若師壮真のZOOBLOG ツチブタ
若師壮真です!
大好きな動物をたくさんの人たちに広めるため、紹介してます。
今回はツチブタについて!
ツチブタ(学名: Orycteropus afer)は、サハラ砂漠以南のアフリカに広く分布する哺乳類です。その名前はアフリカーンス語で「地上のブタ」を意味する「aardvark」に由来しますが、実際にはブタとは近縁ではありません。体長は100~130cm、尾長は45~60cm、体重は50~70kgに達します。体はブタに似ていますが、尾はカンガルーのように丈夫で長く、口先は管状で先が細いのが特徴です。また、耳は大きくロバに似ており、長さは15~20cmに達します。
ツチブタは夜行性で、主にアリやシロアリを食べる肉食性の動物です。前足の強力な爪で蟻塚を壊し、最大30cmにもなる粘着性のある長い舌を使ってアリやシロアリを捕食します。また、水分補給のために植物を食べることもあります。
昼間は自ら掘った巣穴で休息します。この巣穴は全長10mにも達し、複数の部屋を持つこともあります。天敵に襲われると、素早く穴を掘って中に潜り、入り口を土で塞いで身を隠します。また、古い巣穴は他の動物、例えばコウモリなどに利用されることもあります。
分類学的には、ツチブタは管歯目(Tubulidentata)に属し、現存する唯一の種です。かつては貧歯目(現在のアリクイ目)に分類されていましたが、現在では独立した目として認識されています。遺伝子的な研究により、ツチブタは長鼻目(ゾウ)、カイギュウ目(ジュゴンなど)、イワダヌキ目(ハイラックス)などとともに、アフリカ獣類と呼ばれる系統に属することが分かっています。
日本では、愛知県豊橋市ののんほいパーク(豊橋総合動植物公園)でツチブタの「アユミ」が飼育されています。夜行性動物館でその姿を見ることができます。
ツチブタはそのユニークな外見と生態から、研究者や動物愛好家の興味を引き続けています。
以上、若師壮真でした!