若手テレビマンのお笑い研究 vol.2
2021年6月6日放送 テレビ千鳥「ガマン飯」
過去2回放送している企画で、その第3弾。今回はガマンペヤング。
第2弾同様、佐藤健さんが前日からご飯を抜いて参加。
これほどのクラスの俳優が、
番宣とはいえ、これほどの規模感の番組に出演してくれるのは、
本当に番組のことが好きでいてくれてるんだろうなと感じ、
制作者としては羨ましい限り。
もし自分が作った番組に対し、
「毎週観てるので出演させてください」とタレントさんが言ってくれたら、
本当に嬉しくなると思う。
そんな番組を作れるように頑張ろうと思わせてくれた冒頭。
さて、今回の第3弾ガマン飯、
もちろん千鳥ワールド、というか大悟ワールドが全面に出ていて面白かったのだが、過去2回の放送と比較すると、正直いまいちな印象を抱いた。
この企画、確かすき家でやった際には、
「空腹の状態で店内の匂いを嗅ぐ」とか
「空腹の状態で屈強なスタッフが牛丼を食べる姿を見る」とか
観ていて”たしかにこれはしんどそうやなぁ〜”と思える状況をあえて作る、というボケが入っていたため、
なんとなく感情移入して笑えた記憶があるが、
今回は完全に大悟さんのボケでしかなかった感じがした。
字で書いて体にはるとか、ソースで仮眠をとるとか、
確かに大悟さんぽいボケではあるが、
この企画ならではのボケではなかったように感じた。
せめて、焼きそばを焼いているところを入れるとか、
「ジュー!」となっている焼きそばを前にガマンさせる、
などといった、企画ならではのボケ、は入れられなかったのか。
(まあ、恐らくそこまでストイックに企画の趣旨を守ろうとしているわけではないのだろうが、、、)
第3弾ともなると、演者心理・制作心理として、過去に使った種類のボケを入れたくなかったのか。過去に使った同じようなボケを入れることで視聴者に対してパターンがないように感じさせ、「飽き」に繋がってしまうことを防いでいたのか。
また、視聴者心理として、過去2回で既に観ていた”ガマンボケ”と
無意識に比較しながら観ていたのか。
つまり、ハードルが上がった状態になっていたのか。
正解はわからないが、自分なりに分析した日曜の夜でした。