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「復権」の坩堝(るつぼ)~衆院選から知事選へ


『裏金議員』の汚名を着せられ排除された阿部派の自民党議員。
彼らは先の衆院選で「無所属」で出馬し、自らの再起をかけて戦い、勝ち残った者たちがいた。
その中の兵庫県選出の議員である前産業経済大臣(安倍内閣)であった西村氏。
彼はひたすら頭を下げ続けるという選挙を行い、そして復権を果たした。

ただ頭を下げ謝罪してまわる候補者が、なぜ当選できるのか?
それが選挙の実体そのものなのだ。


彼の選挙を仕切っていた人物が、今回の兵庫県知事選で斎藤氏の選挙を仕切っていた。
維新の選挙スタッフも同様に付いていたようである。
西村氏の意向を受けてのことのようだ。

斉藤氏の選挙も西村氏の選挙同様「復権」である。
頭を下げ謝罪して・・・・という全く同じスタイル。

裏金議員の汚名を受けて、無所属で「復権」させた選挙組織が付いた時点ですでに勝負は決まっていた。

さらに、選挙を仕切っていた人物に借金をしている立花氏。
そして、自らの政治団体、そして自身の「復権」をかけてこの選挙に便乗する形となった。


裏金疑惑で西村氏が自民党内で地位を落とされ、その流れで斎藤氏も排除され・・・・・

そして今回、西村氏の復権の流れに乗って斉藤氏も復権させた。
一連の流れである。


西村氏は「淡路・明石」を地盤とする議員である。
そう・・・淡路である。
ロスチャイルド家の御令嬢を「姫」と崇める一人である。

その関係(西村氏の地盤)で前明石市長の「泉房穂氏」は今回、流れ弾を喰らっていた。
恐らく西村氏と相容れない関係なのだろう。


ここ数年、ロスチャイルド家にはきな臭い空気が漂っていた。
数年前にスイスで暗殺された一族が居り、つい先般、当主のジェイコブ・ロスチャイルド男爵は亡くなっている。
二年前に暗殺された阿部氏も無関係とは言えないだろう。
そして、日本で阿部派議員の排除が起きたが、これらはアメリカのバイデン政権移行後に起きている。

何より「復権」を一番望んでいるのがロスチャイルド家そのものなのだろう。

そして、今回の大統領選は「トランプ勝利」は確実であった。
復権を果たした阿部派議員は勢いづくのだろう。
いや、勢いづくためにはなんとか「復権」を遂げておかなければならなかったことだろう。

復権した西村氏は、さらに崩された地盤を取り戻すため、斎藤氏を復活させた。


今回、パワハラ・おねだりを徹底的に取り上げ続けたマスメディアを批判し続けた裏側に、「裏金疑惑」を徹底的に取り上げ続けたことへの『恨み』があり、それがわかっているからこそマスメディアは沈黙していた。
そして、裏側の「権力図」がオセロのように、ひっくり返したところがすぐにひっくり返されていくのを見ていた事だろう。


今回の選挙の当事者である斎藤氏は「総務省」に返り咲くという「復権」の意思を抱えている。
そのためには知事をやり遂げなければならない。
今のままでは総務省に返り咲けない・・・・


誰も「兵庫県」の「県政」も「県民」のことも考えてはいない。
欲しいのは「県政」ではなく「権勢」である。

そのための「復権劇」なのだ。



今秋は選挙が立て続けに行われたことで、多くのものが「流れ」として見えた。
その中で、いわゆる「インフルエンサー」と呼ばれるネットの情報屋たちに繋がる「糸(意図)」がよく見えた。

斉藤氏をいきなり応援し始めたインフルエンサー達は、ほぼほぼ西村氏という自民党のIT情報担当者との繋がりを露呈した。
全く繋がっていないかのように見えているのは「装い」である。
バックアップが無いのに政治系インフルエンサーなど行えないのである。

もともと「仲が良い」という者もいるだろう。
そして「利害」の一致する者もいただろう。
それらが一斉に動いたことで、「糸」の繋がりがよく見えた。

そして今回、斎藤知事を推し始めたインフルエンサー達は、先の衆院選で同じように「日本保守党」を推していた。
選挙があまりにも近かったのでよく見えたわけである。

彼らの共通項は「阿部派」という一言で片が付く。
それと「利害の一致」である。

ネットのインフルエンサーの「素人感」に騙されないことである。
プロの評論家インフルエンサーの「玄人感」にも騙されないことである。
経済人インフルエンサーの「物知り顔」にも騙されないことである。
インフルエンサーであることは「ビジネス」なのであるから。


日本保守党代表の百田氏は「大阪」のテレビ畑の人である。
そして、維新が権勢を張っているのは、大阪のテレビ電波が届く範囲だけである。
そして、維新の顧問は竹中平蔵氏であり、彼の会社・パソナは淡路が拠点である。
そして、淡路選出の自民党議員である西村氏。
維新と西村氏によって復権した斉藤氏。

これで淡路のロスチャイルド家の「姫様」の復権に協力したのだろうか?


維新は衆院選に於いて多くの議席を「れいわ」に喰われてしまった。
自民党不利の衆院選において「票の保管庫」として一時的に預けられただけの「日本保守党」は、自民の保守票が他の政党(特に参政党)に「奪われない」ようにするための一時保管庫に過ぎない。


県政などは中央の権勢のおもちゃとなっている。
中央の権勢は世界の権勢の代理戦争である。


日本がいかに「植民地」であるかを見せられているだけなのだが・・・
日本の権力闘争は「植民地」の「管理権闘争」なのである。




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