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永遠の小さな光
自転車部品には詩があるのだ。
置き換えることのできない言葉があるということだ。
小さなクランクキャップが宿した光には、
永遠と呼ばれる時間が刻印されているのかもしれない。
近頃の部品には、こういうセンチメントがない。
旧い部品は、今の部品を造っている人々とは違う人々が造っていたのだ。
詩とはまた、時間の静止なのかもしれぬ。
時間が止まることによって、永遠が生まれるのかもしれぬ。
進歩や進化などという概念もまた幻想なのかもしれぬ。
変化は確かに存在するが、今日が昨日を超えているとは限らない。
画像は『自転車フェチの独り言』のp027 にもモノクロで登場している。
ランドナー諸兄にはおなじみのクランクキャップばかりだろう。
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