離乳食と断乳⑧〜2歳以降の歯の発達と食事内容〜
2歳〜3歳半になると、一番奥の歯が生えて乳歯が20本そろってくるようになります。
この時期からはいろいろなものを食べられるようになるため、大きさや固さなど、今まで同様な注意をしながら、食べ物の範囲を広げていきましょう。
3歳半以降は、大人と同じようなものが食べられるようになります。
また、「よくかんで奥歯ですりつぶす」というのを覚える時期です。
単に大人と同じものを食べるのではなく、かむことで味がしみ出てくるものを(ごぼうなどはいい例ですね)を美味しいと感じる感性を育てる時期です。
好き嫌いが多く、食べないとしても「正しい食事」を食卓に出し、目に触れさせて香りをかがせてあげましょう。
食べている姿勢にも注意が必要です。
前のめりの姿勢だと、犬歯を使わず、リスみたいに前歯だけでかみ切ることになります。
これは、将来の歯並びにも影響していきます。
前歯や犬歯でかじり取って奥歯でよくかんでいるか?を確認しながら固さの調整などをしましょう。
この時期のお子さんは、食べている途中で立ってしまうこともありますが、落ち着きがないというわけではなく、単に食べている姿勢が合っていないこともあります。
【食べる環境の工夫】
①椅子の背もたれと背中の間に隙間がないか確認しましょう。
(隙間があると落ち着かない子もいます。クッションなどで隙間を埋めてあげると良いでしょう)
②足がぶらぶらしないように調整してあげましょう。
(足が床につくかを確認し、高さの調整などをしてあげましょう)
③食卓の周りにおもちゃを置かないようにしましょう。(子どもが食事中に気になるものを片付けてあげましょう)
〜続く〜