出版不況でも、官能小説はなくならないと思ういくつかのこと。
本が売れてません。出版業界全体が斜陽です。ここ数年で、私の周囲だけで、本屋さんが4つも無くなりました。書店さんが減っているのは、奈良市だけの特殊事情ではなく、全国的な風潮のようです。
官能小説もジュブナイルポルノも、今はどんどん初版が下がっています。増刷もかかりません。初版というのは初めに印刷する本の冊数で、
初版数×定価×印税率=作家の報酬
という計算式で私たちのギャラが決まります。
初版が落ちていくということは、儲けが少なくなる、ということ。印税率も昔は10%だったのに、今は5%というところまであります。
ネットで娯楽がたくさんエロへの締め付けも厳しくなっています。コンビニからエロ本を撤去する動きが加速しています。オリンピックで、さらに取り締まりが厳しくなるのではないかと囁かれています。
ですが、官能小説は不滅です。小説は取り締まれないからです。
聡は、友里恵の花唇に押し当てた先端の肉の実を、スリットに添って前後した。粘膜のヘコミを見つけると、体重をかけて覆い被さっていく。みっしりと合わさったヒダをかき分けながら、陽根が沈んでいく。
この文章に、エロワードはありません。そのものズバリを書いているにもかかわらずです。日本語ってすばらしいですよね。小説は取り締まることができないと私は思います。
エロは人間の根源的な欲求です。ポルノ小説が無くなるときは、人間が人間をやめるとき。出版不況でも、ポルノ小説は底堅く売れていくのだと思います。
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