見出し画像

そもそも人工知能ってなに?(2)

・こちらの続きです。

人工知能の進歩で人類が滅びる!?

ドラえもんは究極の人工知能です。
今ある人工知能を「ドラえもん」に近づけるために
日々研究が行われています。

最近で言えば、
画像認識はロボットの目
音声認識はロボットの耳
のように部分的には少しではありますが技術が進んでいます。

しかし、全く技術が進んでいないものがあります。
それは、自分で勝手に学習するロボットの頭です。

機械学習は自動でロボットが学習するものだから
機械学習がロボットの頭なんじゃないの?と思った方も
いらっしゃったかもいれません。

しかし、機械学習でもデータは人間が用意してあげないといけないですし、
学習方法は人間がめちゃくちゃ頑張って作って調整しています。
つまり、今の技術でも人間のやらないといけないことがかなり多いです。

そもそも何をやるか?というのも人間が決めてあげないといけないです。
つまり、AIが暴走して人類が滅ぼされるとかは現時点ではないです。

現時点では全くあり得ないのに、
こういったことがよく言われる理由としては

1.「人工知能」の概念が曖昧過ぎる
2.面白いから
3.すごい技術ですアピール

が挙げられます。

1.「人工知能」の概念が曖昧過ぎる については、
人工知能はカーナビからドラえもんまですべて含む概念だということです。
「カーナビは人工知能」→「人工知能は自分で考えて行動する」→「AIが暴走したら怖い!」という論理構造なんですが、
カーナビが暴走して人類が滅ぼされることはありませんよね(笑)
それと同じで今の技術でも人類は滅ぼされません。
まあ、将来すごい技術が誕生して本当にドラえもんみたいなAIが作れるようになれば話は変わりますが...

2.面白いから についてですが、
「AIが暴走して人類と戦う」というストーリーが面白いからです。
映画「ターミネーター」など大ヒット映画となっている例もあります。

3.すごい技術ですアピール については
これは2とも関連するのですが、
「我々が作っているAI製品はこんなにすごいんです!」
と誇張気味に宣伝するのにも利用されています。
要はビジネストークということですね。
経済界の大物がAIの危険性を煽るのもこう言った理由があります。

「人工知能」の言葉の定義

ここで、人工知能という言葉の定義を調べてみましょう。

Wikipediaによると、

人工知能(じんこうちのう、英: artificial intelligence、AI〔エーアイ〕)とは、(中略) 「言語の理解や推論、問題解決などの知的行動を人間に代わってコンピューターに行わせる技術」、または、「計算機(コンピュータ)による知的な情報処理システムの設計や実現に関する研究分野」ともされる。

ということだそうです(笑)
少々分かりにくいのでかみ砕いて言うと、
人間ってしゃべったり、考えたり、絵をかいたり、問題を解いたりしますよね。こういった行動を知的行動と言います。
この知的行動をコンピュータに行わせる技術を人工知能(AI)と言います。
ですので、カーナビもSiriもドラえもんも程度の差はあれ、
すべて人工知能ということになります。
人工知能という言葉は非常にあいまいですね。

まとめ

ここまでお疲れさまでした。
長かったので、要点をまとめてました。

・人工知能は人間の知的な活動をコンピュータに行わせること
・カーナビからドラえもんまですべてが人工知能なので
 人工知能という概念は非常にあいまい
・現時点で人工知能は自分で考えたり学習したりできない
 人工知能が勝手に暴走するとかはありえない

これからも人工知能(AI)や IT、プログラミング 
についての記事を書いていこうと思いますので、
何かご要望があれば是非コメント欄でお聞かせください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?