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最新の『熊川宿』、知っていますか? デートにも使える♡有名観光地の“今”を再発掘!~前編~【福井県若狭町】

※こちらの記事は、福井県独自の緊急事態宣言前に取材を行ったものです。

「若狭町といえばここ!」と言う人も少なくない、言わずと知れた有名スポット『熊川宿』。
かつては宿場町として栄え、現在は重要伝統的建造物群保存地区、歴史国道選定地区、水の郷百選認定地域、日本遺産(第一号!)に指定・認定されている場所です。

実は今回は、サポートメンバーの堀裕貴さん(地域おこし協力隊/株式会社デキタ所属)の拠点が熊川宿ということもあって、堀さん、私たちを熊川宿に連れて行く気満々!(笑)

「ガイドブックに載っていないようなスポットを新たに発掘する」ことも目標の1つであるWAKASA発掘調査隊が行くには、熊川宿は有名すぎるとも言えるのですが、実は有名観光地の最新情報って、皆さん意外と知らないんじゃないでしょうか?

すでに熊川宿を知っている方がイメージする熊川宿って…

・かつて宿場町として栄えた歴史あるスポット
・昔ながらの街並みがいい感じ!
・若い人よりは年配の人向けのスポットかな~?
・デートで行くにはちょっと渋いかも。
etc…

うんうん、そうですよね。
私たちもそうでした!が…

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あれ!?
看板やロゴがいちいちおしゃれ…。

私たちがイメージしていた「熊川宿=歴史情緒あふれるスポット」というのとは違うスポットがたくさんあるんですが!!

なんか…令和っぽい!(笑)

サポートメンバーの堀さんも、今の熊川宿には「風情溢れる街並みはそのままに、現代風にリノベーションされた新たなお店や施設も増えているんですよ~」と。

というわけで、今回は「有名観光地の、まだ知られていない最新事情」を“再発掘”しに行こうと思います!

新しくて、おしゃれで、デートにもぴったり⁉
堀さんの案内のもと、福井県の方でも知っている人がまだまだ少ない「熊川宿の“今”」とは…。

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▲サポートメンバー・堀裕貴さん

11月オープン予定!蔵をリノベーションした古民家宿をチラ見!【八百熊川】

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まずやってきたのは、2021年11月オープンを目指してリノベーション中だという蔵。
「蔵」「リノベーション」というワードだけで、「絶対おしゃれなやつじゃん!」って思っちゃいます(笑)

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私たちが訪ねた7月時点では、まだ完成後の姿が想像できない状態でしたが、建築学科を卒業した堀さんの設計のもと、これからリノベーションが進んでいくそうです。
「畳に座れる部屋でありながら、洋風なテイストも取り入れて、重厚感のある和洋折衷のデザインを考えています」と堀さん。

堀さんが所属する『株式会社デキタ』は、熊川宿にある古民家などをリノベーションした宿泊施設『八百熊川やおくまがわ』を運営しています。
2021年9月現在、客室は2棟3部屋あり、この蔵が4部屋目になるとのこと。

すでに稼働している3部屋はどれもとってもおしゃれなので、4部屋目にも期待大です!

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▲八百熊川の一室『つぐみ』

せっかくなので、株式会社デキタのオフィスがある『街道シェアオフィス&スペース 菱屋』にもお邪魔してみました。

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築130年の大きな古民家をリノベーションした空間は、かつての趣はしっかりと残ったまま、現代風のおしゃれさも感じられる雰囲気。
こんな場所で仕事してみたい~!!

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玄関の土間をこえると、建物の中心を貫く細長い廊下のような土間(通り土間)が現れます。

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想像以上の奥行きにびっくり!

実は昔は床面積ではなく、間口の大きさに対して税金がかかる地域がありました。
熊川宿もそうだったため、間口は小さく、奥行きをもたせた家が多いんです。

が!
菱屋は熊川宿では最大級の屋敷で、間口も一番大きく、28間(約50m)もあるんです。
かつては問屋、役人、小浜藩の御用商人を務めた家だったそうですが、きっと熊川宿ではトップクラスのお金持ちだったんでしょうね。

現在シェアオフィスは満室となっていますが、カフェ(SOL'S COFFEE LABORATORY)があるので一般の方でもこの趣ある雰囲気を味わうことができますよ。

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通り土間を挟んで左側には、かまどや井戸水を汲み上げるスペースがあります。

「トトロのやつ~!」と調査隊全員大興奮!

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八百熊川に宿泊すると、このかまどで火をおこして季節のごはんづくりをする体験もできるそうです(別料金)。

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いや~、昔ながらの空間ってなんでこんなにワクワクするんでしょうね!

熊川宿には、八百熊川や菱屋以外にもこういった素敵な空間がたくさんあるそうなので、後ろ髪をひかれながらも次なる発掘に向かいます!

八百熊川
福井県三方上中郡若狭町熊川30-6-1(シェアオフィス&スペース菱屋内)
https://yao-kumagawa.com/

宿泊も休憩もできる!文化財の古民家【旧逸見勘兵衛家】

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続いて訪ねたのは、『旧逸見勘兵衛家きゅうへんみかんべえけ』。
建てられたのは1858年(築160年以上!)と考えられており、若狭町の文化財に指定されています。

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逸見勘兵衛さんは、熊川村の初代村長だった方です。
そしてこの家は、その子供で、伊藤忠商事の二代目社長だった伊藤(旧姓:逸見)竹之助さんの生家でもあります。

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中は手前がカフェ(勘兵衛茶屋)となっており、コーヒーや抹茶などのドリンクのほか、名物の熊川くずを使った食事やスイーツも楽しめます。

さらに、奥のお部屋や蔵に宿泊することも可能。
勘兵衛茶屋の営業日は見学ができるので、私たちも入ってみました!

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内部は25年ほど前に改装されていますが、柱や太い梁などはそのままで、古民家らしさを感じる部分もたくさんあります。

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調査隊メンバーも、風情ある室内に大盛り上がり!

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「泊まってみたい~!」の声がたくさんあがっていました。

最後に、勘兵衛茶屋で接客をしている藤井さんにも少しお話を聞いてみました。

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地元出身の藤井さんに熊川宿の印象を聞いてみると、
「ずっとこちらに住んでいるので、田舎という感覚しかなかったんですが、移住や旅行で外から来た人に『熊川宿っていいね』と言われることで、『そうなんだなあ』と、熊川宿のよさに気づかされています」とのこと。

わかります!
私たちもお世辞じゃなく、本当に「熊川宿、いいね!」って思いましたもん!
歴史情緒あふれる雰囲気に、おしゃれスポットもたくさん加わって、もはや「熊川宿しか勝たん」って感じ。
なんだか熊川宿が大好きになっちゃいました。

旧逸見勘兵衛家
福井県三方上中郡若狭町熊川30−3−1
https://kambee-inn.com/

こんにゃくの唐揚げが絶品!【岩本商店(堪治郎)】

この辺でちょっと小腹がすいてきました。
このあたりでは熊川くずが名物ということもあり、葛ソフトや葛うどんといった文字が目に入ってきて、心が惹かれまくったのですが、今回はこちらのお店に決めました!

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こんにゃくから揚げが人気のお店『岩本商店(堪治郎)』さんです。

もともとは手作りこんにゃくを販売するため、現在のご主人のお母さんが試食で出していたそうですが、人気が出たことから唐揚げも販売するように。

注文を受けてから揚げてくれるので、揚げたてが食べられますよ!

待つこと数分…。

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できました!(今回はサービスでたっぷり盛ってくれたようです!)

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みんなで「いただきま~す」。

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寺井隊長はこんにゃくが苦手だそうですが、「なにこれ!すごくおいしい!これなら食べられる!!」と興奮気味。

醤油やだしを使った味付けは絶品!

全国展開してほしい味!
…ですが、こちらで作っているこんにゃくを使っているからこそ、この味が出るみたいなんです。

お店ではレシピも配っていますが、家で真似して作ってみても、市販のこんにゃくでは同じようにできないそう。
「ぜひうちでこんにゃくを買ってやってみて」と笑顔が素敵なご主人でした。

岩本商店(堪治郎)
福井県三方上中郡若狭町熊川21-4

若狭のものづくりの魅力を堪能!【若州窯】

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今度は個性的な看板を発見!
ここは、築150年の古民家を改装した陶芸工房『若州窯じゃくしゅうよう』です。

陶芸家である店主の飛永さんの作品が販売されているほか、絵付けや陶芸の体験も実施しています。

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店内には陶器以外にガラス製品やアクセサリーなども置かれています!

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ブルーがとってもきれいで見とれちゃいました!

これらは全て、若狭に根付く伝統工芸や郷土工芸品、若狭に暮らす職人による作品。
若狭では、若狭塗、若狭めのう細工といった伝統的工芸品や、若狭パール、若狭和紙といった郷土工芸品など、さまざまな工芸品が作られているんですよ!

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京都出身の飛永さんは熊川宿について、
「時間がゆったりしていて、古民家の雰囲気もいいですよね。
この建物もお借りしているものなので、中にはまだ立派なお仏壇があるんです」と話してくれました。

あ、そうそう!
今回は熊川宿に気になるスポットがありすぎて、いつもの突撃インタビューをすっかり忘れてしまうほどだったのですが、これを聞かないと終われません。

「熊川宿のお気に入り、おすすめを教えてください!」

「権現さんですかね。祠のようなものがあって火事を鎮める?とかって言われているみたいです。お参りしてみたらどうですか?」と飛永さん。

火事を鎮める祠?一体どんな場所なんでしょうか…。

残念ながら今回は時間切れとなってしまったのですが「熊川宿の最新事情は想像以上に面白い!」ということがわかったので、後日再訪する可能性大!
今後の記事も楽しみにしていてください。

若州窯
福井県三方上中郡若狭町熊川21-8
http://www.jakusyu.com/

有名観光地の新たな魅力を“再発掘”しに行こう!

今回の発掘の舞台となった熊川宿は、福井県民なら誰もが知っている場所です。
しかし、今回の発掘によって、私たちのイメージしている「歴史情緒あふれる熊川宿」とは一味違う、新しさ・おしゃれさを感じられるスポットもたくさんあることがわかりました!

ずっと前に学校の遠足で来たことがあるという隊員のはるなちゃんも「おしゃれなお店や新しい施設が増えて、昔のイメージとは全く違っていました」とびっくりしていました!

今回の発掘では、「有名な観光地でも、自分なりの新たな魅力を再発掘しようとすることで、さらに楽しい旅ができる!」という発見がありました。
ちょっと渋~いイメージがあった熊川宿ですが、とんでもない!
デートにも使えそうですよね♡

ということで、今回の発掘も大成功!

熊川宿は想像以上にアツい場所だったので、後日再訪する予定です。
後編の記事もお楽しみに!

熊川宿
福井県三方上中郡若狭町熊川宿
http://kumagawa-juku.com/


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