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昨日は千葉市美術館へ

昨日5月5日は『「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 滝口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄』の展示を見るために千葉市美術館へ。実は同時開催で本編の中心人物の一人である滝口修造が主催した実験工房関連の展示が気になって行ってきました(ちなみに滝口修造さんは詩人・画家・美術評論家です)。

来場者は自分よりも上の世代ばかりと思いきや、若い方々も結構いらっしゃいました。

滝口修造氏曰く、写真におけるシュルレアリスムとは「日常現実のふかい襞(ひだ)のかげに潜んでいる美を見出すこと」とのこと。
『「前衛」写真の精神』は実験工房前夜という見方もでき、また、戦前から80年代辺りまでの流れを、展示された写真作品とともに感じられたのでとても興味深かったです。

同時開催の『実験工房の造形』に関して書きますと、まず、自分にとっての実験工房といいますと主に音楽面で、作曲家の武満徹さんや、湯浅譲二さん(大学院のとき授業を受けていました)のイメージが強いのですが、他にも例えば山口勝弘さんなどの美術家もいまして、そういった方々の作品群を直にまとめて見ることはこれまでなかったので、なかなか貴重な時間となりました。

それにしても、スペインの画家、ミロの紹介者としても知られる滝口修造さんの存在は大きいと改めて思いました。戦前からの滝口さんの活動があったからこそ(それは「戦前」ということもあり、いろいろな意味で一筋縄ではいかなかった)、戦後、様々なジャンルの若い芸術家たちが活動することができた、そのための土壌があったのだと思います。

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