していて、悲しい限りでした。。


また、時間よりもパフォーマンスを重視するため、残業は一切ありません。ジョインした当初に残業をしていると、マネージャーに怒られて「タスクが終わらないことがあれば、それはプランニングの問題だ」と言われたことがありますが、何て優しい世界なのだろうと思いました。

残業もなく一般的な労働時間も他国と比べて少ないので、会社として成長スピードが遅いのではないかと思われるかもしれませんが、
新人教育に時間を割かないことに加え、そもそも即戦力にならない人を雇わないし、各自は自分にとって実現不可能すぎないタスクを主にアサインされるので、個人のパフォーマンスは高く、会社の成長スピードは早い状態を維持できているのだと思います。(勿論、個人として成長しづらいみたいなところのデメリットはあると思いますが)


心理的安全性が抜群に高い

パフォーマンス重視だからこそ、パフォーマンスさえ良ければ何をしても良いという心理的安全性があります。
具体的には、2週間の有給を取ることや他国でリモートワークすること、病欠を使うことなどのハードルはとても低いです。僕がいるのは10人くらいのチームですが、週に1回は誰か病欠で休んでいる気がします笑

【チームの1ヶ月の出勤表】
リモートワーク(WFH)、有給(Out of Office, Vacation)、病欠(Sick Leave)多め



また、心理的安全性を高める要素として、チームメンバーをひたすら褒めまくるというカルチャーがあります。1on1 mtgでもそうですがナイスワークをする度にチームのメンバーを褒める。そのお陰で自分のパフォーマンスは高いんだと自己認識できて、心理的安全性が高くなるというロジックです。
それに加え、意見を言っても上下関係問わず否定をしてこないので、どんな議論にも参加しやすいというのもあります。


すぐ解雇される。が、解雇に危機感をあまり持っていない

先程も述べたように、パフォーマンスが悪いとすぐ解雇されます。また会社の方向性が変わってチームが消滅みたいなこともよく起きます。
しかしながら面白いのが、デンマークで働く人(主にビザの心配が不要であるヨーロッパ人)はあまり解雇に対して危機感を持っていない印象が個人的にあります。

その背景として、失業手当がしっかりしすぎているということがあります。
解雇されても会社から3ヶ月間は同額の給与が貰えるのですが、その後でも仕事が決まらない間は最長で2年間Max月4~50万円程の失業手当を国から貰えます。
僕の友達はそれを上手く使って失業手当を貰いながらステルスでスタートアップをやるグレーなことをしてたりしてます笑


さいごに

以上、デンマークの仕事環境の話でした。
心理的安全性を高めることへのカルチャー作りは、僕自身としても大変勉強になる部分が多くありました。

デンマークの会社は、成果さえ出してればとてもホワイトな環境ですし、福利厚生やライフワークバランスが非常に良いので、のんびりと暮らして働くにはとてもおすすめだと思います。

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