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No.263【8月16日請願審査特別委員会議員間討議、討論の概要と、採決の結果。それを受けての今後の誘致反対運動の展開について⑴採決の対象範囲詳細編】


👆が真実。従って巻頭写真の主張は正当。


どの報道も片手落ちな報道で、呆れました。
今回の拙稿では、採決の結果及び採決の対象範囲(一体何について議員は判断したのか👆写真参照)に絞って執筆致します。該当部分の文字起こしを稿末に掲載しますのでご参照くださいませ。

小職が目にしたどの報道も、「文献調査の受入れの是非について採決がなされ、受入れ賛成の請願が賛成多数決で採択された。9月定例議会でも受入れ賛成の請願が採択される見通し。」と判で押したような報道で呆れます。例えば👇の報道は、この採決の結果、『受入れるのは、3段階ある調査の最初の段階にあたる「文献調査」です。』と、この採決は文献調査の受入れのみ賛成かどうかを問うた採決であることを念押ししているかのような報道です。

小職は、多くのマスコミに抗議の電話をかけて確認したところ、彼等の多くは以下の内容が正しいことを認めました。

《請願審査特別委員会採決の対象(範疇)決定に至った協議概要》
採決に入る前に、船越委員長が『文献調査の受入れ是非に絞った採決』を提案されました。それに対して、誘致反対派議員は撤回を求め、委員長は撤回に応じました。更に、黒田委員が『(対馬市への)文献調査受入れの是非のみでなく、(対馬市での)最終処分場建設の是非までを含めた採決なのですね』と、採決対象を明確に念押しして採決しました。則ち、建設業関係団体の請願に賛成した議員は『文献調査の受入れみに限って賛成したのではなく、最終処分場建設そのものまで賛成』したことに当然なるのです。

これから9月12日の本会議までに、我々反対派議員及び反対派市民は、誘致推進派議員に対して以下のことを、伝えて参ります。このことを理解なされば、特別委員会では建設業関係団体の請願に賛成した議員の中から、9月12日の定例市議会採決では、大変なことに賛成することとなることにお気付きになって、委員長報告に対して反対に転ずる議員がいくらか出てくるよう努めて参ります。

つまり、「貴方は、これまで文献調査の受入れだけ賛成し交付金をもらって次の概要調査は反対すると言っていたかもしれませんが、特別委員会で建設業関係団体の請願の採決に賛成したということは、最終処分場建設そのものまで賛成したことになるのですよ。文献調査のみ賛成して交付金をもらってその後は反対することには賛成する市民は多少いらっしゃるでしょうが、最終処分場建設まで賛成していらっしゃる市民はほとんどいらっしゃらないと思いますよ。9月12日の定例議会初日に行われる委員長報告に対する採決は、特別委員会での採決の是非を問う採決ですから、採決の対象には、最終処分場建設そのものの是非も当然含まれます。このことを充分ご理解なさって採決くださいね。」と言うことになります。

文献調査のみを受け入れ、交付金を貰うことに賛成の市民は多少いらっしゃるようです。しかし、対馬に最終処分場を作ることまで現時点で賛成する市民は、ほとんどいらっしゃらないと思います。老婆心ですが、特別委員会の誘致推進の請願に賛成した委員の方々は、再来年の市議選は大変ご苦労なさるのではないでしょうか?

👆《請願審査特別委員会CATV再放送予定表》


この骨の折れる文字起こしを引き受けてくださいました支援者M様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

《8月16日請願審査特別委員会より「採決の判断基準」に関んする部分の文字越し》

委員長:「今回の判断基準を示すものに、調査だけあるいは、文献調査に限ってと明確にすべきではないかと思いますが、いかがでしょか?。」

波田委員:「請願者がいるので、請願者にお聞きするのがいいのではないでしょか?。」

委員長:「請願者の意見を聞きなさいと言う事ですか?。」

脇本委員:「もう委員会に付託されている事ですから、そこまでは必要ないと思いますが、委員長がどうして、そんな判断になったのか不思議なんですが。例えば、受理番号2番「高レベル放射性廃棄物処分場 文献調査誘致に反対する請願」これ、文献調査と誘致は分かれているんじゃないですか?、最終処分場の誘致と言うことで。これ、文献調査に限った事ではないですよね。文献調査、そして誘致に反対する。となっているように見えるんですが。」

委員長:「いいですか?。文献調査と言う文言が入っていますね。その文献調査について、今回の請願者の意見を聞く必要あると思いますが、こういう請願が上がってきた内容を見てみますと、文献調査と言う文言が入ってますので、今回の審査については文献調査に限って。あるいは文献調査だけと言う事に限って、賛否を問うてはいかがでしょうか?。」

脇本委員:「賛成派、反対派員がいる中で、見解が分かれる所ですよね。私も論点のうちの1つだと申し上げたように文献調査は切り離せられる物なのか。それとも、文献調査に応募すれば、限りなく最終処分場誘致建設にもつながって行くのだ。と言う考え方がある訳ですから、文献調査に限っての賛成では腑に落ちないと思います。
そもそも文献調査と言うのは、最終処分場建設に伴う文献調査な訳ですから、最終処分場自体が安全なのか、どうなのか。これを誘致する事で対馬市が経済的に豊かになるのか、どうなのか。その事まで含まれるのは当然な事であって文献調査に限っての賛否を問うのは、おかしな事だと私は思います。」

委員長:「他に。」

波田委員:「この問題点は、委員長に一任はしておりますが、この内容そのものは、議長中心に事務局が受けていると思います。委員長、議長さんと話をされた答えなら宜しいんじゃないかと思いますが、今日は居てないようにありますが、そういった大事な事を取り決めするには、民主主義のルールに従って、みんなで話し合いすれば済む事だと思うんですよ。だから、数人の方でやるとまた問題になるから、根本に立ち返ってどうであったのかが大事だと思うんですよ、これから採決になって行くと思いますから。この度の請願に関し対馬市議会史上、歴史が変わるんです。そう言った大切な案件であると、私は認識しております。
言うまでもありませんが、この問題は17年位なりますかね。私が議長の大任を預かっている時に廃案議決を行った経緯があります。私は、市議会の議決を最も重要視して考えております。今議会も当時の議員さんが7~8人残ってあります。そういう中で、ここで委員長に確認したいのですが、議決が最優先するんだと私達は指導を受けて来ています。先の議会で決めた議決が、会期が変われば次から次と出して行く。そう受け取られるんです、いいんですかね?。ここを私は再認これをハッキリしておかんと、全ての議会において議員さんの発言なり、決めた事が無効になって行くからです。会期が変わるごと議決が変わるのは如何な事かと思っております。委員長いかがでしょうか?。」

委員長:「私の主観でいいんですか?。私の考えでは、波田委員が議長をしていた時の議決は、大変重い物だと認識しております。
しかし、それから20年位経っていますかね。新たな議員さん達が、新たに議論を重ねていっている訳ですが、議員間討議をやって、請願審査をしっかりやった中で、結論が今出ようとしている所なんですけど、私は今の議会の中で決めて行けばいいと考えています。」


波田委員:「まず、基本的な考えで、そのような事だと考えております。今後、この問題を採決するにあたって当時から居る議員さん達の判断、時代と共に変わって来たんだよ。と言われればそれまででしょう。しかし、議決を重んじるのが、我々じゃないかと思っております。委員長が言われますように、年数も経ってきたから新たな考えもあるんじゃなかろうかと言う意見も理解はします。そういう中で、今回採決するにあたって、みなさんに分かり易く採決して頂きたいと思っておりますので、宜しいお願い致します。」

小島委員:「私も、先ほどの委員長からの発言にビックリしておる所です。請願出された内容を見ますとですね、例えば建設業団体が出されました内容を見ますとですね、こんな文言がありますよ、文献調査は最終処分場建設と区分して考えてはいるものの、最終処分場事業については、最先端の土木技術プロジェクトとして捉え、建設業界の技術向上に資する可能な事業と言う風に考える。だから建設業界としては協力する。最終処分場を前提にした上での請願を出されていますよ。
反対の方にもこのような文言がありますよ。高レベル放射性廃棄物処分場文献調査は、最終処分場まで行くんじゃないかと、それで先ずは文献調査を止めようと。そういう趣旨で請願が出されています。
最終処分場に行くために概要調査、精密調査がある訳で、その前の文献調査だけ切り離した論議はするべきではないと思います。
各団体の請願書を吟味して頂いたら良く分かるはずです。今、委員長がおっしゃったような論法は出てこないと思います。再度、ご検討お願い致します。」

委員長:「いいですか?。今、小島委員が言われたように4段階ありますね。最終処分場まで行くには4段階あります。文献調査と言うのは、第1段階の過程なんです。その文献調査を受け入れますか?。文献調査に限って賛成・反対を取りたいなと思います。それから先の3段階については、まだ議論しておりませんので。」

小島委員:「今の事は事実と違うと思いますよ。参考人呼んだ時もですよ、NUMOや経産省の方もですよ、最終処分場の所までの資料を揃えて説明されたじゃないですか、安全だよと。それから反対の論陣張られた参考人の方々も最終処分場、地層処分場はまだ確立されてませんよ。と述べられていますよ。それを前提で今まで議論してきている訳ですから、それを、今この段階になって切り離すのはおかしいと思います。」

波田委員:「しつこいようですが、議長と事務局が受けている訳ですがから、受けた通りに採決をしないと、今までの話は成り立たんと、私は思います。受理した訳ですから、その通りにしないと、そこで委員長が便宜を図ってですね、色んな事を前向きにして頂いているのは分かっているんですけど、、、。
まず、事務局と議長がしっかりせんと。こういう形になるんですよ。
だから、委員長。この辺は立ち返って頂いてくれませんか?。そうせんと、話はずらんですよ。と私は思います。元に戻して下さい。」

委員長:「色々ご意見はあると思います。ですから、私にしてみれば、今回の請願に上がってきている請願についてもですね、えーつ、第1段階の文献調査について反対すると言うご意見もあります。で、ですから、何に限って今回採決するんですか?。採決、きょ、今日は採決しますから。討論、採決までやりますが、どこまでに絞ってやりますか?。最後まで、そのー、最終的な事まで限って、やりますか?。」

小島委員:「先ほど私が意見を申し上げた通りにですね、今まで、最終処分場の在り方を含めですよ、技術的な事も含めですね、両方の参考人が述べられました。私達も、それを前提に準備をして議論をして来たんですからね。波田委員がおっしゃったように、請願者もそれを期待してある訳ですから。最終処分場云々の事、技術的な事まで建設業界が述べているんですから、それを切り離すべきではないと思う。」

委員長:「今、色々なご意見出て来てますが、最終処分場の第4段階までの、あー、事まで、このー、今回、そのー、議会でですね、採決するのか。
あるいは、先ほど私が言いましたように、第1段階の文献調査に限って、採決をしましょう。と提案させて頂きました。
ですから、みなさんのご意見を聞いた中で判断したと思いますが、ご意見ありませんか?。」

脇本委員:「まず、前提が変わるんであれば、今までやってきた議論は何にもならなくなるじゃないですか?。なぜ、委員会の途中でも謀るとか委員長は為さらなかったのか。そこが不思議なんです。切り離してやるというのは、有り得ない事だと私は思います。」

委員長:「はい、他にありませんか?。」

小宮委員:「あの、1から8までの請願がされてますけども、まぁ、それぞれ請願の内容が違うんですが、この請願に添って、私どもは審議をしてきています。で、元に戻すというよりも、この請願に添って審議してきている訳ですから、この請願に添って賛否を問う。と言うのが1番いいと思います。区分のやつもあるだろうし、ないのもあるだろうし。
この請願について、受け入れる、受け入れない。と言うのが本来の請願の主旨ですから。区分というよりもこれでいった方がいいです。
ただですね、これを作られた方は当然の如く、この法律の内容も熟知されての請願を作られてる訳ですよ。どの法律でどのような項目の中に当てはさまっ、当てはまって、これが成り立っていくのか。という中で、何度も申しますが、この文献調査というのは第6条の1項にあるように、あらかじめ、概要調査をする前にしなさいよ。という1つの区分を設けてあります。それを、熟知しながらこの請願を出されている訳ですから、この元でこれが出来たという事であれば、この請願の主旨に添って、文献調査を賛成・反対の方が請願の主旨に添うのではないでしょうか?。」

脇本委員:「この反対派の請願を読むと、最終処分場建設には勿論反対だ。だから反対して欲しい。それどころか、文献調査さえも反対なんだ。だから文献調査も止めて欲しい。この2つの事が書かれているじゃないですか、実際。そう読み取れませんか?。私には、そうとしか読み取れないんですけど。
全体の建設事業は勿論反対だ。しかし、この文献調査を始める事が最終処分場につながるから、この文献調査でさえ反対にして欲しい。これが請願の主旨です。」

委員長:「はい、他にありませんか?。」

伊原委員:「一般論で宜しいですか?。盆の期間中に各戸を回った時に、とにもかくにも反対だ。という意見が多少ありました。
市長が6月議会で、1番懸念されているのは、市民の分断と。これを1番懸念されていました。
こうして3回委員会をした中で、議会の中も分断しております、ハッキリ言って。会派も分断しております。これからの議会運営がいかにスムーズに行くか、懸念せざるを得ないような事態に陥っていますので、議会解散もあり得ると認識しておりますので、そのような意見もあるとご理解下さい。」

委員長:「他にありませんか?。あのー、先ほど私が言いました文献調査だけ。あるいは、文献調査に限って。と言う発言しましたが、それは無しにして今回の討論採決にして宜しいですか?。異議ありませんか?。」

(「異議なし。」と叫ぶ者あり)

黒田委員:「32ページですね。請願第4号、これを賛成した場合には、誘致も反対、文献調査も反対でいいと思います。これを、採決を反対した場合というのは、誘致賛成、文献調査も賛成。文献調査賛成というだけではなくて、誘致も賛成という議決をした人はそういう立場という事ですね。
すいませんね、そういう意味でしょ?。議決の意味を知らんと採決する時に揉める事になります。意味的にそうでしょ?。」

委員長:「だから、先ほどから言いよるんです。文献調査に限ってか、あるいは、文献調査だけについてという話をしましたけれども、それでは駄目だという意見が出ています。ので、最終段階まで行く、第4段階まで行く事を視野に入れながら採決をやってくれ。という事なんですかと、先ほど私が提案しました、文献調査だけ。あるいは、文献調査に限ってという事を明確にしたらどうかという、質問、あのー、提供しましたけれど、これは、撤回します。それでやりたいと思います。
これで一定の議論も尽くされたと思いますので、以上で委員間討議を打ち切ります。これから討議(『討論』の間違い)採決を行います。」




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