離乳食と断乳⑦〜1歳から2歳までの歯の発達と食事内容〜
1歳を過ぎると、上下の奥歯が一本ずつ生えてくるお子さんも多くなってきます。上下の奥歯が生えてくると、「咀嚼」ができるようになります。
ただし、大人と同じようにはかむことはできません。
またこの時期は、『離乳完了期』と呼ばれ、今まで食べさせてもらっていたお子さんでも、自分で手づかみをして食べようとする時期です。
前歯でかみ切れる固さのものを用意してあげましょう。
「手づかみ食べ」は子供の発達にとってとても大切です。
汚れてもいい服で、ぜひ手づかみ食べをさせてあげてくださいね。
*のどに詰まりそうなものに注意し、食べ物の大きさに気をつけて見守りましょう。
~山西先生より~「自分で食べる」大切さ
自分で食べること(手づかみ食べを含む)は
①食べる意欲を育てる
②自分の「ひと口」と学ぶ
ことにとても役立ちます。
自分で食べられる時期にある子どもに大人が食べさせることは、これらの学習の妨げとなることがあります。
また、「ものとの距離感」を感覚で覚える練習にもなります。
「食べ物を手でとって、口に入れる」という行為は、大人にとっては当たり前ですが、子どもにとってはとても難しい課題なのです。
その課題に、毎回チャレンジしている我が子を、温かく励ましながら、見守ってあげてくださいね。
また、食べている途中に立ってしまうのは、食べている姿勢や座っている環境がその子に合っていないということがあります。
実は「座っている」ということは自然に反する姿ですし、立っている方が歯の力がかかりやすくかみやすかったりするのす。
子どもはそのことをよく知っているんですね。
「落ち着きがない」と注意するのではなく、食べる環境や椅子を工夫してあげましょう
〜続く〜