インフラツーリズムの魅力【インフラツーリズムをやってみた!③】
※この記事は、前記事『インフラツーリズムの魅力【インフラツーリズムをやってみた!②】』の続きです。
参加者全員が揃い、海ほたるツーリズム第2部のはじまりです。
ここからは専属のガイドの方にもご協力いただき、丁寧な説明を受けながら海ほたるの地下を探検して回ります。
パーキングエリアの脇にある謎の空間から坂道を下って地下に潜入。
実はこの空間も、トンネルを増設するときのために確保されている空間でした。
地下を突き進んでいくと、やがて何枚もの扉に出くわしました。
ガイドの方が持っている吹き流しをかざしながら扉を開けてみると、吹き流しが真横に流れていきます。
そう、実は扉の内と外で気圧差ができているのです。
これは、万が一火災が発生したトンネル内にいる人を際に炎や煙から守るためのしかけ。安全性を追求した構造物のつくりに感動させられます。
扉を3、4枚ほど通り抜けると、さきほど風の塔を訪れるときにも使用した、本線道路下の通路に出ます。
周辺を見て回ると、気になる設備が―—。
これは本線から避難する際に使用するスロープです。体が不自由な方などでも難なく使えるようにスロープが採用されており、かつスロープを下るときに速度が出すぎないように湾曲した形になっているようです。
ガイドの方の案内により、設計に秘められた思いを深く理解することができます。
ちなみにこのスロープ、映画『シン・ゴジラ』の撮影に使用されたことがあるとか!
他にも非常電話や消火設備も!(※消火栓は展示用の模型です)
普段意識する機会は少ないですが、利用者の安全のために様々な配慮がなされている日本のインフラのすばらしさを改めて痛感しました。
最後に、海ほたるの地上を探検。
パーキングエリアの片隅には消防車庫がありました。毎日木更津から消防隊の方が巡回に来られているそうです。
そして人工島の周りをぐるっと回ってみると、アクアラインの建設に大きく貢献したシールドマシーン(トンネル掘削用の機械)の刃がモニュメントとして設置されていました。
パーキングエリアの利用者に開放されているエリアに設置されているモニュメントですが、これまで見たことがありませんでした。
何気なく過ごしていると気づかないようなところにも学びの種はあるのですね。
最後に再び記念撮影!
関係者の皆様のおかげで海ほたるツアーを無事に終えることができました。今回ご協力いただきました関係者の皆様、改めて御礼申し上げます。
ツーリズムを企画するのはなかなか大変なことですが、このような地道な企画の実施が土木の魅力のPRに繋がるものと考えています。広がれインフラツーリズムの輪!
ツアーの様子はTwitter等でも発信していきます!
http://twitter.com/jsce_wakate
総集編の動画も後日公開予定ですので、乞うご期待!
⇒(5/11追記)Youtubeも更新しました!
https://youtu.be/M4TLEeS4TM0
(終)
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