日本人が気にしてカナダ人が気にしてない英語の使い方
英語力ゼロで始めたカナダ生活も10年目のWakeiです。
先日友人と3人で食事に行ったレストランから出たところで、友人のAnnaが
「あれっ、May, Hat (ハット)をレストランに忘れてない?」
とMayに言いました。
この時は、私はあれっ?May はハットなんて被ってたっけ?
って思ったんですが、May が
「あっ、しまった、忘れた。ちょっと戻って取ってくる。待ってて。」
と言って急いでレストランに入って行きました。
しばらくして、May が、忘れた毛糸のニット帽を被って戻ってきました。
えっ、あれがハット?
と一瞬思いましたが、Anna とMayには、あの毛糸のニット帽がハットでした。
帽子の周辺にツバが広がっているものがハットで、ツバのないものや一部しかない野球帽のようなものがキャップって、日本で習ったような気がしたんですが、どうやらそんな厳密な違いは実際にはカナダではないようなんです。野球帽もニット帽も頭に被るものならハットでとりあえずOK。
あえて言うなら
冬の定番のニット帽は、toque や beanie とよく言われています。
この単語は覚えておくと便利ですよ。
Hat やCapの違いのように、英語圏の人が意識したこともない、聞かれてビックリする、戸惑う、日本人の英語の知識があります。私も日本で勉強した英語と実際の使い方のギャップに生活の中で気づかされたりします。
単に英語と言っても国や地域よって、言い方も違ったり、時代とともに変化していきますから、英語の正確な答えを求めても、答えは必ずしも一定ではありません。
もし、自信のない単語を使うことに迷ったら「単語の正しい使い方がはっきりわからないから、使うのをやめる」ではなく、まずは試しに使ってみる、というのも一つの方法です。案外、日本で勉強した厳密な単語の意味の違いよりも現実はもっと柔軟だったりします。
Cat か Hat か自信がなかったら、とりあえずどっちか言えばいいんです。
大外れで間違えたら、相手に伝わらないだけだし、カンのいい人だったら、「もしかして○○のことか?」とか「○○って言いたいのか?」とか訊いてくれます。そんな恥をかきながら、単語の意味や意味の違いを覚えるのも英語学習法の一つです。私もそんな恥のかき捨てを繰り返しながら、結構楽しく英語生活をやってます。