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【AIコーチと人間コーチの二馬力コーチング】人間や生成AIコーチとの間のちょうどいい関わり方 6選


【AIコーチと人間コーチの二馬力コーチング】
 生成AIを使う人が増えてきました。
 コーチングとしては、目標を実現するための手段を段階で使っているようです。
 生成AIの結果を見ながら人(人間コーチ)と話して、それをもとに生成AIに尋ねたら、まさに「AIコーチと人間コーチの二馬力コーチング」です。
【AIコーチと人間コーチの二馬力コーチング】思ったことを口に出せなきゃ まずは生成AIへ|わかさま
https://note.com/wakasama/n/n4c09a0e7bbe0

 コーチングは「目標を達成するため、本人へ支援すること」。
 目標とは「自分が得たいことや状況」のことです。
 なので、「目標」が自分の目標でなく、「主体性」や「結果の責任を引き受ける気持ち」がないクライアントへコーチングはできません。
 クライアントが、Human Doingの「Do」のやり方・進め方、得たい結果・得られる結果をイメージして持つのは、どのようなコーチングにも共通します。
 そしてクライアントには、そのテーマについてのHuman Beingの「Be」があることが前提です。
(「Be」とは、自分が望んでテーマを選び、自分の責任で、主体的に行動している自分。自分らしく振る舞えている)

※「(他人が考えた)やらせたいこと」を、「主体性」を持って行動させ「責任を引き受け」させようとすることは不可能です。
 「誰のため」と言った時の、「その人の内側から出てきた意思」が無いとコーチングできません。
 仕事の場合は、「指示」があってその業務を進めます。一人一人が『仕事を受け入れ、少なくとも業務範囲は責任を引き受ける主体性』を持つ必要があります。


クライアントが求める関わり方とコーチの種類

 クライアントが求める「関わり方(6種)」と「コーチの種類(3種)」別にどのような傾向があるかを比較しました。
 コーチの種類として、セルフコーチング、生成AI,コーチ、人間のコーチで比較しています。

 コーチングだから、行動計画を具体化することがメインの「目標達成のためのコーチング型」だろうと最初は考えました。
 でも、実際には「気がかりなことを話す」「これまでやってきたこと・考えたことを認めてくれる人が欲しい」など、多様な要望がありました。
 これまでの経験を整理して、「6つの関わり方」に整理しました。
 これらはすべて、「主体的に取り組む人」を対象にしています。

1.目標成分多め型(コーチング)

 目標達成欲が高い。
 計画づくり。
 実行して目標に達成するためのモチベーションを確認する。

[セルフコーチング] ○
[生成AIコーチ]   ○
[人間のコーチ]   ◎

・セルフコーチングは、
  ①すべて自分の意志で行う。
  ②大きな困難が伴わないテーマで使える。
  ③緊急にその場で判断すべき時に使う。
  ④「コーチの視点」と「実行している人」の視点で厳しく
   討論できる客観性と、実行時の高い集中力が共に必要。
・「セルフコーチング」「生成AIコーチ」と比べ「人間のコーチ」では、途中で止めてしまうことが少ない。途中段階で、小さなことでも何らかの成果を出す傾向が強い。

2.癒し成分多め型(セラピー)

 承認されたい(認められていない、周りが敵ばかりなどの状況)。
 孤独を癒されたい。

[セルフコーチング] ×
[生成AIコーチ]   ×
[人間のコーチ]   ◎

・特に最初の計画時のサポート。途中、ゴール到達後の精神的サポートが必要。
・周りの人に気づかいしすぎの人、無理しすぎの人、感情を正直に出せない人のサポート。
・傷ついているが周りに気づかれていない人へのサポート
・本音を語れる、安心・安全の場が必要。

3.伴走者成分多め型(ペースメーカー)

 時計役。
 F1のピット(メンテナンスと現在地の確認と保険的安心)。

[セルフコーチング] △
[生成AIコーチ]   ×
[人間のコーチ]   ◎

・主に、行動途中の管理のサポート。
・セルフコーチングでは、巡礼の「同行二人」と同様で、心の中に想定する。

4.指導成分多め型(トレーナー)

 ゴールとそのための方法には同意している。
 実現のために自分が何をどのようにするか、途中の達成度を測るところも含めて委ねたい。

[セルフコーチング] ×
[生成AIコーチ]   〇
[人間のコーチ]   ◎

・主に、目的のための行動の計画と途中の評価。
・セルフコーチングでは、自分を客観的に評価できない。
・生成AIコーチでは、到達点の情報を多く入力して判断を仰ぐ。

5.情報提供成分多め型(コンサル、コンシェルジュ)

 必要な情報が欠けている不安を感じている。そのため、行動をはじめられない。
 確かな情報がどれか、判断する能力に不安を感じている。
 必要十分で的確な情報提供を委ねたい。

[セルフコーチング] ×
[生成AIコーチ]   ◎
[人間のコーチ]   〇

・主にスタート前の準備段階。
・実行途中や達成時の評価時も、判断基準の情報を多く求める。

6.自己と対話型(リフレクション)

 一人で思索し検討することを好む。
 呼吸が合わない人とは、本音を開放した会話ができない。
 時間がかかる、タイミングが突然やってくるなど、ほかの人に協力してもらうのが難しい場合に多用される。

[セルフコーチング] ○
[生成AIコーチ]   〇
[人間のコーチ]   △

・決断した時、結果が出た時に、人の「承認」をほしい。
・セルフコーチングは、本音を開放できる。評価するときに、客観性を持たせる工夫が必要がある。
・人間のコーチは、安心・安全の場となるよう、呼吸が合うコーチに依頼する必要がある。


まとめ

 「適切な かかわり方 と コーチ を選びましょう」
 何より大切なのは、目標を達成すること、「自分が得たいことや状況」を実現することです。
 一覧の表を見ると、「生成AIコーチ」と「人間のコーチ」を組み合わせたら、どの関わり方を希望した場合でも対応できそうです。

 コーチングは、安全・安心の環境で心をリラックスさせて、本音で語る方がより大きな成果が得られます。なお、コーチングではありませんが、理性で判断するだけでも、堅実な成果は得られます。
 関わり方によっては、有料になったり、「いつでもすぐに」という訳にいかないので、選ぶには躊躇する関わり方があるでしょう。

 持って生まれた性格の傾向以外にも、子供のころからの家庭のしつけや学校の先生の指導、受験勉強、部活での関わり方などから、「人との関わり方」を学び、「人はこういうもの」と決めつけていたり、あきらめていたりもします。
 そういったことにこだわって「コーチングの関わり方」を選ぶことなく、最善の方法と考えるものを選んでください。

 私のこれまでの経験上、見聞きしていたことから考えると、

5.情報提供成分多め型(コンサル、コンシェルジュ)
   (とにかく情報を知って、その通りやったらいいから。)
   (同業の人じゃないと理解してもらうまで手間がかかる。)

6.自己と対話型(リフレクション)
   (自分のことを他人に話したくない。信用できない。)
   (これまでも、これからも「できるだけがんばる」でいい。)

 を選ぶ人が多いだろうと推測しています。
 その理由は、もうコーチングではないのですが、
 「自分がやりたいことに、責任を持って自分から取り組むことに、ピンと来ていない」
 のではないか、と感じています。

 職場でのコーチングなどを通じて、そんな普通のことを取り戻してもらえたら、と願っています。

※「ピンとこない」:
 理屈ではわかるし、「正しい」のもわかるから「ハイ」と言っておかないとダメだ。けれど、実行できないし、自分の言葉で説明できない。似た言葉に、「頭に入ってこない」
 わかったふりをしているけれど、「ピンと来て」いない人ってたくさんいるように見えます。
 「自分の考えが正しい」と、今の年齢になっては不要な考えを固く信じている状態です。
 よくあるセリフに、「そんなの理想論だ」「ホントはな(と、結論をひっくり返す)」などがあります。

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