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陰陽師がいざなう!? 若狭のパワースポットへ 【福井県おおい町を発掘!】
おおい町は、名田庄村と大飯町の合併によりできた町です。
今回は旧名田庄村を中心に、特に最奥地である名田庄納田終の発掘を行っていきます!
安倍晴明をたどって陰陽師の歴史を学び、そこからは誘われるように名田庄の最奥まで歩を進めようとしましたが、そう簡単には先に進めず…。
そこで気づいたんです。
「パワースポットに行く勇気こそがパワーだ!」って。
観光の際、パワースポット巡りをテーマにされる方も多いと思いますが、
場所によっては道が険しかったりして、目的地までたどり着けない、なんてこともあると思うんです。
でも、それは全然残念なことではありません!
パワースポットに行く勇気こそがパワーだと思って、その道中を楽しんでみると、また別の発見があるかもしれませんよ^^
私たちはどんな発見をしたのか、ご覧ください!
まずは陰陽師の歴史を学ぶところから!【暦会館】
まずやってきたのは名田庄納田終にある道の駅『名田庄』。
休日の道の駅はツーリング客で大混雑。
ここに地元の人はほとんどいなさそう…。と思い、いつもの「通りがかった地元の方におすすめスポットを聞く」というのは一旦封印。
どこに行こうか迷っていると、お隣の『暦会館』が目に入りました!
こちらは陰陽師と暦の資料館です。
パワーすごそう…。
陰陽師というと呪い?オカルト?というイメージがあるかもしれませんが、実は朝廷の官職のひとつ(つまり今でいう公務員!)で、天文学や科学などの学問も取り入れながら占いのようなことをしていたそうです。
有名な安倍晴明は、朝廷で天文博士という役職につき、退官後は藤原道長など権力者への祈祷、占術などを行っていたんだとか。
実はその安倍晴明の子孫が3世代にわたってこの地域に居住していたという歴史があるんです!
暦会館の中には昔使われていた暦の資料や時計などさまざまな展示がありましたが、個人的に一番気になったのは、古いものでは西暦1400年代の都状(寿命の延長を祈請する際に奉る文書)をはじめとする文書です。
昔の文書は文字が読みづらいイメージがありましたが、展示されていた多くの文書がきちんと読める文字で書かれていました。
個人的な手紙などを書くときはくずし字を使いますが、こういった公的な文書では読める文字で書いていたそうです。
知らなかった!
「スタッフが飛んでくるベル」(笑)もあるので、わからないことがあれば押してみましょう。
スタッフの方が丁寧に解説してくれますよ!
暦会館
福井県大飯郡おおい町名田庄納田終111-7
https://ooi-koyomi.info/
険しい道を行く!名田庄最奥にひそむパワースポット【野鹿の滝】
暦会館で陰陽師や暦についてちょっとだけ詳しくなったはいいものの、次はどこへ…?
迷った時のサポートメンバーだ!ということで、“かん太くん”こと、渡邊敢太さん(おおい町地域おこし協力隊)を頼っちゃいます。
そういえば、名田庄にくる前に旧大飯町を発掘してきたのですが、なぜか町の人たちから「ジョウシュ!」と声を掛けられていたかん太くん。
「さっきから『ジョウシュ』って呼ばれてるけど、あだ名?」と尋ねてみると、
「あ、いや、僕、城に住んでるんですわ」
名田庄のメインストリートである国道162号線を走っていると一際目立つ、通称“名田庄城”。
実はかん太くん、ここに住んでいるんです(⁉)
なるほど!城に住んでいるから「城主」!
そんな名田庄の殿こと、かん太くんならすごい場所を知っているに違いない!
聞いてみると、「安倍晴明つながりで、オススメしたい滝があります!」
と言うので、旧名田庄村の最奥となる納田終のさらに奥地へ向かうことに。
道の駅から県道に逸れてしばらく進むと、車一台通れるかどうか、一歩間違えれば奈落の底へ誘われるような細い道になっていきます。
そのあたりで標識を発見!
「野鹿の滝」の横に、「いざない遊歩道」…。
この『野鹿の滝』が今回の目的地らしいです!
かん太くんもこの遊歩道を通って滝に行ったことはないと言うので、一同、誘われてみることに。
階段を降りると、滝の下流にあたる川が流れていて、自然に囲まれた、めちゃくちゃ気持ちがいい遊歩道が広がっていました!
が...
え…まさかの行き止まり?
寺井隊長「いや、発掘調査に行き止まりなどない。我々は若狭の魅力を発掘するという使命のため…」
大川隊員「はい、危ないから降りてきてー。引き返そー。」
※皆さんは危ないので真似しないでくださいね!
どう考えても進める道ではなかったので断念。
あとから分かったのですが、ここは『鱒止めの滝』という場所。
海から上がってきた鱒が、この滝から上流に行けず止まってしまうことが名前の由来のようです。
我々もまんまとこの滝に止められてしまったわけであります。
さらに、名田庄村だった頃はここに橋がかかっていたそうですが、豪雨の際に流れてしまってからはそのままになっているらしいです。
う~ん、パワースポットへの道は険しい!
来た道を引き返して、今度こそ野鹿の滝に向かいます。
でも、何故か毎度山に登ることになる発掘調査隊にとって、これくらいの道はへっちゃら!!
そしてついに…
野鹿の滝ついたーーーー!!
落差は30m程あり、迫力満点です!!!
かつて奥州安倍家の子孫である石王丸という人が戦に破れ逃げ延びたときに、この滝壺から薬師如来が現れ、逃げ道を指し示したという不思議な伝説も残っているんだそうです。
滝の前には渡り石があり、濡れて滑りやすくなってますので、
渡る際はご注意ください。
スニーカーなど滑らない靴や動きやすい服装がおすすめです。
ただ道中は本当に気持ちいい遊歩道で、
滝そのものだけでなく、道中(引き返したことも含め)にもいろいろな発見があり、大満足!
帰路、縁起がいいと言われる白い蛇なんかにも遭遇し、陰陽師ゆかりの地というのも相まってか、何だかすごいパワーをもらった気がした野鹿の滝発掘でした!
野鹿の滝
福井県大飯郡おおい町名田庄納田終
http://www.town.ohi.fukui.jp/1003/111/p10334.html
パワースポットに行く勇気こそがパワーだ!
今回は名田庄納田終という、京都に隣接するような奥地への発掘調査でした!
総じてパワースポットと呼ばれるような場所は、普段行く人が少なかったり、近寄りがたい空気があったりしますが、あえてそういった場所に足を踏み入れるには、少し勇気が必要です。
陰陽師というワードに対して、何となく怖いイメージを持っている人もいたかもしれませんが、勇気を出してちゃんと話を聞いてみると、単に公的なお仕事であったということが分かったり、また野鹿の滝に関しても、いつもと違うルートを歩いてみると、想像もしてなかった絶景が広がっていたりと、普段行かない場所や道に進んでみると、新たな発見や出会いがありました。
パワースポットというと、あたかもその場所自体に力が宿っているものだと思われがちですが、実は、人が行かないような場所や道に進む、その勇気こそがパワーなのかもしれないと思ったのでした!