「そろそろ、生理について話したい。」vol.6 今、私ができること。
こんにちは!若手パワーアップ小委員会の濱です。
前回は、恥ずかしながら私が婦人科を受診するきっかけになった出来事についてお話ししました。
この文章は私個人の意見や知り得た事柄に基づいており、当小委員会や土木学会の見解を代表するものではありません。
今回は、最近私が個人的に始めてみたことを紹介します。
フリーナプキンプロジェクト in 弊社
フリーナプキンプロジェクトです。
要するに、困ったときに誰でも使える生理用ナプキンを私が執務するフロアの女性トイレ(個室が2つ)に置いてみることにしました。
概要はこんなかんじです。
① トイレの個室に生理用ナプキンを置いておく
↓
② 「困った!」「緊急事態!」の際に誰でも使用可能
↓
③ 使った人は緊急事態が去ったときに、ナプキンを1つ補充
↓
④ 次の「緊急事態!」の人が使う
きっかけ
こちらの連載で以前紹介させていただいた、私の会社の後輩の女性の「困った!」話を聞いたことや、OiTr(オイテル)さんを知り得たこと、また、生理の貧困が話題になったことがきっかけです。
正直に言うと、私は現在都会のビルの中で働いていて、コンビニに行けばいつでもナプキンを買うことができる環境であり、もちろんナプキンを買えないほど困窮しているわけでもありません。
でも、ここに行けばいつでもナプキンがある!という安心感をみんなに感じてほしかったし、一番は生理の話題を女性自身もタブー視するような風潮を改善したかったという点です。
でもやっぱり・・・
女性自身も生理の話題をタブー視するような風潮がある中で、こんなプロジェクトを(勝手に)始めることに、初めは自信が持てませんでした。
「濱さん勝手にあんなこと始めちゃってさ・・・」
とか、
「誰も困ってなくない?何のためにやってんの?」
とか、陰口言われたらどうしよう・・・と、こんな私でもいっちょ前に不安に感じました。
なので、最初はじつは誰にも(会社にも)何も言わずに勝手に始めてみて、様子を見ることから始めました。
「勝手に社会実験だ!評判が悪かったら辞めればいいし!」
と思うことにして。
その結果!
始めて1ヶ月くらいは何の反応もありませんでした。
ただ、あるきっかけで同じフロアの女性に
「じつはあれ、私が勝手にやっていて・・・」
と、カミングアウトする機会がありました。
すると・・・
「あれ、濱さんだったんですか!すごくいいと思ってたんですよ!
でも誰か分からないから何も言えなくて、すみませんでした!」
・・・うれしくて泣いちゃう・・・笑
現在、このプロジェクトを始めておよそ2ヶ月が経つのですが、誰かが使って、また新品を戻してくれている形跡があります。
本当に、始めて良かった!
期待している効果
今のところ、このプロジェクトを全社的に・業界的に広げよう!とは思っておらず、たまたま見かけて「いいな、これ!」と思った人が、勝手に真似してくれることで、徐々に広がっていけばうれしいです。
工事現場の女性用トイレなんかにも置かれるようになれば、と思っています。元請けの職員さんにとってだけではなく、最近多くなっている女性の技能者さんにとっても、こんなちょっとしたことで、
「ここの現場って働きやすいかも!」
と、思ってもらえるのでは、と期待しています。
また、生理の話題をタブー視しなくなることで、自信をもって働ける人が増えればうれしいです。
なので、「いい!」と思った方、ぜひ真似してください。笑
「使うだけ使って、誰も補充しないのでは・・・?」
という心配も出てくると思いますが、「緊急事態!」を助けてもらった女性たちは、意外とそのご恩を忘れないもので、しっかりと後から返してくれるんですよ!(…というか、世の中そういう方ばかりであると信じてる。)
それでは最後に、「フリーナプキンプロジェクト in 弊社」の実際の写真を紹介します。ぜひご参考になさってください。