6/1 the Guardian書評-ニューラリンク社が臨床試験の承認を取得-

みなさんこんにちは!今回のThe Guardian書評はElon Musk’s brain implant company Neuralink approved for in-human study ニューラリンク社が米国食品医薬品局から人体実験に関する承認を得た です。

記事の内容

イーロンマスク氏が設立した脳インプラント会社であるニューラリンクは人の臨床研究において初めての承認を米国食品医薬品局(FDA)から得た。以前からFDAに対し人体治験の許可を求めてきたもののいくつかの懸念事項(脳組織を壊すことなくデバイスを付け外しできるかなど)から承認はされてこなかった。今回の承認は米国の議員らが規制当局に対し同社の動物実験に対する問題に関する調査を求めていた中で行われた。同社は2018年以降の実験により約1500等以上の羊や猿、豚などの動物を実験に使用し殺処分した疑いから動物福祉法に触れるとして連邦捜査の対象となっている。(しかしこの事実が今回の承認と関連するものであるかは不透明である。)また、同社は木曜日のツイートで現段階では臨床実験は開始されていないと発表した。今後研究が進むにつれて技術発展が進むことが期待されている。

ニューラリンク社とBMIについて

ニューラリンク社は2016年イーロンマスクによって設立されたブレインマシンインターフェイス(BMI)を開発する企業です。BMIとは脳と機械を直接的に繋げる最先端技術のことです。BMIは脳を理解するニューロサイエンスがベースとなっておりリハビリなどに応用することでの社会貢献が目指されています。具体的には人の脳内の神経活動を記録しロボットのアームを動かしたりコンピュータを動かすなどの成果は現代でも実現されているそうです。これらのことからBMIは大きな可能性を秘めている最新技術であり、将来的に医療現場だけでなく一般化すると考えられています。
しかし、これらの研究が進むにつれて人と機会との関わり方に問題性・危険性を孕んでくるといえます。例えば機械からの信号を受けて人間が処理し操作するまでにはタイムラグが生まれてしまいます。その際の事故リスクであったり、もしくは技術進歩によってテレパシー、読心術のようなことができる期待も高まっていますがそれに対するプライバシーや機密情報漏洩などの問題の懸念もあります。これらの問題を乗り越えていくことが今後のBMI研究に求められています。
ニューラリンク社は主に埋め込み型のインプラントの作成と手術ロボットの開発に注力しており、AIが人間を追い抜くなら、人間の能力も拡張すれば良いという考え方で患者と健常者の両方がBMIの技術を利用し快適に過ごすことを目標としています。

以上で今回の記事はおしまいです。最後まで読んでくださりありがとうございました。

参考文献


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