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英検に合格するために大切な3つのこと
こんにちは!
東京外語学院の学院長、駒﨑達也です。
本日は、2024年度第3回の「英検」一次試験の日でしたね。
試験会場の雰囲気や問題用紙を開いた瞬間の緊張感、今も鮮明に覚えているという方も多いのではないでしょうか。
試験では、練習通りの力を発揮できた方もいれば、リスニングの音声がBGMのように感じられてしまった方、問題を前に思考が止まってしまった方もいらっしゃるかもしれません。どんな状況であれ、今日まで行動を続けてきたこと自体が尊いことだと思います。
私自身、これまでに様々な試験を受験してきたほか、試験の出題者や試験官としても携わった経験があります。そのため、受験者側と主催者側、両方の視点を持っています。
そこで今回は、英検に焦点を当て、私が考える「英検に合格するために大切な3つのこと」をシェアしたいと思います。
1. 出題者の視点で練習する
試験問題には必ず「出題意図」があります。
作問者は、「この力を測りたい」「これを理解していてほしい」という考えをもとに問題を作成しています。そのため、出題者の視点で「なぜこの問題が出されるのか」を考えながら練習することが非常に重要です。
例えば、難解な単語が含まれる問題でも、その単語を分解し、文法や文脈から意味を推測できる力を試している場合があります。ただ単に単語の意味を覚えるだけではなく、その背景にある思考力や応用力が問われているのです。
問題を解く際は、出題者の意図を想像しながら取り組んでみてください。それだけで理解が深まり、問題の本質に迫る力がつきます。
2. 「試験のためだけ」の勉強をしない
意外に思われるかもしれませんが、英検の問題集ばかりを解くことが最善策ではありません。試験に特化した勉強だけでは、その枠組みの中でしか通用しない力にとどまってしまうからです。
私がリスニング試験でほぼ満点を取ってきた理由は、特別なリスニング対策をしたからではありません。むしろ、普段から英語を実際に使い、触れることを心がけていた結果、自然と試験にも対応できたのです。
英語は試験のためだけに存在するものではなく、世界中で使われる生きた言語です。日常的に英語に触れ、使いこなす力を養うことで、試験問題も「英語を運用する一環」として捉えられるようになります。そのような日々の積み重ねが、試験でも自信を持って力を発揮する土台となります。
3. 問題集は「完璧」にするまで解く
英検の問題集や過去問は非常に優れた教材です。しかし、何冊も買い込むよりも、1冊を徹底的にやり込む方が効果的です。
わからない箇所が一つもなくなるまで解き、まるで自分がその問題集を使って教える教師になったかのようなつもりで取り組んでください。誰に質問されても解説できるくらいの準備をすれば、本番でも高い確率で解答できるはずです。
このアプローチは一見効率が悪いように思えるかもしれませんが、試験の点数だけでなく、英語力そのものを向上させるという観点では非常に効果的です。英検合格を目指す過程で、確かな英語力という「おまけ(本来はこちらがメイン)」を得られるような勉強を意識してみてください。
試験後こそが勝負の始まり
試験が終わった後、ほっと一息つく方も多いでしょう。しかし、試験はあくまで現在の力を測る通過点であり、ゴールではありません。
私たちはなぜ英語を学び続けるのでしょうか?それは、英語が単なるツールを超え、世界中の人々とつながる架け橋だからです。学び続ける姿勢こそが、新しい可能性や未来を切り開く鍵となります。
20年以上にわたり言語教育に携わってきた私自身も、毎日少しずつ新しい知識を積み重ねています。学びには終わりがありません。だからこそ、成長し続ける楽しさを共有できたら嬉しいです。
最後に
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
このnoteでは、私自身の経験や言語教育への思いを率直にお伝えしています。少しでも共感していただけたら、「いいね」やコメントで感想をいただけると励みになります。
外国語を学ぶことで広がる新しい世界を、一緒に探求していきましょう。
これからもよろしくお願いいたします!