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【覚せい剤】クスリの魔の手、再び。

こんにちわ。
今日は覚せい剤を再使用してしまってからの日々を綴っていこうと思います。

毎回のことになりますが、
このnoteではこの先覚せい剤使用についての記述が多く出てきます。

このnoteは覚せい剤使用を推奨するものではありませんが、
現在使用している方を非難するつもりもありません。

🐜には他人をジャッジする気はありませんし、
その資格がないと思うからです。

その他、薬物についての🐜の考え方については前回のnoteをご覧の上、
続きをご覧ください。

クスリが出てきちゃったというセリフ

投薬治療が落ち着いてきたころ、
🐜は無性に誰かに会いたくなりました。

それまで、後ろめたい理由で地元へ出戻ったということもあり、
親しいストレートの友達としか会うことがありませんでした。

広いようで、狭い世界。
それがゲイの世界です。

どこかで誰かに真実を知られているかもしれない、という恐怖感もあり、
積極的に出会いを求めることはありませんでした。

判決が出て、地元に戻ってから、
半年くらい経った頃でしょうか。
久しぶりに出会い系サイトを覗いてみたのです。

当時はマッチングアプリもさほど賑わっていなかった頃です。
新しい出会いを求めるには、まだまだ出会い系サイトが主力の時代だったのです。

そこでふと目に止まった投稿がありました。
完全に性欲を満たすためだけの投稿でしたが、
家も近く、一人暮らしで場所がある、ということもあり、
会うことにしたのです。

今すぐしよ!!

出会い系サイトではよくある話ですが、
会いにいってみると、数年前に何度か飲んだことのある年下の子でした。

しかし様子が少し違いました。

会うと相手はもう全裸。
会話もままならないまま、
今すぐしよう、というのです。

そこで一気に“初めてのおじさん”のことが蘇ったのです。
すぐにピンときました。

こいつ、ヤってるな。

まぁ相手がヤっててもいいか。
その時の🐜はそう思ったのです。

そして🐜は相手に尋ねました。
「ヤってんの?」と。

しかし相手はギラギラした目をこちらに向けながら、
「なんのこと?」「よくわからない」などととぼけます。

完全に開いた瞳孔を見た🐜は、
「その目を見たら誰でもわかるよ。」
「🐜も少し前までヤってたから誰にも言わない。」
「だから安心していいよ。」と言ってしまったのです。

今思えばこの時何も言わずそのままコトを済ませて退散するか、
すぐにその場を立ち去るべきでした。

それを聞いた相手は嬉々としてカバンからポーチを取り出し、
クスリを追加したいが、もう血管に刺さらなくて困ってるところだった。
「代わりに注射してほしい、あなたにもあげるから。」と言ってきたのです。

地元に帰り、実家で家族と暮らしていた身です。
もうヤリ納めだ!と言わんばかりに引越し当日までヤリ狂っていたような人間です。
頑張って辞めていた、というより、
出来る環境じゃなかったからヤっていなかっただけなのです。

そんな🐜の前に覚せい剤が出てきてしまったのです。

一瞬、家族にバレたらどうしよう、、、と頭によぎりましたが、
覚せい剤を前に、またも🐜は無力だったのです。
その場ですぐ相手に注射し、自分にも注射をしたのでした。

クスリが呼んでいるのか、クスリを呼んでいるのか

”クスリが出てきちゃってさ”というセリフ、
それ以前にも、それ以降にもよく聞くセリフでした。

実際自分の前に出てくるまでは、
そんなこと言ってるけど、そんなことある?くらいに考えていました。

しかし🐜の前に出てきてしまったのです。

これは今、冷静に考えると、
無意識に、”そういう行為につながるような書き込み”に目がいっていたのかもしれません。
そういう書き込みばかりを探してクスリ漬けになっていたくらいです。
本能的に嗅ぎ分けてたのかもしれません。

そう考えると”クスリが出てきてきた”というより、
”クスリが出てきそうなところに自ら向かっていた”と言う方が、
正しい言い方なのかもしれません。

またクスリ漬けの日々になるのか

それからその年下の子とは定期的に遊ぶ仲になりました。
その子を介し、地元にも他にヤっている人がいることを知り、
こんな田舎でもヤってる人がいるのか、ととてもビックリしました。

その子が別の人を呼び、複数で。
その時の相手と、個別で。
またその相手が別の人を呼び、と、
田舎でもそれなりの輪が出来上がり、
また定期的にクスリをやる日々に戻りました。

しかし実家暮らしの身。
しかもまだ20代、収入も多くはありませんでした。
ですから、最初のクスリ漬けの日々よりは落ち着いていたように思います。

何事もなかったかのように家に帰り、
本来クスリを使っているとほとんど食事を摂ることができないものですが、
頑張って食事を摂り、無理矢理処方されていた睡眠薬で眠り、
せっせと仕事に通っていました。

これはこれでなんとなく、クスリをコントロールしながら生活できているな。
こんな風にさえ、思っていました。

コントロールできている、という思い上がり。
これがこの先、2度も服役することになる大きな原因だと言えます。

自分のお財布と相談しながら、
計画的に休みをとり、
何時までに終わればある程度マトモに戻り、
怪しまれることなく家に帰ることができるか、と考える。

これが本当にコントロールでしょうか。

どうクスリを使用するか、と、
クスリを使用する前提で物事を考えており、
実際には”クスリに支配されていた”のではないかと思います。

本来なら1度逮捕され、実刑判決を受け、
母を悲しませた身です。
同じことを繰り返すのは、ただただ愚かなだけなのです。

この段階で、”自分は薬物依存に依存している”と理解できていれば、
🐜のその後の人生は変わっていたかもしれません。
しかし使用しているときは、そんなこと考えもしなかった。
そんなことより、目先の快楽に溺れていたのでした。

そこから半年もしないうちだったでしょうか。
とうとう自分で売人から直接購入することになり、
さらに生活は転落していきます。

この話はまた次回のnoteに書くことにします。

いつもXへのDMや、スキをいただきありがとうございます。
ご意見やご感想などをいただきとても嬉しく思っています。

マイペースにはなりますが、
今後ともまったりお付き合いくださいね。

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