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BMOレガシーレポート【グリクシスタミヨウ】

はじめに

前回のグリクシスデルバーの記事はたくさんの方に購入していただきました。本当にありがとうございます。励みになります。

今回は8/17(土)に行われたBig Magic Open Legacy(以下BMO)のレポートになります。大会レポを書くなんてDiaryNote時代を思い出しますね。なお、本記事はほとんど無料で読めます。戦績表のスプレッドシートと最新デッキリストを有料部分に掲載しています。


大会までの調整

前回の記事の後、8/10(土)に出場したレガシーチャレンジで優勝することができました。

リストは前回の記事のものからデルバーが抜け、濁浪が3になりました。ライフを細かく削る展開が少なく、デルバーが欲しい場面がほとんどなかったためです。よって、前回の記事ではデッキの名称がグリクシス"デルバー"でしたが、今回はグリクシス"タミヨウ"と呼んでいきます。略称が難しいですね。グリタミ?

レガシーチャレンジのリプレイ動画もアップしているのでよかったら見てみてください。タミヨウの実際の動きがよくわかると思います。

採用を悩んだカード

8/11(日)のレガシーチャレンジでグリクシスタミヨウを使ってトップ8に入った倉成さん(kuranariad)が未認可霊柩車を推していたので、採用を悩みました。

テンポ相手にも強い墓地対策

外科的摘出との差し替えも考えたのですが、テンポ相手へのインが増えて、アウトすべきものがわかりませんでした。

対テンポ想定サイドボーディング
OUT 4 Will 1 Negation
IN  3 Pyroblast 2 Counterbalance

これに未認可霊柩車をインに追加すると、メインからさらに何か抜かないといけなくなります。アウトすべきものがないのにインが多いというのは過剰サイドかなと思い、採用を見送りました。ただ、アウトすべき最適なカードが見つかれば採用したいと思っています。このインアウトの枚数を合わせるという発想はサイドボードを作る上で大事な考えだと思うので、参考にしてみてください。

また、マナベースも島を入れるか入れないかを悩みました。赤マナが出なくて困る展開もあり、Volcanic Islandの4枚目にするのもありだと思います。ただ、特に後手1ターン目にタミヨウをプレイした場合、土地がデュアルランドだと除去+不毛された際に展開が遅れてしまうのに対し、島からタミヨウをプレイした場合はタミヨウが除去されても不毛はされず、2ターン目に超能力蛙や相殺などの2マナのカードがプレイできます。また、デスタクや赤単プリズン相手に島が欲しいことも加味して、島を続投することにしました。

大会当日

結局、大会当日はレガシーチャレンジの時と同じリストで臨むことにしました。

Grixis Tamiyo 8.17

R1 Bant Stiflenought ×〇×
G1 土地なし×2でいきなりダブルマリガン。相手はウーロからゆったりスタートに対し、こちらは濁浪で削りきるプラン。稲妻引ければという所までいったが、最後は濁浪除去されてウーロのライフゲインで負け。
G2 今度は相手がダブルマリガン。タミヨウをブレストで守って最後は奥義で勝ち。
G3 消耗戦になって最後はウーロで負け。サージカルをサイドインしなかったけど、インした方が良かったのか難しい。未認可霊柩車だったらサイドインできてた。

早くも崖っぷち。

R2 Cephalid Breakfast 〇〇
G1 相手の動きを捌いてタミヨウ奥義で勝ち。奥義すると大体投了されるんだけど、R1もR2も引かせてくれた。カードを20枚以上一度に引くことなかなかないよね。
G2 檻を置いてコンボを防ぎつつ蛙がアド稼いで勝ち。

R3 ANT ×〇〇
昔からの知り合いとマッチアップ。ANTを長く使ってる人。
G1 たぶんANTだよなーと思いつつも、まだ不明なので対コンボでは弱そうだが、及第点なハンドをキープ。苛立たしいガラクタを通してしまい、順当にコンボ決まって負け。
G2 2ターン目相殺からスタート。序盤に相殺がヒットせず怪しくなるが、中盤からチャネラーとキャントリップで1マナシャットアウトできて勝ち。
G3 チャネラーがなかなか昂揚せずクロックが遅い展開。相手がチューターを引かず、最後は自分の蛙を目くらましで消して無理やり昂揚させて勝ち。2ターン目に蛙を出すか、2体目のチャネラー&不毛のどちらを選ぶかの分岐があったんだけど、蛙にした方が早く勝ててたかも。蛙を出すタイミングを失った。

R4 UB Scaminator 〇〇
一番の仮想敵にようやく当たる。
G1 チャネラーで攻めながら不毛連打する展開。最終的に不毛3枚で相手の土地を割りまくって相手土地詰まって勝ち。
G2 悲嘆再活性でタミヨウ稲妻を落とされるスタート。濁浪は借り手にバウンスされるが、思案で除去が見つかって、悲嘆除去して濁浪再展開して勝ち。
試合後相手がサイドインアウトを見せてくれたんだけど、納墓を全アウトしてた。テンポゲーになったらこっちの土俵だから、リアニプランを押し通す方がいいんじゃないかと思った。人によって意見が分かれそう。

R5 Eldrazi ××
G1 順当にマナが伸びて脅威を連打される展開。不毛引けないと無理だこれ。ただ、思案で積んだ順番を間違えて覚えていて(土地→ガラクタと積んだと思っていたら、ガラクタが上だった)、濁浪が1ターン遅れたから、それがなければワンチャンあったかも。どうせフェッチでシャッフルするからと雑になってた。こういう凡ミスをなくすのが大事。
G2  相手のガラクタをウィルで弾いて墳墓を不毛。相手の土地がウギンの目1枚で止まり、濁浪で攻める展開。返しに濁浪アタックとハンドの稲妻&PoPでリーサルの場面で相手のトップが裏切り者の都からまばゆい肉掻きをプレイ。さらに2体目の肉掻き。ここで稲妻を打つか悩むが、打つと返しのリーサルは消えてしまう。結局稲妻を打たなかったら、3体目の肉掻き!さすがに稲妻を打つも、コジレックの命令からもう1回コジレックの命令打たれてライフ溶けて負け。稲妻打つべきだったかなー。

爆発力ありすぎ

3-2ドロップという結果になってしまいました。デッキは結構自信があっただけに、もう少し勝ちたかったなという感想です。マジックは、やり込み。

大会結果

BMOの優勝はトップメタであるUBリアニでした。デッキもさることながらプレイヤーが強かったですね。

全デッキリストは以下になります。

トップ8はUBリアニ2、デスタク、赤単プリズン、バンドナドゥ、UBテンポ、マーフォーク、スパイとバリエーション豊かな顔ぶれになりました。UB系はテンポ含めても3名とそこまで支配的ではなかったですね。環境二番手のエルドラージが1人もいないのは少し意外です。

禁止改定について

次は8/26の禁止改定で何が禁止されるのか、それによって環境が変わるのか、ですね。個人的には悲嘆が禁止されても環境への影響は少ないと思っているので、再活性と超能力蛙の禁止あわせ技くらいしか今のUBを止めることは難しいと思います。大会会場でもいろいろな人と話しましたが、再活性はレガシーの顔の1枚と考えている人は多く、なかなか禁止にはしづらいという意見が多かったです。蛙も出て間もないので、まだ禁止されないでしょう。個人的にはノーチェンジもありかなと。蛙は1年後には禁止されてそうですが。


ここまでお読みいただきありがとうございました!
以下はグリクシスデルバーの時期も含めた戦績をまとめたスプレッドシートとマッチアップ雑感、大会をふまえての最新リストです。興味がある方は購入いただけると嬉しいです。

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