振り回されすぎている話

何にも振り回されず囚われていない人が
この世にいるだろうか

仕事する為に生きているのか
生きるために仕事しているのか分からない人は
仕事に振り回されているし
好きなのか好きじゃないのか
よく分からない相手と離れられない人は
恋愛に振り回される

たとえ好きなことして生きていくスタンスの
人だって、時にその
すきなことに振り回されていると思う

出来ることならば何にも振り回されずに
うーん寝たい時に寝て食いたい時に食いたい〜と
思うはず。
寝る間を惜しんでも好きなことをすることで忙しい人でさえ
そう思う瞬間はあると思う

私は永遠になにかに振り回されるタイプで
身内や恋人や仕事やお金に
日々振り回されて
毎日毎日「投げ出したい！！！」と
叫び暴れそうになる気持ちをグッと飲み込んで
必死に1歩ずつ踏み出している

このままなんとなくなにかに振り回されて
人生を飲み込んでいく自分が
どんどん若さを失っていく自分が
果てしなく嫌になる

ついでに
振り回されている人が
「疲れた疲れたもう嫌だ」と
ほざいている人を見ると
とてつもなくイライラする

投げだせよ
じゃあ好きな事しろよ
1回諦めてみたらいいだろ
もっかいどっからでもやり直せる
取り戻せないのは歳くらいだ

そんな職場じゃなくたって
その仕事をできるところは他にもあるはず
わざわざその男に尽くさなくたって
あんたにはもっと良い奴がいるだろうに

などと勝手に思う

だけど人生そんなに単純じゃなくて
縛られているしかないわけで

生きづらい。世知辛いを抱えて
今日も静かな喫煙室で「帰りたい」と
煙が空気に溶けるのを見つめる。