季語:遅日、如月、と推敲(啓蟄)
①各々の発ちてひとりの遅日かな
②如月の山あけぼのに色づきて
③如月や蕾のやをらまろみゆく
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②今朝は快晴で、まだ雪が残る山に朝日が映り、太陽が昇るにつれて山肌が徐々にピンク色に染まっていきました。その様子を詠みました。
③カチカチだった庭の蕾が、ようやくゆっくりと少し膨らんできているように見えます。ネットで調べたところ、「やをら」は、古語で「ゆっくりと、静かに」という意味だそうです。「やおら」は、「急に、いきなり」というような意味だと思っていました。
お好きな句や、意味が伝わりにくい句があったら教えてください。また、ご感想やアドバイスなどもよろしくお願いします!
お読み下さり、ありがとうございます。
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推敲
◇元句:啓蟄のカランいつそう光りけり
推敲
*啓蟄の朝カランなほ光りけり(鶫さん)
*啓蟄のカラン煌々光る朝(alohaさん)
啓蟄のやわらかな日差しが当たるカランに、「朝」という情報が加わって、より春らしい情景が浮かぶようになりました。ありがとうございました!