児童の成長障害と医療以外の対策
小四のお孫さんが成長障害で成長ホルモンを使うかどうかを検討しているとのことでそれ以外の対策を書いてみました。
筆者経験:現状私は170cm台ですが小学四年生から中三夏まで成長障害があり、中二で140cmで食も細くかなりの虚弱でした。なんとか克服して現在は174cm/80kgです。
小4の頃からピロリ菌の罹患があったものと考えられ、その頃から成長が止まり、手の爪が波打ち抜け毛も多く、言動もエキセントリックで周囲から浮いていました。粘膜が弱く、夏場は口内炎を頻発し益々食が細くなっておりました。
小6で貧血の指摘を受け血の味のする増血剤を飲み出してエキセントリックな行動は減り、爪や抜け毛は減りましたが成長障害は相変わらずで中2で3歳年下の弟に身長で抜かれましたが、中二の終わりに柔道部に入ることで運動が足り、食事量が増え夏休みから冬休みの間で20cm身長が伸びましたが、中学の部活を引退したことでまた食が細り、高校で部活に入ってから冬までにもう12cm伸びて最終的に174cmで現在に至っております。
お孫さんは体が固く硬い食べ物と運動が嫌いとのこと。非常に難しい状況ですが、現状できることをお伝えします。
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①体が固い理由は幾つか考えられますが、児童が実施できる現実的な対策として筋肉が弛緩する際に触媒として必要なマグネシウムが足りないことが考えられます。昭和中期までは日本も貧しかったので廉価な海藻類が食卓に上がっていましたが食生活の変化で一日320mgなところを平均220mgしか摂っていないので100mg足りません。筋肉が固ければ筋肉のポンプ作用も十分でなく疲労も蓄積しやすいので顎も疲れやすくなります。
摂取法:塩化マグネシウムは海水から抽出されるもので危険は殆どありませんが、空腹時にそのまま経口摂取すると胃液の塩酸に反応して「酸化マグネシウム」に変質して強力な下剤になりますのでそこだけご注意ください。
安全なのは経皮摂取でハンドクリームなどの油分を同量足し、溶かして体の固い部分に塗ります。乾いてしまうと吸収されないのでラップを巻いて20分程度固い部分を動かすとより早く筋肉が柔らかくなります。
身長の伸びに影響しやすいのはふくらはぎの一番後ろにある腓腹筋です。大腿骨から膝関節を飛び越えて踵まであり、膝を伸ばしたまま踵の上げ下げをすると膝裏に伸びを感じます。 また、腰の柔軟性が無ければ全身硬くなりますので、そこも柔らかくする必要があります。「立腰体操」などの取り組みもありますが、まずはマグネシュウムを腰回りに塗ってラップを巻いて体の捻転や側屈を繰り返すべきだと思います。
専門医を受診されているそうなので血液検査の「造骨活動指数」は確認されていると思いますが、踵の骨が人体中一番新陳代謝が早く、踵骨に必要なだけ刺激が入ると血液検査の骨形成BPAや筋損傷などのCPKの値が上がります。それが誘因となって成長ホルモンの分泌量が増えますが、固いものを噛むのが苦手とのことなのでそれが成長を阻害するケースがあります。
②成長ホルモンの分泌箇所は脳下垂体の後葉で蝶形骨が前方に動くことで分泌が増えます。巨人症だったジャイアント馬場氏の顎は長く、前歯は歯先で噛んでいました。最近亡くなったアントニオ猪木氏も同様ですが彼は強靭症ではないようです。
前歯先端で噛むため上顎が後方に押され、それに接している蝶形骨が前方に動き続けるために蝶形骨の窪みである「トルコ鞍」にある脳下垂体頻繁に圧力を受けるために成長ホルモンが過剰分泌されたものと推測できます。その他、巨人症だったバスケットの岡山選手、格闘家のチェ・ホンマン選手も同様の顔です。
つまり、成長ホルモンが分泌される状況下は運動をした後であり、子供なら食欲が増しているので噛む回数が増えるのですが顎が疲れやすいのであれば物理的に成長ホルモン分泌を促すことが出来にくくなります。
無理やりその状況を作るのであれば前歯の裏に少し補綴をして一定のテンションを作ることで成長ホルモン分泌と筋肉が柔らかくなる交感神経の興奮度を上げることもできますが、これはやってくれる歯科医が必要ですので現状での対策は噛む回数を増やすために、口に物を入れたらしっかり噛んで飲み下すまで箸を置くことでしょうか。
③成長障害と共に過度にエキセントリックになる原因は、おそらくは偏食などによる貧血か母胎が貧血傾向で生まれながらに貧血、その両方だった可能性があります。私自身も貧血気味の頃はイライラし始めると止まらない傾向にありました。
アメリカの事例ですが高等少年院の少年達の検査結果は92%が貧血で食事の改善をしたところ75%の生活改善があったそうです。これは脳の扁桃核に鉄分が足りないと生存本能が暴走傾向になるとのこと。ヒステリーも生理のある女性に多いので同様の傾向でしょう。
この事例の血液検査はヘモグロビン値だけではなくフェリチンも調べる必要があります。理由は貧血であれば代謝水が少ないために脱水傾向にあり、正確な数値が出せないためです。
また、血液検査は正常値ではなく基準値で、そもそもの母集団が検査会社の職員のみ、と言うケースがあります。ある20代女性の血液検査を依頼したところ、他社で実施した女性のフェリチンの基準値が24〜150だったものが16〜64になっており、医師から「46はむしろ多い方だ」と診断が出ました。
検査会社に確認したところ検査会社の女性社員で22歳〜28歳の57名が母集団と確認できました。この人たちは全て健康ではありません。ある産科の医師に確認したところ「当院での不妊治療はフェリチンが80を切っていたら受け付けません。これで察してください」とのことでした。国立スポーツセンターではスポーツ選手はフェリチン100以上を正常とするそうです。
もしも重度の貧血なのであれば、早急に解決するために鉄剤・アミノ酸・ビタミンB/Cが必要になります。http://www.wakasa-seitai.com/blog/?p=513
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