テリー・ライリーさんの作曲公開講座
昨日は、ここ数年日本に住んでいらっしゃるテリー・ライリーさんの公開講座が国立音大であるというので玉川上水へ。
国立音大は修論のために図書館に行って以来だったのでものすごく久しぶりでした。25年前とかだと思います。
講堂のホールは初めて入りました。
選抜メンバーでの『In C』の演奏からスタート→テリーさんのアドバイス後、改めて『In C』を演奏するという内容。
『In C』の話で、「どうしてC(ドの音)で始めようと思ったのですか」という学生の問いにテリーさんは「自分の頭の中にはCが鳴っていたので、自分がCを選んだんじゃなくてCが自分を選んだ」と答えた後で、「(作った当初は)意識的ではなかったけれども、今振り返るとCはハッピーな調子なので、選んだのかもしれない」とも。当時バーでピアノ演奏をしていて、そのバーに向かうバスの車内で、最初の方の7〜8のモジュール(演奏するためのフレーズ)が頭に浮かび、仕事が終わった後に残りを書き上げたらしいです。
『In C』の演奏のアドバイスでは、柔和な雰囲気でお話をされていました。自分以外の奏者の表情を見て音に耳を傾けること、グルーヴに言及して実際に歌いながら伝えているお姿がとても印象的でした。
最初の『In C』の演奏もいろいろアイディアがあって面白く、アドバイス後の演奏もまた違う良さがあって楽しい時間でした。
テリーさんは最後に、演奏されていた若い音楽家の方々に、音楽の道を選んだ皆さんにおめでとうございますと言いたいです。音楽は何にも変えがたい世界で、様々な選択肢がある中、みなさんは音楽を選びました。一生みなさんは音楽を楽しむことができます、というような話をされていました。
一般公開してくださったことに感謝🍀