わたしの中に飼うことを決めた日 542
今日は13日の金曜日。
って「不吉な日」と言われているってことか、映画のどちらかしか知らないのだけど。
不吉なんて言われながらキングナンバーだし
なんならフランスでは宝くじの購入が増える日らしいし
人の「なんとなく」や「思い込み」が作るものってそういう感じなんだなと見えてきたりする。
そして何より、わたしは真面目にその映画を見たことがないから、本当にさっきまで主人公はフレディだと思っていたけれど、どうやら映画違いらしいことが判明。
ごめんね、ジェイソン…あんなに有名なのに。
って、わたしの中では映画よりも先に見たパロディの、襲いに行った先のお家で一緒にピザを楽しそうに食べる姿しか記憶されてなかったりするので、これまたそんなものなのかもしれない。
そんな本日。
わたしは自分が何か作業をしている時に、配慮なく「これやっといて」って言われることがどうにも嫌いなのだけど。
数年前まで主成分が「怒り」だったわたしは、そんなことが起ころうものなら「今できないから」と説明する前に「んなこと今何やってるか見たらわかるやろっ!」と腹の中でキレ散らかしていた。
うちの母なんかはそんなものを軽々超えるというか見てもいないから、日常的にそのシチュエーションはよく訪れていて、その度に腹の中でその字の通り「ご立腹」していた。
わたしも予防線を引いたり、ハッキリ言葉にするようにしたりと色々やって最近ではずいぶんそういうこともなくなっていたのだけど…そのせいだか、13日の金曜日だからか、今朝、まさにそういうシチュエーションが突如訪れた。
まぁ、こういうことはいつも突然くるけどさ…。
あまりに久しぶりだったからか、自分でも「おぉ!この(怒りの)鮮やかさ久しぶりっ!」とハッキリ言葉で認知するほどだったのだけど、作業を中断してすぐ言われたことを処理するつもりもなかったし、母も急かすほどの興味もない惰性のお願いだった。
で、いつもと違ったのはここからで。
ハタと頭に浮かんだのが
「こういう時って自分のことを『怒ってんなー』とかって俯瞰して見るんだっけ?」ということだった。
幸い他人様がお相手でもないし、アイスが溶けちゃうみたいな急ぎの用件でもない。
まさにお試しにはいいタイミング!ということで、よく聞く「俯瞰」をやってみることにした。
「えーと「俯瞰」だから、離れるんだよね?」
ってとこから始まるのだけど、能力者でもないから体外離脱のように目の前が自分の後頭部を眺められるような景色にはならないのだけど、感覚として「目を後ろに引く」って「自分から離れる」ってこんな感じ?と作業をしながらイメージしてみた。
すると…
まず感じられたのは体感。
自分が怒った時は二の腕がガチッとなる、胸の辺りがギュッと固まるみたいに思っていたけれど、一番に感じたのは…背中だった。
肩甲骨の間の骨から外に向かってギチっというか「固まりはじめる」感じだった。
そこから少し時間をおいて、自分の知っていた体感へと続くような気配だった。
以前は「原発一基分くらい発電できるんじゃない?」なんて本気で思うほどの熱量は、このようなルートで生まれていた、動いていたんだと思うと…興味深い。
わたしとしてはそれがわかっただけで「おぉー!おもしろいっ!」ってとこなんだけど、そこで被せるように浮かんだアイデアは
「そうか。自分から視点を離して見る手間を省く意味も込めて、自分の中に怒りの時のキャラを決めて住まわせてしまえば『はい、〇〇登場〜』みたいに茶化せていいじゃないか」
というものだった。
わたしの怒り(のキャラクター)=〇〇ってこと。
「うん、色々シンプルでいいかも…で、誰にするん?」
そう、こういう質問は…楽しいw
「えー「怒り」キャラやろ?グワっと口開けて怖めなのがええやん…猫科やな」
なんて言いながら浮かんできたのが「サーベルタイガー」ww
一応、頭の中に猫っぽいけど猫よりちょっと大きい感じのイメージがあったので、それがサーベルタイガーなのか調べることにした。
えぇ…この時点でもう「怒り」とか「頼まれごと」とかどっかに行ってるんだけどね…。
で、サーベルタイガーを検索して出ていた画像がこちら↓
…違う
思ってたんはこんなガチの強そうなやつじゃない…。
一気にテンションが固まる。
「もっとね、耳がぴょんとハッキリしてて、その上にユラッとする毛みたいなのがある、スレンダーな猫みたいな虎みたいなヤツだよ…」
と、たどたどしい単語を使って検索してみたら…出てきた!
思ってたやつ!これー!がこちら
名前が「カラカル」って…
しかも、この写真の子、結構な困り顔やし…
うん「怒り」っぽくない…全然ない。
検索した動画なんかだと、子供は電子音みたいな威嚇の声を出すし、大人のシャーも顔の勢いとはアンバランスなシャーで…なんというか…思ったよりよかったw
怖いだけ、シュッとしてるだけ、力任せに強そうなだけ、みたいなことじゃなくて…なんか、よかった。
そんなこんなで、わたしは今日からわたしの中に「怒り」が発動した時に登場する「わたしの怒りキャラ」として、この「カラカル」を飼うことにしました。
まぁ、ドラゴンでも土佐犬でもいいんだけど…好みってことで。
以前は「頼まれたことにスイっと応えられる自分になること」だったり「上手に交渉する方法」(「今できないから後でもいい?」とか、「早めに必要ってわかってたら先に伝えて?」とか)みたいな力を磨かねば…みたいに思っていたのだけど…
今は違ったみたい。
ということで、今日から「わたしの中にこの子がいる」ということで生きていく所存なのでありました。