インフラツーリズムの魅力【インフラツーリズムをやってみた!①】
こんにちは、Nです!
突然ですが、みなさんは「インフラツーリズム」を実施したことはありますか?
「インフラツーリズム」とは、ダム、橋、港、歴史的な施設等のインフラ施設を観光して楽しむことを指します。
最近は様々なメディアでもインフラツーリズムが取り上げられており、ツーリズムの1つのジャンルとして確立されつつありますが、自らインフラを観光するのはなかなかハードルが高いもの。
若手パワーアップ小委員会ではこれまで『鴨川ドボク歩き』(土木学会主催)に参加したり、個人単位でインフラスポットを訪れたりしてきましたが、今回初めてインフラツーリズム企画を大々的に実施してみました!
本記事は、ツーリズムの段取りから本番までの奮闘のストーリーです。
【鴨川ドボク歩きの記事はこちら】
今回の活動の原点は、「インフラツーリズムを通じてより多くの人にインフラや土木への親しみを深めてもらえないか」という思いでした。
若手パワーアップ小委員会内で発足したインフラツーリズム班の班長に指名された私N!
せっかくならインフラツーリズムを自分たちが主体となって実施して多くの人に発信をしてみたいと考えましたが、何を題材にしてどのようなツーリズムを企画すれば良いものかが今一つ定まらない……。
手始めとして各自ツーリズムに参加してみて感じた知見を班のメンバーで共有し、自分たちで企画の実行してみるにはどうすれば良いか、議論を重ねました。
・インパクトのあるものを取り上げたほうが広く訴求しやすい
・素人が案内するよりも専門家などに案内を依頼したほうが理解が深まる
・記念として残るメニューやおみやげは有効
等々様々な意見やアイデアを出し合い、あれこれと話を深めていくうちにツーリズムのなんとなくの方向性は見えてきました。優秀なメンバーのおかげです。
あとは肝心な「題材」の選定。
インフラツーリズム班の構成メンバーは、ゼネコン、道路、鉄道など多様な業界人で、さまざまなジャンルのインフラが候補として挙がりましたが、白羽の矢が立ったのは東京湾アクアラインの『海ほたる』。
海ほたるは、多くの方がご存じの通り東京湾のど真ん中に浮かぶ人工島に造られた東京湾アクアラインのパーキングエリア。
東京湾を横断する道路をつくるという国家級のプロジェクトを象徴する施設で、見た目のインパクトも素晴らしい施設。施設見学の需要も高いことから専属の案内ガイドもいらっしゃるとのことで、質の高いツーリズム企画が期待できるのではないかと考えました。
余談ですが、海ほたるという施設の名称は一般公募の結果選ばれたもので、「海の上に浮かぶ施設の美しさと言葉のやさしさ」からつけられたそうです。生物のウミホタルにもかかっているんですね。
施設管理者の方に格別のご協力いただき、今回の海ほたるツアーの企画が実現しています。関係者の皆様、本当にありがとうございます。
ツーリズムの概要が決まった後は、海ほたるツアーの企画実施に向けて奔走する日々——。
ツアー行程の検討、撮影機材の手配、関係者との調整、予算の措置などなど、メンバーで役割分担をして企画の骨子を練り上げていきます。
ツーリズム班のメンバーは全員社会人なので、会社の業務を行う傍らでツアーの準備を進めていきました(もちろん全員会社の許可は得ています!)。
ツアー参加者は一般から募ることも考えましたが、今回は身の丈を考えて若手パワーアップ小委員会と、多々交流をしている学生小委員会に限って参加者を募ることとしました。
また、ツアーの参加方法としては、現地参加のほかオンライン参加なども検討しましたが、見学予定箇所の大部分が地下であり電波環境が悪いことが分かったため断念。
その代わりに、現地で映像をふんだんに撮らせていただいて、事後に映像配信を行うこととしました。
映像配信の充実化のために、高性能カメラや360度カメラなど多数の撮影・録音機材を手配。撮影した動画の編集についても、訴求力の高いものが作れるようプロにお願いすることとし、編集業者との打ち合わせも幾度か実施しました。
そのほか、現地の下見や参加者との事前打ち合わせなども実施。
やはり自前でツーリズム企画は大変ですね……(汗)。平素から一般向けにツーリズムを開催されている方々の苦労が身に染みて感じられます。
何カ月も調整に奔走し、いよいよ迎えた3月15日のツアー本番。
天気予報によると当日の天気はなんとかなりそうですが、果たして無事に遂行できるのか!?(つづく)