カナダでハグ、「もしかして壁ドン?!💓」
コロナ騒ぎが収束して一番何がよかったか、と聞かれたら「ハグができるようになったこと」と答えます。
それまで信頼と親しみを込めてハグしていた相手とお互いに保菌者の様に避け合うのは精神的に辛いものがあります。
ハグって、ハグ文化のある北米だから誰とでも気楽にいつでもハグするのか、っていうとそうでもありません。ハグを好む人もいれば好まない人もいるし、ハグしたくなる人もいればしたくない人もいます。
女性からのハグは拒否されないと思うけど、特に男性から女性にハグするのはやはり相手との関係性を考慮した方がいいでしょう。
私の場合、会ったときに自然にハグできる、してくる男性はクワイヤー仲間のレイだけです。
30代の彼とはクワイヤーで4年以上の付き合い。楽譜もすぐ読んで歌えるほど歌が上手く、細やかな気配りができる観察力の持ち主で、身長も高く大きいのでそれだけでもなんとなく安心感のあるタイプです。
そして私はハモってくれる彼と一緒に歌うのが好き!
歌もそうですが、端々にやさしさが伝わる男性なので、レイは老若男女誰からも好かれています。
そんなレイにクワイヤーの練習の後、いつものように「バ~イ」と言って近づいたら、いつものように軽くハグしてくれたんだけど、今回は後ろに回した手を離さないのです。
私は小柄なのでレイとハグしてもレイの胸のあたりで顔が止まるから、顔が近づくってことはなく、大人が子どもとハグしているみたいな感じだけど、ちょっと緊張するよね。
どうした? レイ?
なんで離さない?
で、レイが私に落着いた声で何か言ってるんだけど何を言ってるのか、よくわからない。
何? レイ?
私がキョトンとした顔をしてレイの方を見上げていると、レイがもう一度繰り返して、言ってくれました。
「君のバック、開いてるよ」
と言ってレイが私の後ろに回していた手を放しました。
あっ、そうか!
私のバックパックのファスナー全開だったんだぁ。
この時、ようやく意味がわかりました。
見ると私のバッグパックのファスナーが完璧に閉まっています。
レイが私の背中のバックパックのファスナーを閉めていたんだぁ!
「あっ、サンキュー!、レイ」
ビックリと照れた変な表情をしていただろう私に柔らかい笑顔で
「See you!」
と言って他の男子メンバーのところに戻っていくレイ。
おい、おい、やってくれるね、レイ。
オバサンは一瞬、壁ドンされた気分になりましたよ。
なんか漫画やドラマの脚本に使えそうな設定だな。
ちょっと嬉しい🎵
※壁ドン
壁側に立つ女性を追い詰めるように、男性が壁にドンと手をついて顔を接近させるポーズ。「西郷どん」とか「カツどん」の類ではありません。
元々はマンションやアパートなどで隣の部屋からの音がうるさいときに、それを知らせるため非難の意味を込めて壁をドンと叩く。
こっちの壁ドンに馴染みがある人も多いかも。
私は現代の壁ドンの経験はありませんが、学生時代、下宿仲間の女子で夜集まってワイワイしてたら下の部屋の男性が天井ドンをしてきました。
私達はこっちの壁ドン世代。懐かしい。
※表紙画像
表紙の画像はマッハ・キショ松,ねとらぼの記事経由で、ものり@DF:G-399土(@Hakusi_Katei)さん | Twitterからお借りしています。
この二人、実は台湾で発売された塩と胡椒の調味料入れだそうです。