〜7歳までに育つ4つの感覚 その2『生命感覚』 Vo.4
それでは、いよいよこの生命感覚を養うために日常生活でどのようなことに気をつければいいのかを見ていきましょう。
キーワードは、『R』です。
生命感覚を養うための『3つのR』とは、
1リズム(Rhythm)
2リチュアル (Ritual)=儀式
3ルール (Rule)
です。
まずは、1のリズム について。
この『リズム』は最も大切なもので、リズムによって生命感覚は強められ、リズムこそがバランスのとれた心地よい生命感覚を作り出すと言っても過言ではありません。
子どもの生活の中にリズムがあるとき、『指示』は一切必要ありません。子ども達の体の中に流れる軽やかなリズムによって、子どもの体は自然と動きます。
起きる時間、食べる時間、お散歩する時間、遊ぶ時間、お母さんと一緒に買い物をする時間、おやつの時間など、子ども達の生活の中にある時間はこのリズムの中で刻まれて子ども達の成長を見守ります。
私たちの体も心臓の鼓動、呼吸などリズムによって生かされていますね、それと同様に生活の中にもリズムが必要なのです。
普段と違う祝祭、例えばクリスマス、お正月、季節の行事やお誕生日なども、一年を通してみると毎年同じリズムで行われています。
この普段の生活のリズムが、健やかな体と心を作り上げていくのです。
特に小さな子どもたちにとって、大人が考える『特別な』ことは必要ありません。
子どもが飽きてしまうかも・・と、毎日別の散歩道を選んだり、毎日別の公園に行く必要は全くありません。食事に関しても、毎日違う献立にする必要はないのです。
大人には全く同じように見えても、小さな子どもたちにとっては、『初めてのこと』の連続なのです。
子どもたちはその『違い』をきちんと見つけ、心の中に『自分だけの特別な物語』を刻んでいきます。
同じリズムで刻まれる毎日の生活こそが、子どもたちの心の中に特別な時間を作り出していくのです。
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〜以下、講座を聴いて〜
『特別なことをしなくてもいい』と考えると、子育て中のお母さん、お父さんもすごく楽になりますね!
私も、シュタイナー学園の幼児部『ほしの子』に子どもを通わせるまで、毎週のように土日はいつもと違う遠くの公園や遊園地を巡って、結局は疲れ果ててしまって、子どもも自分自身も不機嫌になる・・というようなことを繰り返していました。
せっかくの土日だから!と子どもが喜ぶことをしてあげようとして、からまわりをしていました。
子どもたちの体に『生活のリズム』が刻まれていくと、時間に合わせて子どもに指示するということも自然に減っていきます。
『もう行く時間だよ!』 『ご飯の時間だよ!』 『お風呂の時間だよ!』
今までは時間に子どもを合わせようとして、うまくいかずにそれがストレスになる・・という悪循環を繰り返していたのですが、子どもたちの中にリズムができると、時間を見なくても、指示をしなくても体が自然と動くようになってくるそう。
もっと早くこのことを知っていたら、小さい時の子育てがもっと楽だったのに!!
本当に、そう思います。
今からでも遅くはありません!
ぜひ、子育て講座を聴いて(もしくはこのブログを読んで)、できることから始めましょう!