No.5 対馬で幸せを実感できる《仕事、なりわいづくり》のかたちとは?
【仕事、なりわいづくりvol.1】
Ⅰ.対馬で幸せを実感できる《仕事、なりわいづくり》のかたちとは?
■1「対馬で幸せを実感できる」には?
コロナ禍で、現代人には「社会のありよう」や「生き方そのもの」の変革が求められていると、私は感じています。それは、国境の島に住む私たち対馬市民も、例外ではありません。
これまでの「金銭的に裕福な暮らし」や「立身出世」など客観的な価値判断によるのではなく、一人ひとりが自分自身の物差しで幸せを量ることで、幸せを実感できれば良いのではないでしょうか。
そのためには、再利用やリサイクルとは無縁な従来どおりの大量生産大量消費社会から脱却し、限られた資源の範囲内で社会的な繁栄を目指す循環型経済(サーキュラエコノミー)の島を目指さなくてはならないと私は思っています。
昨年、対馬市は総務省から『SDGs未来都市』として選定されましたが、そのコンセプトは『サーキュラエコノミー』であり、方向性は素晴らしいと思います。
最近話題となっているSDGs(Sustainable Development Goals)。「持続可能な発展目標」と訳されています。
この島で幸せを実感しながら住み続けていくには、安定的な所得を確保できる「仕事、なりわい」が用意されていること、作れることが大前提だと思います。
これから対馬で奨めていくべき「仕事、なりわい」づくりの方向性について以下の4つの方向性を提案します。(4つの方向性の詳細については、次回以降に投稿します。)
■2対馬で奨めていくべき「仕事、なりわい」づくりの4つの方向性
ところで、自動車業界における変革の動向「CASE」は、「社会のありよう」や「生き方そのもの」に対する変革の象徴的な例の一つだと思います。
「CASE」とは、
Connected(ICTを活用してあらゆるものとつながる)
Autonomous(自動運転)、
Shared(カーシェアリング)、
Electric(電動化)
を指します。今から述べる4つの方向性の項目とも重なります。
(1)兼業・副業の推奨で、年間を通して安定的な所得を確保
総務省は、人口急減地域で兼業・副業を住民に推奨することで、年間を通して安定的な所得を確保できるよう、《特定地域づくり事業協同組合》を一昨年末に新たな法整備をしました。私は、昨年の市議会議員補欠選挙に立候補した際に、公式ビラでこれを対馬にカスタマイズして活用することを提案しました。
(2)事業承継の積極支援で、起業リスクの回避と従業員の雇用継続
対馬市内では、倒産よりも後継者不足等による廃業が多い。
従来の血縁者に偏った事業継承に拘泥せず、公募を含めて他人への事業承継や他企業とのM&A(吸収と合併)を商工会や金融機関との連携しつつ、市も関与しての積極的な支援を提案します。
(3)デジタル環境の整備促進で、リモートワーク従事者の拡充
従来移住者を呼び込むには、地元に雇用が確保されていることが前提とされていました。
しかし、デジタル環境が整備できればリモートワークで収入をある程度確保できる移住者が見込めることが、コロナ禍で明らかとなりました。リモートワークの収入のみでは不十分な場合は、(1)の活用で補うことも可能かもしれません。
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(4)再生エネルギーやリサイクル事業等の成長分野事業の展開で、対馬の自給率を大幅拡充し地域循環経済の普及と雇用の拡充
この項目は、【対馬に合った経済のあり方を構築】で述べたいと思いますます。
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