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久しぶりに見た冬の夜空  549

夕食の後、別のところに止めていた車を駐車場へ移動させるために外に出た。

寒いし、この時間に空を見上げることがあまりないから、見上げる空はなんだか新鮮なのだけど、曇ってるからか星もチラホラ見えていただけでそんなに多くないように思っていた。

そんな空の下、短いドライブを終え駐車場に車を収めてうちまで歩いている時にぼんやり空を見上げてみたら…
さっきのぼんやり空が嘘みたいにキラッキラの星がたくさん光っている。

「え?この短時間に雲がはれた?」「それとも、家の電気に慣れた目だったからさっきは見えてなかっただけ?」
いずれにしても、星座表で見慣れた通りの冬の空が目の前に現れていた。

そんな星座表なんてことを言ってるけれど、そんなに詳しくないのでオリオン座くらいしかわかっていないんだけど…。
「冬の大三角形」とか聞いたことはあるけれど「なんでオリオン座の左の端の星を使うのさ?」とか「それで蠍の形って無理がないかい?」とか思っちゃうしで、まぁ自分でも向いてないと思う。

そんな唯一わかるオリオン座の少し上にハッキリ輝く星がある。
「あんな目立つ星あったっけ?もう少し東の山に近いところに赤く見えるのが木星でしょ?」なんて思いながら帰宅後に調べてみると…
なんと、そのキラッキラに光っていた星が木星で、木星だと思っていた赤い星は火星だった。

そういえば、少し前に「今なら木星が地球からしっかり見える!」とかなんとか賑やかだったんだっけ?
そんなこともぼんやり思い出すけれど、最近空への自分の中の温度が下がってしまっていたことを改めて感じながらキラキラの星たちを今一度思い出していた。


宇宙が本当にあるとかないとか、その周辺の技術や知識の嘘や本当、色々聞こえてくるけれど、実際自分で確かめることもできないしなぁ…なんて、そんなことを思っていてもしっかり季節は巡っていて、明日の夕方には冬至がやってくる。

大きな切り替えのタイミングだよ、なんて教えてくれた人もいたけれど、勝手に切り替わっていくのか、それとも自分で決めて選んでいくのか…。
幸運なことに、人類は自分で選んでいいんだよね。
「こっちがいい」「こっちにする」って「決めて」いいんだよね。

決めたら「そうなる」っていうより、「そうなる」方へ動き出すんだろうな。

その道中が自分の思い描いていたストレートに願いにつながるルートじゃない時には不平不満や「やっぱり嘘じゃん」みたいなことを思っちゃうけれど、そもそもゴールが「そこ」なだけで、わたしの通るルートはわかんない。
回り道に見えて、実は短時間で到着してみたり…みたいなことも起きうるわけで。
どうやらそんなシステムらしいから、そこに乗るしかないよね。
というか、イヤでもそこに乗って進むことになるとしたら、その場を楽しむしかすることないかもしれない。


さて、明日の冬至点で何を決めようか…。
今夜はそれを考えながら寝ることにしよう。





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