見出し画像

【廃校活用】東神楽大学学園祭2024~地方イベント×複合施設マッチングの妙~

2022年12月に開業をした「働く・学ぶ・遊ぶの複合施設~東神楽大学」の2周年イベントとして東神楽大学学園祭2024を開催しました。昨年は北海道カレーサミットと同時開催ということで目玉企画もありましたが今年は校舎内だけでのコンパクトなイベントを設計し、集客についても不安がありました。結果、あけてみたら強風&大雨の中で開始前から多くのお客様にお越しいただけました。過去一番コンパクトに実施したイベントの成功について地方でのイベントということと複合施設の醍醐味(活用価値)がうまく重なったのかと思います。忘れる前にその要素をいくつか書き出しておきます。

東神楽大学学園祭2024の様子

複合施設こそのコンテンツミックス

廃校を活用して多様な場所貸しをしている東神楽大学ではシェアスタジオやコワーキングスペース、プレイルーム、カフェなどの特化した区画があります。これらをイベント時にうまく活用することで強みのあるイベントにつながります。
・プレイルーム:マルシェ・マッサージ・休憩スペース
・シェアスタジオ:プロカメラマンによるカメラマン体験
・カフェ:貸しカフェでのおばんざいやさん
・体育館:本拠地とするバドミントンチーム「フォレストウイングス旭川」によるトーナメント大会
・購買部:通常商品に加えて農家直送果物や地元野菜のセール販売
などを開催しました。
小さな校舎を宝箱の様にコンテンツをちりばめて、ウロウロして探してもらい楽しんでもらいました。

東神楽大学学園祭フロアマップ

都市と比較して集客につなげやすい土壌

風速8m、降雨量5mmの予報がでて実際にその通りの悪天候となりましたが、それでも多くのお客様に来ていただけました。その要因としては都市部と比較した選択と集中による広告宣伝効果にあると思います。長年東京都心でマルシェを開催している経験からして東京など大都市でのマルシェなどイベントでの広告宣伝の場合、地元に知見やつながりが無い場合は住宅街であれば折込チラシやポスティングを一定エリアにて実施するのが中心になります。SNSの発信で集客となるとエッジの聞いたイベントなどバズりやすく競合が無いようなイベント企画である必要があるかと思います。一方で人口は少ないですが東神楽町での広告宣伝の場合は、
・町内など地元でのポスター設置をひたすら依頼(ができる環境)
・旭川エリアで圧倒的に閲覧されているフリーペーパーへの広告1回のみ

でLPのアクセス数が伸び電話が鳴り当日の集客につながります。
もちろん全国どこでも同じ環境ではないかと思いますが、地域でのイベントでの面白さというのはかなりあるなと思います

コンセプト「地方に都会以上のきっかけを」の方向性

東神楽大学のコンセプトは「地方に都会以上のきっかけを」としており、それに向けてのオフィス賃貸や貸館、ゲストハウスなどを運営してますがこうしたイベントも出店者・来場者共にコンセプトが体現されている瞬間だと感じます。
例えば、
・実業団バドミントン選手を間近で見て共に試合ができる
・カフェを借りておばんざいやを1日限定でオープンしてみる
・シェアキッチンでお菓子を焼いてイベントで販売する
・普段近隣では手に入らない品質の果物を購入することができる
・子どもの使わなくなった服のリサイクルが出す側貰う側共にできる
など
都会ならあること
を人口1万人未満の町でも当たり前にし続けていきたいですね

年3回のイベントへ

今回、東神楽大学側としてもコンパクト開催での賑わいを生み出せたことで年間で複数回実施が可能ではないかとスタッフとも終了後に話し合いができました。学園祭というネーミングは1回しか使わないですが同様の企画を4月・8月・11月に今後実施していこうと思います。毎回新しい仕掛けをしてコンセプトを体現していきつつ面白い大学を目指していきます。

いいなと思ったら応援しよう!