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自転車携行シングルバーナー

自転車で携行するシングルバーナーやコッヘルは、やはり軽量でパッキング性に優れているものが楽だ。コッヘルなどは必然的にソロ用になる。二人以上で使うものを持つのは特殊な場合だろう。

キャンピングなどで何日もツアーする場合を除けば、燃料もホワイトガソリンを選択する余地はほとんどなく、ガスが手軽だ。

ただしCB缶(カセットガス)は意外にかさばるし、全長の短いコンパクトなものもあるが入手しにくく割高であることもあって、やはりOD缶を使うケースが多い。冬のサイクリングでは低温になることもあるしね。

OD缶には直径の小さな110サイズのものがあり、これが日帰りのソロには都合がいい。スノーピークのソロ用コッヘルには、この110サイズのOD缶と、折り畳んだシングルバーナー「地」がちょうどうまく収まるようになっている。

ただし、「地」は専用の樹脂ケースに入れて収納するのは無理で、私はOD缶とともにバンダナにくるんで入れるようにしている。

そうやると、燃料とバーナーがコッヘルの中に収まって、自転車のフロントバッグの中でもかさばらないのだ。よくできている。

よくできているのだが、そこはスノーピークの術中にまんまとはめられた感じがあって、若干ながら口惜しい感じもある。自分で工夫する余地がないからね。

とはいえ、これももう10数年使用している。ただ、OD缶を使う器具のほとんどがそうなのだが、背が高めのコッヘルを使うと不安定に見えるのはやむを得ない。分離型のバーナーを使えばいいのだろうが、そうするとコッヘルの中に収まらないというジレンマが生じる。

自分の好みにぴったり合った器具というのは、なかなか見つからないものなのだ。

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白鳥和也/自転車文学研究室
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