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「普段と違う」が生み出すもの  490

朝起きたら…腰が痛い。
「久しぶりじゃない?」なんて思いながらもズキっとくる鮮やかな痛みに「こうやったらどう?」なんてからだに探りを入れながら中腰になってみたり、そこから立ち上がる途中のどこで一番痛みが大きいのかを探してみたりしていた。

そうやって腰にフォーカスしてるけど…久しぶりに肩も痛いんじゃない?なんて遅ればせながら気づく。
よくC Mで女性が「肩こりの…」なんてナレーションと共に手をまわす…そう、あの場所。あの場所がキンキンで指が入らない。

枕が高すぎた?いい加減な動作をしすぎた?
なんて原因探しの旅に出かけそうになる自分にわたしが言う
「そりゃ、いつもと違った過ごし方だったんだから、そこでも『正しくからだを使っていない』とか自分にダメ出しなんてナンセンス」と。
自分がそんな時でも意識を配れなかったからって責めるのは酷だと…自分に優しくなったな、やっと…。

なんて言っても、他でもない本人のわたしが疲れを認識してるんだから当然なのだけど。



ここ1週間ほどの間、親族の体調不良で急遽お隣の県へ出かけることが続いた。
片道2時間ほどのドライブ、病院や親族の家、その他関係者の方々への訪問と「移動」と「会話」を繰り返していた。

でも、こういう「急」で「ギリギリ」みたいな状態を繰り返すって、いってみれば「イレギュラー」で普段と違うこころやからだ、頭の回路の使い方をするからか、ハードではあってもいろんな面で気づきがやってくることが多かったりする。

まぁ…そのど真ん中、真っ最中に理解できるほどの力量ではないってところが悔やまれるとこだけど…。


今回の肩・腰の痛みもほぼ車内での座り方由来だろうと今になれば推測できるのだけど、骨に意識を向けるようになってからは「痛む場所」への取り組みよりその「つながり」、もう一度基本を確認…のごとく、足裏の重心や骨盤の傾き方を点検してみるようになった。

そこで動かしているうちに、腰の痛みはすぐ消えていったし、肩に関しても最近知った「肩の張りには手の薬指に回転をかける」っていうのをここぞとばかりに試してみて「なるほど、ゆるむんだ…」と実験結果を確認できたりして、もはや「面白さ」にすり替わっている。


骨盤の点検をしていても、今まで感じたことのないくらい「お尻の筋肉が稼働して下半身が支えられていること」を認識したし、柔らかいシートの車移動が長くなりそうなら、はじめからボールを積んでいってコリの進みがゆっくりになるように道具に頼ったらいいんだよねー…なんてことを思い出したり。
自分の筋肉以外にも頼ってはダメなんて思ってたわけでもないけれど、当分やってなかったってことは…結果そういうことかもしれない。


いつだったか、人間って「そこまで?」ってほど追い込まれた時に自我が外れることがあるって耳にしたことがあったけど(そこまでにならないと手放せないともいうけど…)、そういう意味で「普段と違うこと」に対面するのは思いもよらない学びが届いておもしろいもんだな…なんて今更ながら思ったタイミングだった。

日常と非日常の行き来は「自分の振り幅」を広げるのにとても有用だってことはよくわかるからこそ、行き来に乗り慣れて行きたいなー、なんてことも思ったりした。

でも、基本みんな元気でいてくださいねーー!ということは声を大にして言っておきたいです、ハイ。





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