若師壮真のZOOBLOG オリイオオコウモリ
若師壮真です!
大好きな動物をたくさんの人たちに広めるため、紹介してます。
今回はオリイオオコウモリについて!
オリイオオコウモリ(Pteropus dasymallus inopinatus)
オリイオオコウモリは、日本の**南西諸島(特に沖縄県)**に生息する大型のコウモリで、「オリイフルーツバット」とも呼ばれます。主に果実を食べることから、「フルーツコウモリ」の一種に分類されます。
基本情報
学名:Pteropus dasymallus inopinatus
分類:翼手目(コウモリ目)オオコウモリ科オオコウモリ属
生息地:沖縄本島、渡嘉敷島、座間味島、久米島など
体長:約20~25cm
翼開長:約70~90cm(翼を広げたときの長さ)
体重:400~600g
食性:果実、花の蜜、花粉、若葉など
寿命:野生で約10~15年、飼育下では20年以上
特徴
1. 夜行性の果実食動物
オリイオオコウモリは夜行性で、日没後に活動を開始します。果実や花の蜜を主食とし、イチジクやパパイヤなどを好んで食べます。
2. 大きな翼と飛行能力
翼を広げると最大90cmにもなり、滑空しながら長距離を移動できます。他の小型コウモリのように超音波を使わず、視覚と嗅覚を頼りに食べ物を探します。
3. 群れで生活することが多い
単独で行動することもありますが、複数の個体が集まって樹上で休むことがよくあります。
4. 天然の花粉媒介者
花の蜜をなめることで、花粉を運び、植物の受粉に貢献しています。特にガジュマルの受粉に重要な役割を果たします。
生態と行動
1. 昼間は木の上で休む
オリイオオコウモリは、日中は樹木の枝にぶら下がって休んでいます。葉の茂った高い木の上に集団でぶら下がることが多く、暑いときは翼を広げて風を受けたり、日陰を作ったりします。
2. 夜に食べ物を探し回る
日没後に目を覚まし、果物や花の蜜を探して飛び回ります。食事中に果汁をこぼしながら食べるため、森の生態系にとって重要な存在です。
3. 飛行能力が高い
オリイオオコウモリは滑空するように飛び、広範囲を移動できます。視覚と嗅覚が優れており、熟した果物の匂いを頼りに食べ物を見つけます。
繁殖と子育て
繁殖期は冬から春(12月~4月頃)
妊娠期間は約5~6か月
1回の出産で1匹の赤ちゃんを産む(双子は非常にまれ)
母親はしばらくの間、お腹に赤ちゃんを抱えたまま飛ぶ
子どもは生後約2~3か月で自分で飛べるようになり、6か月ほどで独立します。
天敵と生存の危機
1. 天敵
フクロウなどの猛禽類
ヘビ(木の上にいる子どもを狙う)
野生化したネコ
2. 生息地の破壊と絶滅危機
オリイオオコウモリは、森林伐採や都市開発によって生息地が減少しており、絶滅が危惧されています。さらに、農作物を食べることから害獣扱いされ、駆除されることもあります。
✅ 沖縄県では天然記念物に指定され、保護活動が進められています。
まとめ
✅ オリイオオコウモリは沖縄に生息する大型のコウモリ
✅ 果実や花の蜜を食べ、森の生態系に貢献する
✅ 翼を広げると90cmにもなり、長距離飛行が可能
✅ 繁殖期は冬~春で、1回に1匹の子どもを産む
✅ 森林伐採などにより生息地が減少し、絶滅が心配されている
オリイオオコウモリは、沖縄の自然と共存する貴重な動物です。保護活動が進むことで、未来の世代にもその姿を残すことが期待されています。
以上、若師壮真でした!