本当の心配とは「こころくばり」
今年で25周年を迎えた「わかさ生活」の社長 角谷が、従業員に話してくれる「豊かな心」になる話を毎週紹介しています!
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本当の心配とは「こころくばり」
あなたは心配性ですか?それとも、ポジティブで前向きな性格ですか?
わたしは、自分のことをひどく心配性だと思っています。
いろんなことを心配しすぎて、丸一日何も手につかなかった、という経験もあります。
「心配をする」ということは他のことに集中できなくなり、いろんなことが滞ってしまいます。
そしてなにより、「あぁ…また心配をしてしまっている…」「あぁ…それでまた仕事が遅れてしまう…」「なんでわたしはこんなに心配性なんだろう…」と、自分で自分の心をネガティブにしてしまっていました。
しかし、今ではわたしは「心配する自分」を前向きに捉えることができるようになりました。
それは『こころくばり』という言葉を覚えたからです。
昔、携帯電話もなかった時代に若いスタッフが配達に出ていったきり戻ってこない、ということがありました。
帰社予定の時間を2時間以上過ぎても帰ってこず、いてもたってもいられず車で彼を探しに行きました。
会社に連絡が入っていないか、公衆電話から何度も電話をして確認しながら、5、6時間後にようやく見つけることができました。
幸いにも、彼は社用の車で昼寝をしていました。
それからというもの、スタッフの帰りが遅くなると、ソワソワしてしまう「心配性」になってしまいました。
いちばん辛かったのは、心配性の人にはわかってもらえるかもしれませんが、「あぁ、また心配してしまっている…」と気分が沈んでしまうことでした。
その状態が嫌で嫌でたまらない時期がありました。
しかし、ある時「心配というのは『心』を『配る』ことである。人に対して《こころくばり》をしてあげている、とても優しいこと、良いことである」という話を耳にしました。
心配性に本当に悩んでいたわたしには、その話は目からウロコでした。
わたしの抱えている「心配」とは、相手のことを思ってのことで「良いことだ」「優しいことだ」と思えたのです。
それまでは
「あっ…また心配してしまっている…辛い…」
と沈んだ気持ちになっていたのですが、その話を聞いてからは
「あっ…また心配している…!もっと《こころくばり》してあげよう」
となんだか相手のことをもっと考えられるようになり、ネガティブな気持ちがなくなっていったのです。
その「もっと《こころくばり》をしてあげよう」という気持ちは、「相手のためにもう一つ、何かできないだろうか」という前向きな発想にも繋がります。
自分のことを心配性だと思っている人は、今日から「わたしは心配性です!」と胸を張ってみてください。
きっと、これまであなたの心にあったモヤモヤが次第に薄くなり、「心配」が《こころくばり》という前向きな行動を起こす原動力になっていくことでしょう。
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