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本棚から現れた「あの頃のわたし」 585
朝は北から、お昼は南から、なんだか風の強い1日だった。
明日から寒くなるって天気予報は言ってるけれど「冬のような寒さになります」なんて言われると「冬だからね…」なんて言わなくてもいいのにボソッと言ってしまう。
尖っているのか、ささくれているのか…まぶたの重さに負けた線みたいな目をしながら言っていた。
誰だったか「土用の会話はもさっとしている」なんて言ってたけれど、本当に今日の自分はもさっとしていた…というか、今ももさっとしている。
朝の起き抜けは「昨日のモヤモヤ抜けた?」なんて自分でも思うほどだったし、機嫌よく拭き掃除だって人との会話だってできていた。
そんなだったのに、このnoteに向かうと…さっぱりピンとこない。
自分の言葉にピンとこない。
「こんな言葉が書きたい!」みたいなゴールもないんだから、言ってみればジャッジもできないって話のはずなのに…ピンとこない…というかパッとしない。
ピとかパとか丸っこくてプリっとしてる音が並ぶ割に…もさっとしている。
うん、今日は「もさっとしている」っていうのが一番しっくり来る言葉だ、なんて思う。
こんな時は「エネルギーが先、物理が後」って言葉が頭に浮かぶのだけど。
今、もさっとした現実を目に映しているわたしは一体いつこの「もさっと」につながるエネルギーを発したんだ?なんて原因追及しそうになる。
昨日のコンディションが呼び水みたいに思っちゃうけど…どれがこの「もさっと」のエネルギーだったんだ?なんて考えてもさっぱりわからない。
そんな状態のまま、空気の入れ替えで窓を開けたとき、近くの本棚が目に入った
「あ、土用期間の片付け、本棚やるの忘れてるわ…」
そう、冬土用に入ってあっという間に1週間、しっかり時間は刻まれているのについつい目先のことしか目に入っていなかった。
この度の冬土用は布ものに注意が向かい気味だったから、本棚は正直ノーマークだった。
そんなことを思いながらぼんやり本棚を眺めていると…以前受講したセミナーの資料ファイルが出てきた。
「あ、懐かしい…まだ処分してなかったか」
10年にはならないかもだけど、そんな時期に受講したんだったその講座資料を見返してみた。
それは、21日間をかけて1日に2〜3問用意された質問に答えていく形で自分を知り、自分を生きるってどうすることか?を掘っていく、というものだった。
今の自分が一番気になったのは…
その問いというか、そのセミナー自体が本当に「うまく作られてたんだなー」ということだった。
ちゃんと導かれるというか、着地するところへ向かってそれぞれに質問を投げかけ考えられるように構成されている。
当時の自分はもちろんそんな部分を見る余裕もなく、そんなことを考えた記憶もなかった。
「10年前にこのクオリティを提供できてたってすごいよなぁ…さすがよなぁ…」
なんて、そんなところに感銘を受けながらパラパラと見ていた。
プリンターで印刷して書き込めるようにしていたわたしの記録は1週間で途切れていた。
うん…完走した記憶はない。
その通りだったってことだ。
当時の自分が書き込んだ問いへの答えを読んでみる
「…カッコつけてんなーw」
なんて今だから笑えるけれど、その頃の自分はアップアップしてたよね。
本当に目の前のことをどうしよう…ってそこにばかり焦点合わせていて、時には別の景色を眺めてみよう!みたいなことは考えられもしなかったように思う。
自分を知るも何も…近づきすぎて見えない、みたいな。
あぁ…そこから見たら今の自分は少しはゆるめてるのかも、なんてすんなり思える。
「もさっとしてる…」なんてブツブツ言ってたクセにこんなこともシレッと言えちゃうのだ、うん、その時より確実にゆるんでるよ…っていうか、図々しくなってるよw
その資料を見ながら「今の自分ならなんて答えていくんだろう…」なんて、ちょっと興味が湧いてきた。
この土用期間中に、その資料にもう一度トライしてみようかな…なんて思い始めている。
その頃の自分よりたのしんで、おもしろがって書けそうな気がしているし、見えなかったものが見えるような気もしている。
思わぬイベントをちょっと楽しみに感じている土用の土曜の夜だったのでした。