箏のための『雲蒸竜変』
先週の土曜日、作品発表会で箏の楽曲の初演をいたしました。タイトルは『雲蒸竜変』です。
演奏は、以前より他のお仕事でご一緒させていただいていた箏奏者の市川慎さんにお願いいたしました。市川さんはご自分のソロの他、和楽器ユニットZANを始め、箏衛門、螺鈿隊、WASABI、AUN J CLASSIC ORCHESTRAなど、様々なグループで活動していらっしゃいます。私がレコーディングやライブのサポートをしているHIDE×HIDEという和楽器デュオが、AUNJに参加していることもあり、そんなご縁で市川さんと知り合うことができました。最初にお会いしたのは、おそらく10年以上前だと思います。
昨年末、あるレコーディングの参加をお願いした機に、いろいろとお話をさせていただき、今回自作品を市川さんのために作らせていただく機会を得ました。
この楽曲に関しての解説を少し書かせていただきますと……、
いわゆる「ドレミファソラシド」はオクターブ内の7つの音で構成された音階ですが、この楽曲は、8つの音の音階(オクタトニックスケールと呼ばれます)に、更に最低音としてそのスケールにはない音を1音配置して作りました。タイトルの「雲蒸竜変」は、沢山の雲が群がり起こったとき、蛇が竜に変わって天に駆け昇るという意味があります。楽曲の大体の全体像が見えてきてから付けたタイトルですが、タイトルが決定してからは、その意味合いに引っ張られる形で楽曲を仕上げました。
楽曲を完成させる過程で、今回演奏してくださった市川慎さんからは多大なるご尽力をいただきました。本当に感謝しております。
こちら、演奏のフル動画です。
ご覧いただければ幸いです。
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