2022年2月カリフォルニア州司法試験受験体験記
2022年1月にLLMを修了し、一旦日本に帰国してから、再度渡米して2022年2月のカリフォルニア州司法試験を受けてきました。
めでたくコロナ禍の終焉が近づいたことにより、オンラインによる受験ができなくなり、現地での対面受験に切り替わった1回目の試験です。
会場は、ロサンゼルス国際空港からの距離などを考えて、Pasadenaを選択しました。(もっと細かく言うと、ネットでサーチした限りでは日本人の方でOntarioで受けた方や、Oaklandで受けた方もいたようなのですが、Ontarioは遠いです。OaklandはSFOから近いですが、ロスは行ったことがあるけどサンフランシスコは初めてだし治安が悪そうなので、明るそうな雰囲気のPasadenaを選択しました。)
ホテルは貯まっていたマリオットのポイントでシェラトンホテル(Shelaton Pasadena Hotel)に無料宿泊しました。会場までは「コンベンションセンターはこちら」という裏口みたいな通路からすぐなのでギリギリまで部屋で気持ちを落ち着かせてから受験できました。
<試験前>
2月17日(日本時間) 木下グループで一番安い、定価1600円の抗原定性検査を受け、陰性証明書を入手。なお、「コロナ感染に不安がある」という理由だけで適用となる都民割のため無料に。ありがたい。木下グループで渡米する際の注意点として、木下グループの検査証明書には人定事項として必要な「生年月日」または「パスポート番号」のいずれもが記載されません。そのため氏名の英語のところで、苗字の後に、誕生日かパスポート番号を入力しておく必要があります。(あとで手書きしてもいいようですが)
なお、ラップトップ受験に必要なMock Exam(内容としては、試験場の注意が記載されているだけで、法的な問題が載っているわけではないです)の提出期限が2月17日までになっていました。これを期限内に提出しないと、受験が認められません。
注)ラップトップ受験の場合は、論文式試験(エッセイ試験とパフォーマンステスト)については手書きではなく、自分で持ち込むパソコン上で、「Examplify」というソフトで受けます。これはLLMの定期試験でも使用していた、おなじみのソフトです。相性が悪いとクラッシュするらしいですが、自分の周りではクラッシュしたという人は聞いたことありません。ちなみに、LLMの定期試験は、半分くらいがM1 Mac Book Airで受けていたと思います。
2月18日(日本時間) 家族を日本においてANAの成田ロサンゼルス便(日本17時発、現地朝10時発)で一路ロサンゼルスへ。ANAのラウンジの寿司がなくてがっかり。ラウンジはなぜか中国人で激混み。もしかしてオリンピックが関係あるのかな。特典航空券で取ったビジネスクラスが隈研吾デザインの新型B777(新212座席)で、超快適のため、よく眠れました。離陸直後には、妻、長男、生まれたばかりの子供をおいていく寂しさから涙が。必ず合格してくるぞ、と決意。ちなみに、日本から西海岸に行く場合には、しっかり寝るのが大事。なので、機内ではアルコールはシャンパン1杯のみにして、The Room での睡眠を優先!
なお、眠れない場合に備えて、メラトニンサプリも持参していました。これを服用して、日本時間19時30分頃、睡眠。現地到着2時間前まで熟睡しました。
注)メラトニンサプリですが、私は数日連続して服用して、服用をやめると、やめた日の次の日に頭痛がするという副作用があることが分かっていました。ですので、試験期間中、1日1回ずっと飲み続けました。事前に合う合わないをチェックしたり、場合によっては医師の判断を仰いだ方がいいかもしれません。
2月18日(米国時間、以下同じ) 朝10時にLAXに到着。驚いたのは、着陸してから1時間以内に入国審査も荷物も受け取れたということ。水際対策がないと早いねえ。。LAXのLAXIT Uber Pick-upポイントまでバスに乗り、そこでUberを呼んで、シェラトンPasadenaに前入りです。なお、Uber代は50ドルほどで、空港から1時間程度で到着しました。ここ数年、コロナ禍のおかげでマリオットプラチナがたまたまキープできていたので、プラチナ特典を利用し、昼前にアーリーチェックインしました。部屋は、もともとはバスタブのない部屋でしたが、バスタブのある部屋に変えてもらうことができました。移動に疲れていましたが、時差ボケ解消のため夕方まで睡眠は我慢。結構辛いです。
なお、カリフォルニア州司法試験の定める新型コロナ対策への同意書が2月18日期限となっていました。2月16日にサインをしてオンライン提出していました。が、なぜか試験当日に「サインされたフォームが提出されていない」と言われ、再度サインすることに。
2月19日 朝8時に起床。朝食はラウンジの果物で済ませ、2時間ほど勉強(過去問解答例を斜め読み程度)。午後は、本当ならば散歩するはずが、1時間ほど昼寝をしてしまいました。これはやばいです。本番、同じ時間に寝たらオシマイです。。。Uberで寿司をデリバリーし、家族と電話し、夜11時に睡眠導入剤を使用して、睡眠。
2月20日 朝7時ころに起床。朝食はラウンジの果物で済ませ、3時間ほど勉強(まとめノートを復習)し、お昼はミツワ(日本食スーパー)まで行ってロサンゼルスの寿司を購入して味のチェックをしました。海外に行くと私は寿司ポリスになります。これは日本のスーパーの寿司レベルの味がある。すごいな、と感心。午後は、まとめノートを片手に本番のイメージトレーニングをしたり、家族と電話。早く妻子が待っている日本に帰りたい気持ちが募るが、ここまで迷惑をかけたのなら、しっかりやり遂げないと、という思いが強まる。
2月21日 朝7時頃に起床。緊張による胃痛(胃酸過多)のため、朝食も昼食も食べられない。お腹も下していて、1時間に1回はトイレに行かないといけないレベル。やばいです。家族も遠くで、病院もどこにいけばいいかわからないし、おかゆもないし、パニックになり、泣きそうになりました。でも、こんなことで体力不足になって何も考えられず試験に落ちたら、家族にも、家族を支えてくれている親族にも、事務所にも、友人にも、合わせる顔がない。「胃痛で何も食べられなくて、お腹が空いて実力が出ませんでした」なんて言えるわけがない。やばい。なんとしても合格しないと。家族を日本において1人で受けにくるなんてチャンスは、もう二度とないかもしれない、そう思って冷静に考えることができました。
思いついた解決策は、一番近いCVS(ドラッグストア)に行くこと。ネットでアメリカの胃薬の評判をリサーチし、カルシウム主成分のアンタアシッドとネキシウムという胃薬最強2種類組み合わせ購入の上、即服用! めっちゃ効きます。1時間ほど勉強(まとめノートを復習)、家族に電話し、疲れて早々に睡眠。
今思えば、試験本番に胃痛になるのではなく、前日午前に胃痛になってよかったです。
<試験日>
2月22日(火)試験1日目
<午前>
午前6時に起床。すっきり眠れて、胃痛の悩みも解消し、朗らかな気持ちに。ただ、本調子ではないので、朝食は朝食はホテルのラウンジでゲットしたコーンフレーク(140キロカロリー分)を牛乳なしでそのまま。あと日本から持参したウィダーインゼリーを1本の半分ほど。それしか食べていませんが、若干の吐き気がしたので、再び薬を服用。ネキシウムは効果が出るのが遅いけど今日から効いてきて欲しいところ。制酸剤は速攻効果があるので、両方の服用が重要ですね。
午前8時20分 着席時間。試験監督による注意事項の読み上げの後、まずは午前の部としてCEE(論文式試験)3問があります。ラップトップでの受験です。
○コロナ予防接種済証明はワクパスでOK
今回だけかもしれませんが、試験会場に入るために、コロナ予防接種済証明の提出(2回でOK)か、1日前までの抗原検査陰性証明か、2日前までのPCR陰性検査証明が必要でした。(いずれかが満たされなければ、試験を受けることはできません。)
なお、アメリカで2回とも予防接種を受けた人は、保険プロバイダーと情報を連携させるClearというアプリで事前に確認が入ります。他方で、アメリカ国外で予防接種を受けた場合、当日、並んで接種証明書を確認してもらう必要があります。こちらの予防接種の証明は、日本のワクチンパスポート(紙タイプ)でOKでした。渡米にも必要でしたので、一石二鳥でした。
○ダブルマスクで受験
接種証明等に加え、試験会場内ではマスク着用が義務でした。事前の書面においては、マスクは、ダブルマスク(不織布マスク+布マスク)、N95マスク、KN95マスクのみが記載されていましたが、試験会場では特にマスクの種類のチェックはありませんでした。また、試験監督も、午前の試験前の注意事項の読み上げで、N95マスク、KN95マスク以外に、KF94マスクでも良い、と述べていました。
私は3MのKF94マスクを7枚、N95マスクを7枚、不織布マスクを7枚持って行きましたが、息苦しさで集中できないと困ると思い、前日にCVSで布マスクを2枚購入し、ダブルマスク(不織布マスク+布マスク)で臨みました。
<午前の出題科目>
第1問:刑法(主に殺人・強盗、店主だけでなく共犯者も死ぬパターン)+刑事訴訟法(修正4条、自動車を止めて罪跡を見つけてから降ろしてPatting downし武器発見。武器のmotion to supress)。前半の刑法については、共犯者と共に強盗に行ったところ銃を落としてしまい、そうしたら銃が火を噴いて店主が死んでしまった、その後、逃げようとした際に目撃者である店の客(?)に共犯者が殺されたというような事案で、この点について、第1級殺人の要件当てはめ、殺人の要件当てはめ、重罪謀殺への言及と共犯者例外の要件当てはめ、強盗罪成立要件当てはめを記載し、その後、目撃者を見かけた犯人が銃で撃ち殺そうとするも狙いが逸れて失敗した点について殺人未遂を検討しました。あてはめにおいては、双方の議論を踏まえての記載もでき、65点答案が書けていると思います。もっとも、時間不足により、後半の刑事訴訟法部分については修正4条まわりの論点はほぼ網羅しているのですが、各論点について1行のルールに、2行くらいの当てはめをしただけなので、おそらく55点答案レベルです。総じて60点答案レベルだと予想しています。運が良ければ、前半の出来を考慮して、「こいつはIRACも分かっているし、事実を評価して当てはめができているな」という印象から65が付くかもしれません。なお、ワード数は1100ワード程度。
追記)よくよく考えると、強盗&殺人について、共謀を検討していませんでした。片一方の共犯者について、成立する犯罪を検討せよというような問題だったので、共謀を書こうと思いつきませんでした・・・
第2問:コミュニティープロパティ。事案としては、結婚前の預金口座に結婚後にお金を入れて生活費を支出して、そこから株とかボートとかも買って、奥さんは障害を負って年金もら得ることになり、で、別居(パーマネントではない)している期間中にギャンブルで借金ができて、で、パーマネントに別居ということになり、離婚申立てに至る、というものでした。結構典型的な問題なので論点は落としていないだろうし、双方議論を踏まえることができた論点もあるので、多分60点、65点は取れているのではないかと。なお、ワード数は1100ワード程度。
第3問:不法行為+救済。うるさいロックミュージックをしょっちゅうやっているスタジアムの近くに引っ越してきた人が原告。被告は、そのロックミュージックの主催者で、主催者側も音量や時間帯には気をつけてはいる、というような事情が記載されています。主催者は他にも、原告の家のバックヤードに勝手に入って調査したりしています。ClaimとRemediesを聞かれています。というわけでメインはNuisance、Trespass to Landの認定と、救済はPreliminary Injunction, TRO, Injunctionの当てはめ。一応DamagesとNominal Damagesも書く。論点落ちはないし、Private NuisanceのSubstantial Harm該当性についてはそれなりに記載できました。しかし、Public NuisanceについてPublic Nuisanceの限界(つまり、周りの人と異なる損害を被っていないとだめという点)の論証時間・記載時間がなく、1行で済ませてしまい、しかも文法ミスが後々発覚。日本語に翻訳すれば意味は通じるのですが、アメリカ人には読めない文章になっているのではないかが心配です。この点が非常に気になるので、おそらく55点か60点レベル。なお、ワード数は1000ワード程度です。
<午後>
試験監督が注意事項を読み上げるのが遅いため、午前の部終了は、13時に。本当なら午後の試験は13時半に着席なのですが、試験監督によるその場の判断で、14時15分着席に変更になりました。
一度ホテルの部屋に帰り、お昼ご飯として日本から持参した羊羹を1本を食べ、朝残したウィダーインゼリーの残り半分を飲んで、午後CEE2問とパフォーマンステストに臨みました。緊張のあまり、食事はほとんど喉を通りませんでしたが、羊羹持ってきてよかった。。合計200キロカロリーはあるので、あとは自分の体のどこかに貯蓄してあるエネルギーを使っちゃえば、なんとかなるだろう!
なお、ニューヨークと違い、机の上にあるものは基本的に一旦持ち帰るという感じでした。(ニューヨーク州司法試験では机の上にパソコンを置いていかなければならないようです。ちなみにニューヨークについては7月に受けます。)
14時10分にホテルの部屋を出て、再度、試験会場に。
<午後の出題科目>
第4問:証拠(カリフォルニア州法)+専門家責任(ABA、カリフォルニア)でした。証拠法の小問については、さらに小問4つに分かれていて、つまり、4つの証拠の許否について問われました。まず、刑事事件なのでProposition8をかいて、あとは、ひたすら関連性と伝聞。伝聞。伝聞。伝聞です。あと、小問1(3)は、秘匿特権も聞かれていますね。専門家責任は、メインはDuty of Confidentialityだけど他にも色々書ける事案。とにかく時間がなかったです。とても残念でしたが、小問1(3)については、論点も、論証も、当てはめの論述内容も頭には浮かんでいましたが、それをタイピングする時間がなく、丸々、何も書いていません。それ以外の小問は論点落ちはないと思います。専門家責任は付随論点も含めて記載することができました。途中答案のため、良くて60点、もしかしたら採点者によっては55点かもしれないです。なお、ワード数は1100ワード程度。
第5問:パートナーシップ+会社法(プロモーターの責任、資本不足関係など)。こちらは、確か過去問に類似問題があったと思います。そういう意味で、論点落ちはないです。会社法は得意だし、65点来て欲しいですね。なお、ワード数は1000ワード程度。
PT:弁護士に代理されている被告人から警察と検察が話を聞いちゃったケース(そういうincidentが2回あるので、その2回についてそれぞれ検討する)で、コロンビア州Rules of Conduct 4.2に違反しているか、話聞く前に検察が上司の検察官の指示に従ったと言う経緯があるので争いがある場合の合理的なソリューションとしてRule 5.2で免責されるか、を問う問題。この試験は情報処理能力を聞かれている程度だと割り切り、ガンガン課題メモ、記録を書き写しました。自分の答案は、書き写した部分が8割、自分の英語が2割程度だと思います。そのため、どうしても事案の比較や評価が薄く65点の望みは薄いとは思いますが、守りの60点は、ついていて欲しいです。
日本に帰国して数日してから気づいたのですが、舞い上がっていたためか、項目を「①行為1についてRule4.2違反か、②Rule5.2で免責されるか、③行為2についてRule4.2違反か、④Rule5.2で免責されるか」というレベルでしか書いておらず、例えば、Rule4.2の中で各要件ごとには作っていなかった、ということに気づきました。それを加味すると論理力不足ということで55点になるリスクもある・・・?
なお、ワード数は1200ワード程度だと思います。
<午後の試験終了後>
結局、午後の試験が終わって部屋に戻ったのは午後6時すぎ。そこから、家族と電話しながら、鉛筆削りで鉛筆を削り、MBE用の持ち物を確認し、夕飯としてミツワで買ったカップヌードルとポテトチップス。外食してコロナに罹ってしまうと日本に帰れなくなってしまうという恐怖があり、外食はしませんでした。その後、MBEの勉強をするも、夜遅くなってきていたので1時間ほどしか勉強時間はありませんでした。
2月23日(水)試験2日目
朝7時起床。朝食はホテルのラウンジでゲットしたコーンフレーク(140キロカロリー)を牛乳なしでそのまま。あと日本から持参したウィダーインゼリーを1本。今日は朝からウィダーインゼリーが1本のめました。嬉しい。。。
朝8時20分に試験会場の扉がオープンになり、8時45分からアナウンス開始。私は8時40分に着席。既に私以外、ほとんど皆、着席していました。
午前択一100問:前半50問は自信を持って解答できる問題が多かったが、後半50問は疲れてきて、あまり考えず、答えを選んでいく。リーガルマインドが試されている?
午後択一100問:前半40問は自信を持って解答できる問題が多かったが、後半60問は疲れてきて、あまり考えず、答えを選んでいく。ここでもリーガルマインドが試されている。午後の方が難しく感じたが、これはきっと疲れのせいだと思われます。
とはいえ、かなり自信がある解答が半分以上あり、残りの4割も基本的には2択までは絞れているので、少なく見積もって7割強は正解していると予想します。
ちなみに、マークシートには、SSNの下4けたを記載する場所があるものの、SSNを持っていない人は空欄でOKとのことでした。
裏面の自由記載項目には、前半の試験では自分の名前、生まれた町の名前、署名を、後半の試験では、自分の名前、自分の受験番号を数字ではなく言葉で記載、署名を、それぞれ記載すると言うガイダンスがありました。
<予想得点:控え目な算定版>
第1問:60
第2問:60
第3問:55
第4問:55
第5問:65
PT:55
MBE(素点):130/175
論文スケールドスコア予想:
1300点/2000点(650点/1000点)
MBEスケールドスコア予想:
1550点/2000点(775点/1000点)
合計スケールドスコア予想:
1425点/2000点(合格最低点は1390点)
→論文をかなり控え目に計算しても合格最低点まで25点くらいの余裕があるので、MBEが予想より多少低くても、また、万が一、1通か2通、めっちゃ相性の悪い採点者に当たってしまっても、合格していると予想しています。
<試験後>
2月23日試験終了後 ビールを飲む。試験後のビールは美味しいです。ミツワで買った、サッポロ一番みそラーメンが夕飯。お腹が空いたので、お湯を注げば食べられるご飯も食べられました。試験終わったら胃痛がなくなっちゃいました。。笑
2月24日 レイトチェックアウトを許されたので、13時30分までホテルで過ごし、UberでLAXへ。LAXに14時30分に到着し、LAXの「Clarity mobile」というコロナ検査所でRT-PCR検査。
なお、日本入国に際しては、新型コロナ陰性証明書が必要ですが、これは、日本フォーマットでなくても問題ないですし、PDFデータで取得していても、ANAのチェックインカウンターで印刷をお願いすると無料で印刷してくれるので、プリンターを探す必要もありません。
その後、24時05分のANAロサンゼルス羽田便に搭乗。
2月26日(日本時間)朝5時日本到着。帰国時抗原検査陰性を確認後、強制隔離ホテルに移送。
イメージを持っていただけるよう、いろいろ無駄情報が含まれておりますが、受験体験記としては以上です。家族と、妻をサポートしてくれた親族に感謝しています。
<注意点>
1日目のCEEの注意点
特にありませんが、着席時間前に会場に行ってもやることがないので、着席時間ちょうどに建物に入るくらいでちょうどいいです。
内容面について、CEEを1問1時間で解くというのは、時間的に極めて厳しい戦いとなります。特に午後のCEE2問+PTで、PTの時間を90分きちんと残すように気をつけようと試験に臨みました。しかし、実際には気づいたら第4問と第5問を解き終わった時点で既に125分経っていて、残り85分でPTに突入となってしまいました。配点的にはむしろPTに時間を使うべきでしたね・・・。そうすれば項目も、もう少し工夫できたかも知れません。
2日目のMBEの注意点
持ち物に注意です。消しゴムが頭についているタイプの鉛筆が必要です。普通の消しゴムは、持ち込めません!シャーペン、マーカー、ペンもだめです!
持ち物については、現地で確保するのが厳しいものもあると思うので、事前に確認していました。実は、試験の1ヶ月前に、三菱鉛筆を1ダース買っていたのですが、消しゴムがついていないタイプだということを試験2週間前に気づき、追加購入しました。普段鉛筆使わないのに、無駄に24本も買ってしまいました・・・笑
<受験時の戦略>
カリフォルニア州司法試験の論文(CEE+PT)と択一の配点は50:50です。
ネイティブであれば、きちんと勉強すれば論文の素点で全科目60点から65点が普通に取れて、そうすると択一で67パーセント前後でも十分合格するようですが、私はLLMで初めて留学を経験した純ジャパであり、英語がもともと得意ではありませんので、論文で50点答案(メイン論点2個落とし答案)を絶対に取らないこと、択一で75パーセントを超えることを目標にしていました。ちなみに、Adaptibarでの試験直前1ヶ月の成績は、800問解いて正答率9割前後でした。
<今後について>
結果は5月6日に発表されます。日本では5月7日お昼ぐらいでしょうか。楽しみです。無事に合格していたら、勉強方法・合格体験記もアップロードします。
(2月24日投稿)
(2月26日、27日、28日更新)
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