金沢レトロさんぽ[金沢白鳥路ホテル山楽]
レトロとは 「古き良きものを懐かしみ愛好する」という趣味を指すそうで、それなら、好きを思いっきり書いてみようと思いたちました。
今回は、 金沢白鳥路ホテル山楽さんのホテルラウンジ「PARTIE(パルティ)」を見てきました。
歴史と共に刻まれる優雅な空間
館内は大正ロマンを感じさせるクラシックなデザインで、大理石の床や、重厚な木材を使ったインテリアです。この雰囲気の中で過ごす時間は、まるで大正時代にタイムスリップした気分にさせてくれます。
レトロは和の懐かしさを感じるような、西洋のハイカラ感を感じるような。そんな混ぜこぜの感じが好きなんですが、それに合わせて金沢の工芸の美しさもミックスされていてレトロなだけじゃない、金沢らしい伝統の美しさもも味わえます。
しかし、建築されたのは、昭和生まれでもない、平成生まれの1991年9月と出てくるので驚きました。しかも、1991年はバブルが崩壊した年なので、そんな時にこんな立派な建物が建つなんてまた驚きです。
この空間で一番面白いのがステンドグラス。
和のステンドグラス
このステンドグラスをよく見ると、書いてあるのは、金沢の伝統の文化。百万国行列をしていたり、お花見、羽子板で遊んでいたりする。
ステンドグラスといえば、キリスト教と共に日本にやってきて、明治期に庶民に文明開化の息吹を伝えようとして各地で建設された擬洋風建築にも取り入れられながら色んな場所に飾られてきたもの。
西洋の風を伝える役割があったはずのステンドグラスに和のモチーフで、しかも日常の暮らしが入ってるところの違和感がとても面白い。他にもウェスティン都ホテル京都の葵殿にも和のモチーフのステンドグラスがあるようですが、伝統の金沢の暮らしを描いたものはなかなか見ないので、一見の価値ありです。
羽子板をしている様子を見ると、「久しぶりに遊びたいなぁ」とまんまとそんな気分にさせられたので、やはり何か伝えたり、残したいものはステンドグラスに描くのは理にかなってるのかも。
金沢の、日本の暮らしの文化を残し、伝えていく上でずっと残しておいてほしいと思います。
金沢ステンドグラス小話
ちなみに、金沢でステンドグラスで有名な建築物というと「尾山神社」。
和洋漢折衷で、日本最古の避雷針が先端に取り付けられた門がドーンと建っているのですが、地元民の私はまったく上を見ず毎年初詣に行っているのでステンドグラスがどんなだったかも思い出せません。今度行ったらちゃんと見上げたいと思います。(ちなみに、ホテル山楽からは徒歩で10分程度なのでついでに行ってみてください。)
ステンドグラスの歴史
ステンドグラスの歴史をまとめようかと思ったのですが、
ここに美しくまとまってました。
レトロを味わう
レトロ鉄板クリームソーダ
こちらのラウンジではレトロ鉄板のクリームソーダがいただけます。 種類もいろいろあったので、ぜひ頼んでいただきたいのですが、 私はホットコーヒーを頼みました。
金沢らしく金箔が降りかけられていました。
壁紙もいい、照明もいい。
ちょうど、ちょっと古ぼけた感じがまたたまりません
着物も着たら楽しそう
さらにレトロな情緒を味わいたいのであれば、着物をレンタルしているお店もたくさんあるので、着物を着てここでゆっくりくつろぐのも楽しいと思います。
ずっとぼーっとできる感じの落ち着いた空間で、 兼六園側にあるので、宿泊できなくてもちょっと寄ってゆっくりするのも良いです。