見出し画像

No.248【請願審査特別委員会参考人招致(7月10日)】

()午前中に長崎県建設業協会対馬支部等、午後から文献調査に反対する市民の会を議場に招致して、意見陳述及び質疑応答が実施されました。

午前中の審議開始直後に、小職は以下の動議を提出致しました。

《請願審査特別委員会運営に関する動議》
0.質疑応答開始前に、市民が理解しやすくするための工夫について提案(⑵は時間の都合を考慮して未提案)
⑴議員各位の現在の賛否の立場の可視化
市民から各議員が請願提出時、どのような立ち位置であったかを確認できるようにして欲しいとの要望を頂いている。
①議員各位の机上にどの団体の請願の紹介議員となったかを表示する
②特別委員長が、賛成、反対、検討中の議員に中立であると証明できる

⑵立証責任の軽重について
①現状変更を行おうとする側に、より重い立証責任があることは、当然であることを議場に臨席する各位はもとより、CATV視聴者にもまずは周知されたい
②上記①は参考人に対しても当然該当することも、周知されたい

想定通り誘致推進派議員から動議に反対する意見が複数出され動議は否決されかかったところで、黒田委員から以下の折衷案が提案された。
《折衷案》
請願提出者は参考人として初めての経験で戸惑うであろうから、紹介議員も参考人の後ろの理事者側に座り補助してあげてはどうか。

小職は、私の提案よりもむしろ実利があると思い黒田委員の提案に賛成した。

すると、糸瀬委員から「誰が請願の紹介議員であるかわかればよいのであれば、委員長が冒頭陳述人を読み上げ後に紹介議員名も読み上げれば足りる」との意見を出された。小職は元々、最低参考人陳述が始まる前に紹介議員は誰なのか委員長から紹介頂こうと思っていたので、糸瀬委員の提案を受け入れた。

《参考人陳述及び質疑応答概要》

文献調査に伴う交付金(2年間で最大20億円)は、高利貸しから借金するようなものだと私は思っています。俗に言う「タダより高いものは無い」である。裕福とは決して言えないが、120億円もの基金を保有する対馬市が、わざわざ大きなリスクが生じる可能性のある交付金という名の借金を好き好んでする必要は無かろうにと私は思っています。

法定署名ではない請願への添付書類任意の署名にも関わらず、未就学児や同筆跡と思われる署名と疑われるとの執拗な追及があった。しかし、そのことについて何ら根拠は示され無かった。
また、『文献調査は机上調査のみで放射性廃棄物の持ち込みは無いので風評被害は起こり得ない』との風評被害とは何たるかを理解しているのかと首をひねる質疑を発する委員がいた。風評被害とは、『風評加害者らとマスコミによって、拡散された科学的根拠に基づかないデマによって、経済的な被害を受けること』である。

〈小職質疑応答概要〉
1.設業関連団体
⑴請願内容の確認
①本日出席の関係団体全てが、文献調査の受け入れにとどまらず、最終処分場建設まで賛成という立場であると理解して良いか?

⑵文献調査の受け入れに賛成する理由とその根拠(エビデンス)は何か?
①賛成する理由は?
②その賛成する理由の根拠は、出典または情報提供者等具体的に回答頂きたい

⑶浅茅湾パールブリッジ構想について
上島と下島をつなぐ唯一の手段とされる万関橋が落橋あるいは橋の前後で土砂崩れ等で不通となった場合を想定して、島内建設業者と自民党対馬支部の市議が、国県に二本目の橋を浅茅湾に架橋しようと働きかけていらっしゃる
①万関橋が不通となる原因として、風水害だけでなく、地震や津波によるところも想定しているようだが、それほどの地震が起こっても最終処分場は無事であると考えているのか?
②6月議会で小職が一般質問で紹介したように、対馬市近海でマグニチュード7以上の地震を引き起こす可能性がある活断層が新たに発見されたと、2021年に国の地震研究機関が発表している。そのことを承知した上で、最終処分場は10万年間という途方もない長期間耐えうると考えるか?
③貴団体が①②について問題無いと結論づける理由とその根拠を具体的に示されたい

⑷貴団体は最終処分場を誘致すれば、対馬市の雇用拡充及び経済の活性化につながると主張するが、その規模及び理由並びに根拠を、出典あるいは情報提供者等具体的に示されたい

《脇本提示情報》
A.NUMOは説明会では、青森にある2施設と最終処分場は全く異なる施設であり、雇用拡充や経済効果はわからないと回答した

B.最終処分場建設実験施設で300〜500m地下まで立坑を掘削した幌延町において、地元建設事業者にはほとんど恩恵が無かった。また、掘削開始当時十数社あった地元建設業者は、一桁と半数に減少している


2.文献調査に反対する市民の会
⑴署名活動を通じて感じたことは?
①NHKニュース9でインタヴューを受けた対馬市商工会小宮教義理事は、「文献調査受け入れに賛成する市民が増えて来ている」と発言なさっていたが、署名活動中市民の賛否割合はどのように感じたか?
②貴団体の署名活動終了後1ヶ月以上経過したが、その後市民の賛否割合はどう変化したと感じられるか?

⑵文献調査受入れまでであれば賛成も含めて誘致推進派の賛成理由について市民の反応及び貴団体の考えを説明されたい
①文献調査までであれば受入れ賛成との意見について
②最終処分場建設自体も賛成との意見について



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?