若師壮真のZOOBLOG クロミミマーモセット

若師壮真です!

大好きな動物をたくさんの人たちに広めるため、紹介してます。

今回はクロミミマーモセットについて!

クロミミマーモセット(Callithrix penicillata)

クロミミマーモセットは、南アメリカ原産の小型サルで、特にブラジルに生息しています。愛らしい外見と活発な性格で知られ、ペットとしても飼育されることがあります。


基本情報

  • 学名:Callithrix penicillata

  • 分類:霊長目(サル目)オマキザル科マーモセット属

  • 分布:ブラジル東部(セラード地域)

  • 体長:約18~25cm

  • 尾の長さ:25~40cm

  • 体重:約300~500g

  • 寿命:野生で約10年、飼育下では15年ほど

  • 食性:雑食性(果実、昆虫、樹脂、小動物など)


特徴

1. 名前の由来:黒い耳毛

クロミミマーモセットの名前は、黒くふさふさした耳の毛に由来します。耳の周りに黒い房毛があり、他のマーモセットと簡単に見分けられます。

2. 小型で軽快な動き

体は非常に小さく、軽量なため、木の枝を素早く移動できます。長い尾をバランスを取るために使いますが、物をつかむことはできません。

3. 目立つ白い額の模様

多くの個体は額に白い模様を持ち、顔立ちがはっきりとした印象になります。


生態と行動

1. 群れで生活

クロミミマーモセットは、5~15頭程度の群れを作って生活します。群れの中には、一夫多妻制または一妻多夫制の社会構造が見られます。

2. 雑食性で適応力が高い

主な食べ物:果物、昆虫、小型の爬虫類、鳥の卵、花の蜜
特に樹脂(樹液)を好んで食べる:木の幹に穴を開けて樹液を吸うことができる

3. 鳴き声でコミュニケーション

マーモセットは高周波の鳴き声を使って仲間とコミュニケーションを取ります。危険を知らせるための警戒音や、縄張りを主張する声など、さまざまな音を使い分けます。

4. 高い知能と遊び好きな性格

クロミミマーモセットは好奇心が旺盛で、遊ぶことが大好きです。野生では木々を飛び回りながら餌を探し、ペットとして飼われると、人間や他の動物とよく遊びます。


繁殖と子育て

  • 妊娠期間は約140~150日

  • 1度の出産で双子を産むことが多い(まれに1匹や3匹の場合も)

  • 子どもは両親や兄弟、群れのメンバーが協力して育てる(協同育児

  • 生後約2か月で母乳を卒業し、6か月ほどで完全に自立


生息地と分布

クロミミマーモセットは主にブラジル東部の**セラード(熱帯草原)**や、大西洋岸森林地帯に生息します。しかし、人間による森林破壊によって、都市部にも進出することが増えています。


人間との関係

1. ペットとしての人気

クロミミマーモセットは小型でかわいらしく、人懐っこい性格からペットとして人気があります。ただし、特殊な食事や環境が必要なため、適切な飼育が難しいこともあります。

2. 外来種としての問題

もともとブラジルの一部地域に生息していましたが、人間によって他の地域にも持ち込まれた結果、外来種として在来の生態系に影響を与えるケースが増えています。特に、リオデジャネイロなどの都市部では、他の野生動物との競争や交雑が問題となっています。

3. 保護状況

現在のところ、クロミミマーモセットは絶滅の危機には瀕していませんが、森林破壊や違法なペット取引が懸念されています。


まとめ

クロミミマーモセットはブラジル東部に生息する小型のサル
黒い耳毛と白い額の模様が特徴的
群れで生活し、鳴き声や体の動きでコミュニケーションを取る
果実や昆虫を食べるが、特に樹脂(樹液)が好き
ペットとして人気があるが、適切な飼育が難しい
外来種として問題視されることもあり、保護の必要性が高まっている

クロミミマーモセットは、その愛らしい見た目と活発な性格で、多くの人々に愛されていますが、野生環境では生態系の一部として重要な役割を果たしています。

以上、若師壮真でした!

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