No.269【8月30日㈬対馬市における貿易振興策について県庁物産ブランド推進課を訪問して県のビジョンを拝聴】備忘録
小職は市議選初出馬の公約《対馬市近未来予想図》公表以来、対馬が栄えていた時代は大陸や半島との交易が盛んであった時代であるとの認識の下、対馬市独自の貿易振興策の策定を一貫して訴えて来ました。(一般質問や政務活動費を活用した視察報告書は巻末に添付致しますのでご参照くださいませ。)
2019.11.5小職facebook拙稿👇
【80kmも離れた2港を『統合』🤔⁉️】
『連携』ならわかるけど、厳原港と比田勝港の『統合』ってどういうことを想定しているのか、私には皆目見当がつきません🤔
厳原港の開港を返上してでも比田勝港を開港にする覚悟があるかどうか、以前市長に質した。そもそも厳原港には、保税蔵地場がなく適地確保も困難と思われます。一方で、比田勝港には以下のような優位性があると私は思います。
①網代側に保税蔵置場適地が存在する。
②世界で6番目に大きな釜山港まで、国内で最も近い地理的優位さも兼ね備えており、釜山港から世界中に輸出が可能となる。
③精密機械輸出の際は、長距離ほど高額な輸送保険料が必要となる。タックスヘブンならぬインシュアランスヘブンとしても優位である。
④輸出前の陸送は、輸出元港へ逆走することがなく、生鮮輸出品の鮮度劣化を防止できる。
⑤保税工場をも設置出来れば、関税減免以外にも、原材料を輸入及び製造品を輸出する際の両方のコストダウンも図れる。
⑥公務員削減の御時世にあって、一離島に複数の開港を設けることを国が認める望みは薄いと思われる。比田勝港の貿易港としての優位性を国に訴え、CIQの施設と人員の選択と集中を図ることが対馬全体の貿易振興に寄与すると考えられる。
⑦厳原港を不開港としても、現在比田勝港が定期的に申請している不開港手続きを踏みさえすれば、人流については何ら支障を来さない。
⑧国内の他の貿易港のみならず、国外の貿易港を出航した貿易船が、目的港に向かう途中の寄港地としても優位性があるため、厳原港より多くの貿易船の寄港が見込まれ、輸出入機会の確保が容易となる。
単に比田勝港を重要港湾へ格上げすることを訴えるだけではなく、重要港湾指定を受けた後の将来像を示す必要があると、私は思います。
《8月30日県庁物産ブランド推進課訪問備忘録》
平成27年度に対馬振興局を中心に関係機関やステークホルダーで貿易振興に向けたプロジェクトが実施された。詳細は『対馬の輸出振興と釜山との定期航路解説に向けた取り組みについて(平井太郎・山本裕)』に詳しい。
対馬振興局が中心となって貿易振興に向けての協議会が設置されて一定の成果をみました。しかし、現在は水産部門や木材部門あるいは港湾部門等、個別に貿易振興に携わる部署はあっても、貿易振興を俯瞰的に取り組む部署が振興局にも市役所にも設置されていません。
振興局が主管した協議会の最終レポートの共同著者である長崎県立大学山本裕教授を令和元年8月訪ねて、比田勝港を開港に導く方策について、二時間近く意見交換を行い、先生から今後も御指導ご鞭撻を頂けることになりました。
その後、コロナ禍に突入して未だ組織立っての進捗はありません。
そこで、今回の長崎市出張の折、県庁物産ブランド推進課を訪問して、対馬における貿易振興策について県の姿勢をヒアリングさせて頂きました。
ご提供頂いた資料からは、県は中国への輸出が主眼となっており、韓国貿易はあまり調査研究されていません。前述の対馬振興局レポートも把握されていないとのことでしたので、まずはご高覧くださるようお願いして、情報をアップデートしつつ活用頂くよう提案して参りました。
平成24年6月定例市議会脇本一般質問https://www.city.tsushima.nagasaki.jp/material/files/group/2/h24_02_teirei_03.pdf
平成25年12月定例市議会脇本一般質問https://www.city.tsushima.nagasaki.jp/material/files/group/2/h25_04_teirei_13.pdf
平成28年6月定例市議会脇本一般質問https://www.city.tsushima.nagasaki.jp/material/files/group/2/h28_02_teireikai_182.pdf
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