インフラツーリズムの魅力【インフラツーリズムをやってみた!②】
※この記事は、前記事『インフラツーリズムの魅力【インフラツーリズムをやってみた!①】』の続きです。
いよいよ海ほたるツーリズム当日!
今回の企画は2部構成で実施しました。
第1部は、海ほたるから海底を移動してアクアトンネル中央部の換気塔『風の塔』へ。風の塔は通常は一般公開されておらず、上陸できるのはかなり貴重な機会です。
本当は参加者全員で行ければ良かったのですが、風の塔に行くためには専用の車で移動する必要があるため、第1部は一部のメンバーが代表して参加。撮影した映像を参加者全員に事後共有することとしました。
第2部は、海ほたる内部の見学。こちらは「海ほたる裏側探検」と題して定期的に一般公開がされている箇所のツアーになりますが、普段なかなか見る機会がない海ほたるの地下部などを参加者全員で見て回ります。
【海ほたる裏側探検の案内はこちら】
ところで、海ほたるというと自家用車でしか訪れることができないイメージがありますが、実は川崎市と木更津市を結ぶ路線バスに乗って訪れることが可能です。
今回の企画はインフラツーリズムということで、あえて交通インフラである路線バスに乗って海ほたるを訪れることにしました。
川崎駅を出て工業地帯を抜けるとバスはアクアトンネルに入り、あっという間に海ほたるの到着アナウンスが流れます。
そして到着した海ほたる。ツーリズム日和の快晴です!バスを降りると施設管理者の方が出迎えてくださりました。
ここから第1部のはじまりです。
早速車に乗せてもらい、地下に潜っていきます。
実はアクアトンネル内の道路の下部には非常用の通路があり、火災などがあった際には緊急車両が走行できる仕様になっています。
そんな通路を走っていくと、風の塔の地下部に到達しました。
上り本線の脇から道路を覗いてみると、車が風音を立てながらびゅんびゅんと走り抜けていきます。道路が地域を結ぶ重要なインフラであることを痛感させられる光景です!
そして地上に上がると……
風の塔が目の前に現れました。普通のカメラには収まらないサイズ感です。
青と白に塗り分けられているのは、周辺を航行する船舶から見やすいようにするためだそうです。
それにしても美しいデザインをした施設で、ただの換気塔とは思えない見応えがあります。
東京湾を行き交う船舶はもちろん、羽田空港にも近いので飛行機の離発着も間近に見られます。スタッフは撮影に勤しみます。
塔の内部にも潜入。
塔の内部は広々とした空間でした。風の塔には2つの塔がありますが、吸気用と排気用でわかれているそうです。
再び風の塔の地下部に潜り、何枚か扉を開けて進むと謎の空間がありました。
何の空間だと思いますか…?
答えは交通量増加に備えてもう1本トンネルを掘れるように準備された空間でした。
土木インフラの整備では将来構想を見越した設計をすることはよくある話ですが、まさか東京湾にトンネルをもう1本作る構想があるとは知りませんでした。
第1部はこれにて終了。普段見られないところを案内してもらうことでワクワク感を抱きながらインフラの価値や可能性を感じることができます。
昼休憩を挟んだら他のメンバーとも合流して第2部のはじまりです。(つづく)