エコアクション21って何だろう
若月です。
私は企業のエコアクション21の取組をサポートする仕事をしています。
しかし、ほとんどの人がエコアクション21というものが、何なんなのかご存じないことでしょうが、
端的に申しますと、エコアクション21とは「環境認証システム」です。
環境に対する意識を高く持ち、取組を行っている企業、団体に環境省がお墨付きを与える仕組みになっています。
入札の時に加点されたり、融資を好条件で受けられるといったメリットがあるだけでなく、「ISOやエコアクション21を持っている業者としか取引しない」という企業も多くなってきているのが現状です。
特に、大手企業ほどその傾向が強いですね。
こういった環境を大切にする動きは、年々重要度を増しています。
この社会の流れをうまく使えば、ビッグビジネスへと発展させることも可能です。
その代表格が「トヨタ プリウス」です。
環境問題にいち早く目を付けたトヨタ。
ドイツが馬力のある自動車を作り
アメリカがデカい走破性の高い自動車を作る中
日本のトヨタはエコでクリーンな低燃費な車を開発しました。
ハイブリッド性能がぶっちぎりだったこともあり、プリウスはハイブリッド車の世界代表としてその名をとどろかせることになりました。
社会風潮ををうまくとらえ、その流れに乗ったトヨタに、軍配が上がったのです。
これは顕著な例ですが、そのモデルはどのビジネスにも通用するのではないかと思います。
冒頭にも述べましたが、大企業ほど、社会性を重視します。
目の前のビジネスに全力を尽くし、業績を上げることも大切ですが、社会性を無視しているとそのうち社会からはじき出されてしまいます。
2021年の現代において、エコアクション21登録企業は全国でおよそ7000社。まだブレイク前であり、SDGsも駆け出しの現代は、「環境活動黎明期」とも呼べるでしょう。
しかし、国連がSDGsを打ち出しており、環境問題が世界共通の課題となっている以上、この風潮が弱まることは今後あり得ないと思います。
自社のブランド力を上げるため。
入札で有利にするため。
動機は何でもいいと思います。マイノリティーの今だからこそ、取組む価値は大きいです。
私も環境活動家の端くれとして、より多くの人にエコアクション21が広まればいいなあと思っています。